今週水曜日からドイツ・フランクフルトで開催するMusikmesse 2018にて、イギリスのシンセメーカーExodus Digital がバーチャルアナログシンセValkyrie(ワルキューレ)を発表します。Valkyrieは、8マルチティンバー、各ボイス10オシレーターまでの使用が可能、2ボイス合体で20オシレーターの使用が可能、各マルチティンバーは9種類のエフェクトモジュールの使用が可能、4アウトプット端子を搭載するなど、かつてのバーチャルアナログブーム最盛期を思わせるボリューム感たっぷりのデスクトプップシンセ。価格、発売日など、詳細はのちほど報告します。
Native Instruments MASCHINE のバージョン2.7.1がリリースされました。MASCHINE 2ソフトウェア 登録ユーザーはいつものようにNative Accessより無償ダウンロードできます。
前回のアップデート(2.7)で待望のAudioプラグインが導入され、オーディオファイルのプレイが可能になったMASCHINEですが、今バージョン2.7.1ではループモードでオーディオのレコーディングができるようになりました。シーケンサーを止めることなく次々とループレコーディングできるので、ライブをしている人にとっては特に重要な機能です。
レコーディングのスタート位置はパターンに合わせて自動的にクオンタイズされるのでループのサイズはいつも正確です。レコーディングが終了すると自動的にプレイバックが始まります。MASCHINEと繋がっている外部MIDI音源のレコーディングだったり、MASHCINE内で立ち上げているプラグインのサウンドだったり、マイクの入力でもなんでも、軽快にループレコーディングができるようになります。
さらに、もう一つこのAudioプラグインに新しい機能が追加されました。LOOPモードを選択している際に波形をダブルクリックすると、オーディオのプレイバックをオン/オフすることができ、ハードウェアコントローラのSTEPからも同じ操作ができます。つまりこの機能によって、MASCHINEに一曲まるごとのファイルや、Stemsファイルなどを入れていまい、MASCHINEのその他諸々のサウンドと一緒にミックスすることができるようになるわけです。
そのほか2.7.1の追加機能
MASCHINE mk3 アップデート。Ideas Viewの表示が可能になりました。4方向のプッシュエンコーダーでセレクト・ナッジ ・ピッチシフト・ノートレングスの変更などエディットが行えるようになりました。
MASCHINE mk3 とMASCHINE STUDIO でLOGIC PROのミキサー画面にアクセスできるようになりました。パンの設定、ミュート/ソロ、プレイ、ストップ、レコーディング、クオンタイズ、アンドゥ/リドゥー、オートメーションのトグル、タップテンポ、ループトグルなどの操作ができます。
ROLANDは1983年のドラムマシンTR-909のプラグインソフトウェアをリリースしました。本ソフトウェアはRoland Cloudバージョンとしてリリースされたもので、個別には販売されません。Roland Cloudは月額2265円(年間23100円)払うことによってROLANDのプラグインソフトウェアを通常のプラグインと同じように使えるようになるサブスクリプション方式のサービスで、現在カタログにはおよそ30のプラグインが用意されています。先月はTR-808のプラグインソフトウェアが追加されたばかりです。SH-101もある、SH-8もある、JD-1080もある、JUNOもJUPITERもある、かなりの充実度です。
東京に拠点を置くシンセメーカーBlack Corporationが、8ボイスのポリフォニック・アナログシンセサイザーKijimiを、5月3日からドイツ・ベルリンで開催されるトレードショーSuperbooth 2018で発表するとのことです。Kijimi?日本語に聞こえないでもありませんがいったいどう意味なのでしょうか。
Black Corporationは本年度のNAMMショーにおいてYAMAHAの8ボイスポリフォニックシンセ CS-80のクローン、ラックマウントモジュールDeckard’s Dreemを発表し注目を集めました。今回発表となるKijimiは1970年代後半に製造されたフランス製の超レアなポリシンセRSF Poly Kobol II のクローン。RSF Poly Kobol II の特徴であったモーフィングオシレーターがどのように再現されているのでしょうか。詳細は後ほど。
ちなみに下のビデオはオリジナルRSF Poly Kobol II のデモンストレーションビデオ。とても味わい深いサウンドです。
KORGのiOSシンセiMono/Polyの無償アップデートバージョン1.1がリリースされました。このバージョンでは超有名ボードゲーム「MONOPOLY」とコラボしたスキンが追加され、メニューに表示されている「モノポリーおじさんのアイコン」を押すとインターフェイスのデザインが一変します。さらに、サイコロを振る(タップする)と新しいサウンドが自動的に生成される「ランダマイズ機能」も追加されました。思いがけないナイスなサウンドに出会えるかも。
iPhone版のスキンは近日中にアップデートされるのこと。4/22まで50%オフセール実施中。
MIDIキーボードを使ってバイオリンを演奏するとき、特に「チゴイネルワイゼン」みたいなドラマティックなソロ演奏をしたい時には、ピッチベンドやモジュレーションホイールでビブラートを付ければ、なんとなくそれっぽい気分に浸ることができますが、本物のバイオリニストによる繊細なボーイング奏法にはとてもとても敵うものではありません。そこで開発されたのがPen2BowというiPad Pro専用のアプリ。Pen2BowはApple Pencilを使ってバイオリンのボーイング奏法をシュミレートするMIDIコントローラーです。
Pen2Bowの基本的な仕組みは、Apple Pencilのセンサーが①ペンの速度②ペンの圧力③ペンの傾き④ペン先の傾き を検出することにあります。これら4つの情報は4つのMIDI CC(エクスプレッション、ビブラートなど)にアサインすることができるので、Pencilを動かすごとに4つのMIDI CCを同時にコントロールできるわけです。
Pen2Bowは、Pencilによる『円』と『線』の動きを識別できることも特徴です。本物のバイオリンで持続したノートを鳴らすには弓の返しに常に気を使わなければなりませんが、Pen2BowならばiPadのスクリーンで『円』を描くことによって、弓を返すことなく無限に演奏を続けることができます。さらにPencilで『線』を右方向に描くと上げ弓、左に描くと下げ弓をシュミレートします。
下のビデオではSWAMバーチャルインストゥルメントを使ったデモンストレーションが行われています。
右手でキーボードを弾き、左手でApple Pencilを操作。とても不思議な演奏スタイルですが、表現力はかなりアップする気がします。
最近の投稿
- 8マルチティンバー、各ボイス10オシレーターのモンスターデスクトップシンセValkyrieがMusikmesse 2018に登場
- MASCHINE 2.7.3リリース、ループレコーディング機能、Logic Proのコントロール機能が追加
- ROLAND CLOUDはさらに充実、ドラムマシンTR-909が追加
- 東京発、8ボイスのアナログシンセサイザーKIJIMIがSuperbooth 2018に登場
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- アナログドラムマシンにサンプラーとFMシンセが合体したJomoxの Alpha Base
- 来週4月20日より、ドイツベルリンにて電子楽器のスーパーイベント「SUPERBOOTH 17」が 開催
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- ドラムマシン+シンセ+ミキサー+フィルターのコレクション、Minijam Studio
- 憧れの音楽ロボットを組み立てられるようになるツール
- Native Instrumentsのサンプル・スキャニング・シンセ「FORM」のバージョン1.1がリリース
- Reaktorで動くBuchlaモジュラー「Cloudlab 200t」無償配付中
- アコースティックとエレクトロニックの融合、革新的ストリングス音源 OutputのAnalog Strings
- まるで水族館のクラゲをみてるようなシーケンサー「Seaquence」
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