SteinbergのiOS DAWアプリCubasisのバージョン2.4がリリースされました。本アップデートの目玉は「AU MIDIプラグイン」がサポートされたことです。普通AUプラグインというとプラグインシンセやプラグインエフェクターを思い浮かべることが多いですが、このAU MIDIはMIDIの入力にエフェクトをかけることができるもので、代表的なもので言ったらアルペジエーターだったり、鍵盤一つでコードを弾けたりするようなコードエフェクトなど、Ableton Liveなどにはすでに搭載されている機能です。Cubasis4.2のトラックパネルには新しくMIDI Effectsの欄が追加され、ここをタップするとサードパーティ製のMIDIエフェクターを選択できるようになります。
ではどんなAU MIDIエフェクトが発売されているのか調べ始めてみたのですが、実際のところ、ほとんど何も発売されていません。でも唯一目についたのがRozeta Sequencer Suiteという製品だったので、これをさっそく買って試してみました。
Rozeta Sequencer Suiteは9種類のMIDIエフェクターがパッケージされた製品です。たとえばBasslineというエフェクトはアシッドベースラインをさらっと作れるモノシーケンサー、X0Xエフェクトはいわゆる808系のドラムマシン用シーケンサー、XYエフェクトはシンセのMIDI CCをコントロールできるKaossPad系エフェクター、Rhythmエフェクトはポリリズムをさらっと作れるシーケンサー、そのほかアルペジエーターやLFOなど。ピアノロール入力ではなかなか作れないクールなパターンを一瞬にして作れてしまいます。
3月末にリリースされるという新しいiOSアプリMosaik。16トラック×32スロット、オーディオループからBPMを自動的に検出し、ワープ機能を使ったタイムストレッチを行いながらトラックを構築していくことができるアプリのようです。DAWソフトウェアというよりもリアルタイムに演奏をするDJソフトウェア的なもののようで、いわばiOS版 Ableton Live? それともiOS版 Cubase Loopmash? といえそうです。
最新のiOSディバイスは64ビットのプロセッサーを搭載していることもありかなりハイクオリティなパフォーマンスが期待できるわけですが、Mosaikのリアルタイムタイムストレッチが果たしてどのようなクオリティなのか注目してみたいと思います。
Features at a glance
- Audio import of samples or whole songs via iPod Library
- Beat-Signature-Analyzer for making beat-exact loops automatically
- High-Quality Time-Stretch Engine based on granular synthesis
- Audiobus support
In the Future
- Transient Detection for Attack-Phase loop-protection
- 16×32 Slots (16 Tracks / 32 Slots per Track)
- Built-In Effects
- Live-Input Beat-Signature + Transient Detection
- Much much more …
Mosaikの開発元であるNDVRはタッチセンサー付きキーボード「EVO」で話題になったメーカー。その「EVO Series One」の価格が大幅に下がり現在$199!!
先週Steinbergが発表したCubase iC Air。これはSteinberg Cubase 7 もしくはCubase 7 artist をハンドジェスチャーでコントロールできるようになるアドオン・ソフトで、Steinbergの英語もしくはドイツ語サイトより無償ダウンロードすることができるものです(日本語サイトにはない!)。ハンドジェスチャーを読み取るにはThe Leap Motion ControllerもしくはIntel perceptual technology SDK 2013を実装したデプス・カメラが必要で、今のところこれをサポートするカメラは Creative LabsのCreative Senz3Dだけのようです。
以上これだけのものを用意すればCubase ユーザーは「オーケストラの指揮者」のようなコントロールをすることができるようになるとのことですが、Cubase+Leap Motion/IntelのコラボレーションCubase iC Air とは果たしてどのようなものなのでしょうか?
Cubase iC Air ビデオデモ
ソフトウェアをインストールした後、Cubase 7でディバイス設定を行うとCubase iC Airは画面に表示され、さっそく手の動きがビジュアル付きでフィードバックされます。
Cubase iC Airにはプリセットコマンドが用意されており、ジェスチャーだけで[スタート・ストップ・早送り・巻き戻し・トラックリストの選択・トランスポートシャトル・シーケンサーのズームイン/アウト]の操作を行うことができるようになります。
スタインバーグCubasis for iPadが本日アップデートバージョン1.1をリリース。今回のバージョンではファンが待ち望んでいたAudioBusをサポート。これによりAudiobus対応アプリのサウンドをCubasisにオーディオレコーディングすることが可能になりました。
設定はとてもシンプルで、AudioBusメインスクリーンの入力スロットで使いたいアプリを選択し、アウトプットのスロットでCubasisを選択します。するとCubasis側のメインスクリーンに自動的にトラックが作られ、アプリの名前を確認することができます。あとは録音するだけ。
(下の画像ではKorg iPolysixを選択。Cubasisの画面でもiPolysixと表示されているのが確認できます。)
App Storeにて¥4300
いっかい 「Steinberg Cubasisをつかってみた」
NektarはUSB DAWコントローラPanorama P1を発表。9つのフェーダー、16個のエンドレスエンコーダー、8個のLEDボタン、11のトランスポートボタン、22ナビゲーションボタン、11 Fキーボタン、カラー高解像度TFTディスプレイを備えたミキサー型のコントローラ。
CubaseもしくはReasonと共に使用した場合、ミキサーモード・インストゥルメントモード・トランスポートモードが自動的に選択され、ミキサーのコントロールから始まり、VSTプラグインやディバイスのパラメーターコントロール、プロジェクトのナビゲーションコントロールが可能になる。
また、キーボードショートカット機能をサポートしているところが大きな特徴で、最大8つまでのコマンドを記憶させ、ボタンをワンタッチするだけでDAWソフトウェアの機能やメニューにアクセスすることが可能になっている。
2013年4月リリース予定、 価格$299.99 / €259.99
もうすでに様々なテックサイトで話題になっているSteinberg Cubasis。このCubasisはiOS初のDAWソフトウェアというわけではないのですが、今のところ一番機能が充実しているiOS DAWソフトウェア。
本家Cubaseの基本的な機能に加え、他のiOSアプリを操作できるのはiOSならではの嬉しい話。さらにCubasisで作ったプロジェクトはデスクトップコンピューターのCubaseに持って行くことができるので、今までのスタジオ環境でプロジェクトを完成させることができるわけです。
- 無制限のオーディオ/MIDIトラック
- Steinberg社のバーチャル音源「HALion Sonic」をベースにした70以上のバーチャル音源サウンド
- 10以上のエフェクトを搭載したMixier
- 200以上のMIDIドラムループ
- バーチャルキーボードとバーチャルドラムパッド搭載
- オーディオ編集を行うサンプルエディタとMIDI編集を行うキーエディタ
- プロジェクトファイルの書き出し(Cubase対応): Dropbox、SoundCloud、Audio Copy、eメールによるファイル共有
- Core Audio/Core MIDIデバイス対応
今回試してみたことは、Alesis I/O Dockを使って外部MIDI音源をコントロールし、それをCubasisにオーディオ録音するという作業。Alesis I/O Dockを使えば、通常デスクトップコンピューターとMIDIコンバーター、オーディオインターフェイスを使う作業と同じことができるのです。
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