まず、iMPC Pro の凄いところは合計64トラック使えるというところ。一つのトラックには64種類の音(A~Dバンク)をロードすることができ、つまり理論上では合計4000種類以上のサウンドをドラムパッドの上に並べてトラック作りをすることができるわけです。果たしてそれだけの音が必要な人がいるのかどうかは分かりませんが、とにかくiPad アプリはもうそんな凄いレベルまで来たんだ、という業界の凄みを感じるところです。とはいえ、私のiPad  2でそんな大量のサウンドを読み込見込まそうとした時には当然クラッシュします。(やはりそろそろ買い替え時なのでしょう。)

クリーンなインターフェイス

iMPC Pro で私が特に気に入っているのはインターフェイスのデザインです。ページ数が5ページ以上に渡ってしまうので、最初はどこに何があるのかを探すことは大変なのですが、一つ一つのページのデザインには余裕があり、全くゴチャゴチャとして印象を持ちません。特にエフェクターのページが好印象。仏陀のイラストはちょっとしたアクセントだとしても、ここまでスペースが保たれたデザインはほかのアプリではなかなか見かけることはありません。そしてInter-APP エフェクターをここで選択することができるのもナイスです。

エフェクター画面、左側でInter-APP Effectを選択できる

 

プレイアビリティー

MPCタイプのドラムマシンを使って一番楽しいことはパッドを使ってジャムできるところです。もちろんハードウェアMPCのパッドと比べてしまったら物足りなさはありますが、この値段でそこまで言うことはできません。

パッドに加えてMPCコントローラを使うとさらに気分は高まります。

  • FLUX Link フィルター・グリッチエフェクトのようなもので、横軸で指をスライドするとフィルターの開け閉め、縦軸で指をスライドするとビートリピートの速度を変えることができる。2本指でタッチするとテープレコーダーを止めたときのような効果をつくることができる。 録音ボタンを押してプレイすればオートメーション書き込みも可能。
  • 3D Perform iPadをかたむけることによって加速度センサーが働き、フィルター、ピッチ、ベロシティ、レゾナンスをコントロールすることができる。
  • ノートリピート Note Repeatボタンを押しながらパッドを叩くと連続的に音がなる。Note Variationスライダーも一緒に使うともっとエキサイティング

FLUX

3D Perform

Note RepeatとNote Variation 複合!ちょっと指が吊りそうになる

 

Timeline

たとえMPCであろうと、やはりピアノロールに打ち込みできるのは便利です。

シーケンサーアプリやDAWアプリなど様々な種類のアプリがピアノロールによる打ち込み方法を採用していますが、メーカーによって方法が異なり、ユーザーとしては迷ってしまうことが多い部分です。

iMPC Pro の場合、ノートを書き込むにはグリッドをタップすればいいだけですが、ノートをデリートしたい場合には当然ダブルタップなのかと思うとそうではなく、ノートをダブルクリックしてから、表示されるメニューの中からdeleteというスイッチを探さなければなりません。また打ち込んだノートをまとめて選択したい場合には、一つのノートを選択してから、青色に表示されたグリッドの端をスワイプすることで選択範囲を決めることができるようになっています。決して不便な操作方法ではありませんが、この点に関してはコルグのGadget がいまのところ一番分かりやすい操作方法だと思います。

逆に面白いのは、iMPC Pro の場合は選択したノートにピッチ、ベロシティ、レゾナンス、フィルターの値を書き込むことができるところです。スクリーンのスペースを保ったままで操作することができ、細かくて見にくいといった印象は全くないところが他のアプリに比べて優秀なところのように感じます。

ノートをダブルクリックするとメニューが表示され、ここでピッチ、ベロシティ、レゾナンス、フィルターのいずれかを選ぶと小型矢印キーが表示され

 

MIDIが使えない?!

Facebookやテックブログ等でユーザーによって多くの苦言をもらされているのがMIDIについて。

まずiMPC ProはMIDI機能が付いていません。厳密に言うとRetronyms社によるTabletopというアプリをホストにし、iMPC Proをプラグインモードとして立ち上げることによってMIDI機能が動作するようになるわけですが、iMPC Pro 単体では無理ということです。

TabletopからiMPC ProやiMPCをプラグインしている様子

 

コントローラに関しても正式サポートされているのはAKAI MPC ELEMENT のみ。

iMPC Pro のパッドを使って別のアプリをコントロールできるようなこともできて良かったはずです。

しかしRetronymsはこれに関する対応として、カスタムコントローラのセットアップ情報と、Korg NanoPad 2、Touch OSC、Arturia BeatstepArturia MiniLab のコントロールレイアウトをブログに掲載しています。もし興味ある方はそちらの方も見てみてください。

http://blog.retronyms.com/2014/07/impc-pro-midi-input-details.html

 

MIDIに関してはちょっと残念なことになっていますが、それ以外を考えたときには今のところ最強のiPadドラムマシンと言って良いのかもしれません。モバイル音楽制作ツールとして使っていきたいですね。

残された課題といえばタイムストレッチでしょう。

 

 

AKAI

Retronyms

 

 

 

 

 

 

 

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