QuNeoやQunexusなど、ユニークなコントローラの開発で注目のKeith McMillen Instrumentsが新しいキーボードコントローラK-Board Pro 4をまもなく発表、そのプレビュービデオをいち早く公開しています。
K-Board Pro 4 の鍵盤はQuNexusと同じようなゴム製のパッドで、各鍵盤を3種類の方法(上下・右左・縦)でタッチすことによって音色を操作できます。例えば、鍵盤を左右に揺らすとビビラート、鍵盤を上下に動かすと音質をかえることができたり、鍵盤を指の圧力で押し込むことによって音量や明るさなどを操作できるようになります。(詳しくは下のビデオをどうぞ)
先日はROLI社がSeaboard Riseを発表するなど、欧米では3次元でコントロールするキーボードの新作が目立ってきています。Seaboardの場合は鍵盤全体が一枚のゴムで覆われていることと、指感触がフニャフニャしていてあまり鍵盤らしくないという感想が多いようですが、K-Board Pro 4の場合は通常のキーボードと同じレイアウト(4オクターブ)なので、プロフェッショナルなキーボード奏者でも真剣に3次元のコントロールに取り組めるのではないでしょうか。
私自身QuNexusを使っていますが、問題は設定がやや面倒であること。もう一つの問題は、鍵盤(パッド)がゴム製ということで、3ヶ月ほど放っておいてしまうと埃が表面に付き、白い鍵盤が黄ばんできてしまうという悲しい状況に見舞われることです。Native Instruments製のコントローラも同様ですが、QuNexusの場合これが特に顕著です。K-Board Pro 4はどのようなさわり心地になっているのかチェックしてみたいです。
ビデオを見りと80年代のフュージョンブームの再来?ともいえるようなモジュレーションの多いサウンドが目立ちます。とはいえ21世紀のキーボードはピッチベンドもモジュレーションホイールもありません。果たしてこの手の3次元キーボードは定着していくのでしょうか?
K-Board Pro 4の価格は$495
Musicmesse2012のピアノ、オルガン展示コーナーに設置されていたドイツのメーカーEndeavourのブースでは世界初のタッチセンシング・キーボードEvo Keyboardが展示されていました。各鍵盤の表面にタッチセンサーが付いており、指を上下に動かすと様々な表現が加えられるというコントローラーキーボード。さっそく試奏してみることに。
各鍵盤のサイズは通常のものよりも長く、最初はとても奇妙な印象を受けます。鍵盤のハンマーアクションは比較的軽く、Rhodesエレクトリックピアノのような感覚。しかし鍵盤の表面を指で上下に動かしてみると、これは今までのピアノやキーボードとは違う物だということが理解できるようになります。
下のビデオでこのEvoによる新しい鍵盤の感覚をチェックしてみてください。問題は価格が€2700。え?という数字ですが、今年度末にはサイズも値段も縮小された製品が発表されるとのことです。
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上のビデオはドイツのエンジニアによるEvo Keyboard。たとえばピアノだったら鍵盤を叩く強さによって音の強弱をコントロールできるわけですが、電子鍵盤には弦が張ってあるわけではないのでそのような強弱をつける表現が不可能。それゆえ、これまでに様々なセンサー技術が鍵盤楽器に施され、開発されてきました。たとえばアフタータッチ(鍵盤上で指を垂直に動かす:指の圧力でセンサーを操作)やホリゾンタルタッチ(鍵盤上で指を水平に動かす)やイニシャルタッチ(鍵盤がどのくらいのスピードで押されたか)などがあります。
このEvo Keyboardはキーボードの上で指を上下に動かす事で音色をコントロールできるというも。つまり鍵盤を押さえる位置や、キーボードを撫でることによって音色をコントロールでき、ピッチベンドのような奏法やフィルターを動かすようなコントロールが可能になります。
このアイデア自体はすでにiPadアプリAnimoogなどで取り入れられているものですが、本来の「キーボード」に搭載されるとなると果たしてどのような演奏が可能になるの早く試してみたいものです。
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