仏のシンセメーカーArturiaは、32鍵のMIDIキーボードKeyStepを発表しました。KeyStepは大評判となったシーケンサーコントローラBeatStepと同様、MIDIやCVを使い、ソフトウェアシンセやハードウェアシンセ、iOS、モジュラーシンセなど様々な音源を操作できます。ステップシーケンサーがポリフォニックに対応していることが大きな特徴で、これによって各ステップには8つまでのノートを書くことができます。また、アルペジエーター、一つの鍵盤を抑えるだけで和音を演奏できるコードモードなど、便利な演奏機能を搭載。フットペダル用のインプット端子は、ノートのHOLD機能としてだけではなく、アルベジエーターの起動スイッチとして使うことができます。
- キーボード Arturia社製の32鍵のスリムキーボードを採用、ベロシティとアフタータッチに対応
- タッチストリップ型のピッチベンドとモジュレーション
- ペダルスイッチ用インプット端子は、HOLD機能だけではなく、アルペジエーターの起動も可能
- ステップシーケンサー 64ステップ、各ステップは8ボイスまで使うことが可能、リアルタイムモード、もしくはステップモードでのシーケンサー書き込みが可能
- コードモード 一つの鍵盤で和音演奏が可能
- アルペジエーター 8つのアルペジオ・パターンを搭載
Arturiaのドラムパッド付きのステップシーケンサー BeatStepのプロ・バージョン、BeatStep Proが4月にリリースされることが発表されました。BeatStep Pro は様々な接続端子を装備し、新旧様々なシンセサイザーを接続し制御することのできるパフォーマンス向けのコントローラです。16個のノブ、16個のドラムパッドも健在。
まずはイントロダクションビデオからどうぞ。
強力なのはシーケンサー部で、BeatStep Pro は2つのモノフォニックシーケンサーとドラムシーケンサーを内蔵。
モノフォニックシーケンサーは64ステップ、各ステップには音程・ベロシティ・ゲートタイム・タイの情報を入力することができ、2つのシーケンサーをリンクさせ、同時にトランスポーズを行うようなことも可能のようです。
ドラムシーケンサーでは、パッドを叩きながらドラムパターンを作ることや、ノブを使いMIDI CCコントロールをおこなえたりプログラムチェンジを行うことも可能です。パッドはベロシティとプレッシャーセンシティブに対応。
タッチストリップを使いリアルタイムにエフェクト効果(ルーパー/ローラー)をつけることや、ノブを使ってタップテンポ・スィング・ランダマイズ機能によってパターンにバリエーションを加えることもできます。作ったシーケンスパターンは最大16までのプロジェクトとして保存することができます。
接続端子は、Cv/GATE アウトプット・ドラムGATE アウトプット・MIDI IN/OUT・クロックシンク・USB。これならば新旧様々なシンセサイザー・ドラムマシンを接続することができますね。
コルグの新しいステップシーケンサーSQ-1 と同様、コンピューターの画面をみることなくたくさんのハードウェアシンセを使った音楽演奏を行えるところが大きな魅力です。BeatStep Proの方が様々な楽器を接続することができそうですが、値段も倍以上。コルグの方が操作は簡単のような気がします。
価格の方は??$299 4月発売
Klevgränd Produktion がリリースしたiOSユニバーサルアプリSyncMix は MIDI、CV、WIST、 これら3種類の同期信号を使うディバイスを同時に演奏させることのできるアプリ。
iPad/iPhoneがマスタークロックになる?
たとえば、Ableton Live とコルグVolca と iOSアプリ(iMS-20、Figure、Rebirth..)とモジュラーシンセを同時に同じテンポで走らせるなんてことが可能になり、これまで同期の方法で悩んでいた人たちにとっては嬉しい知らせに違いありません。しかも簡単な設定で、かつ格安な値段(¥400) で実現してしまいます。Wist 対応のアプリとMIDI・CVを同期させることができるようになったのは初めてのことです。
MIDIを使うにはアップルのカメラコネクションキット(利用するiOSディバイスによってはLightning-30ピンアダプターも必要)とUSB MIDIケーブルが必要になります。これによってラップトップコンピューターやMIDIハードウェアとの接続が可能になります。
CVを使うにはミニプラグケーブル(ステレオまたはモノ)をiOSディバイスのヘッドフォン端子に接続します。ユーロラックモジュラーと接続するような場合はクロックシグナルのゲインを上げるための処置が必要な場合もあるそうです。
WIST を使うにはもちろんWist対応のiOSアプリが必要になり、SyncMixアプリをマスターとして、同期したいアプリをスレーブとして起動する必要があります。
Moogからリリースされる新しいテルミンThereminiはピッチ修正機能・チューナー・ディレイエフェクター・内蔵スピーカーが付いたモダン・テルミン。テルミンの演奏が幾分簡単になるのかもしれません。
音源の方はアナログではなくiPadアプリAnimoogのエンジンが使われているようで、32種類のプリセットも用意されています。また、CVアウトプットとMini USB 端子も付いているので、Thereminiを外部音源のコントローラとして使うこともできるわけです。元祖ジェスチャーコントローラの復活といえそうですね。
価格 us$319
NAMM期間中Animoog for iPhone がフリーアプリになっています。まだゲットしてない人は急げ!
FEATURES
• Pitch correction w/ selectable scales and root note
• Built in tuner allows you to learn pitch and scales
• 32 Wavetable based presets
• Built in speaker
• Headphone output
• Two 1/4″ audio outputs
• Single Pitch CV output w/ selectable range
• User selectable scale and root note (stored per preset)
• User selectable range: highest note and lowest note (stored per preset)
• Adjustable Stereo Ping-Pong Delay
• Removable pitch antenna – built in storage compartment on bottom-side
• Built in 3/8” Mic stand and Camera stand adaptor
• High quality rubberized feet
まだ試していないんですが、このBrute LFOはiOSデバイスのヘッドフォンアウトプットからアナログシンセのCVインプットにLFOシグナルを送って、モジュレーションをかけることができるアプリなんだそうです。iPhoneやiPadをユーロラックモジュールシステムに組み込めてしまうというニッチなアイデア。面白そうですね。まずはArturia MiniBruteを操作しているビデオを見てみてください。
App Store にて¥400
スタイロフォン(Stylophone)は金属製のキーボードをスタイラス(筆記具)で触れることにより音が出るポケットシンセサイザーで、1970年代にイギリスで生産された。これを使ったミュージシャンはデビッドボウイ、クラフトワーク、オービタルなど、世界で400万ユニットの売り上げがあったという大ヒットマシン。
そんなスタイロフォンが復活。オリジナルスタイロフォンの開発者であるBrian Jarvis氏の息子であるBen Jarvis氏によって指揮がとられ、生まれ変わったスタイロフォンは、サイズ308mm × 120mm × 26mm 重さ1kg、金属製のキーボードは3オクターブある”フルスペック”のアナログシンセサイザーになっています。
最近の投稿
- 8マルチティンバー、各ボイス10オシレーターのモンスターデスクトップシンセValkyrieがMusikmesse 2018に登場
- MASCHINE 2.7.3リリース、ループレコーディング機能、Logic Proのコントロール機能が追加
- ROLAND CLOUDはさらに充実、ドラムマシンTR-909が追加
- 東京発、8ボイスのアナログシンセサイザーKIJIMIがSuperbooth 2018に登場
- スキンも変われば気分も変わる、KORG iMono/Poly 無償アップデートバージョン
- Apple Pencilを使ってとってもリアリティのあるバイオリン演奏ができるアプリ
- iOSのDAWアプリCubasisがAU MIDIプラグインに対応
- オルゴールのような形をした小型シンセBivalvia Synthesis
- 本家MOOGがリリースしたiOS版Minimoog Model Dアプリ
- 進化したギター音源プラグイン、Native InstrumentsのElectric Sunburst
- サンプル素材がもっと身近に。Native Instrumentsが定額制のサンプル&ループサイトSounds.comをスタート
- カラーディスプレイ搭載、ホストアプリとの連携強化、Native InstrumentsのキーボードコントローラKOMPLETE KONTROL S49 と S61Mk2 新登場
- カラーディスプレイとオーディオインターフェイス搭載、Native Instruments のグルーブボックス MASCHINE Mk3 新登場
- アナログドラムマシンにサンプラーとFMシンセが合体したJomoxの Alpha Base
- 来週4月20日より、ドイツベルリンにて電子楽器のスーパーイベント「SUPERBOOTH 17」が 開催
- タッチスクリーン付き次世代デジタルシンセ、WaldorfのquantumがMusikmesse 2017に登場
- ドラムマシン+シンセ+ミキサー+フィルターのコレクション、Minijam Studio
- 憧れの音楽ロボットを組み立てられるようになるツール
- Native Instrumentsのサンプル・スキャニング・シンセ「FORM」のバージョン1.1がリリース
- Reaktorで動くBuchlaモジュラー「Cloudlab 200t」無償配付中
- アコースティックとエレクトロニックの融合、革新的ストリングス音源 OutputのAnalog Strings
- まるで水族館のクラゲをみてるようなシーケンサー「Seaquence」
- Elektronのデジタルドラムコンピューター&サンプラーDigitakt プリオーダー開始
- UAD ソフトウェア 9.1 リリース、新プラグイン追加、Windows 10の機能向上、Mac Sierra完全対応
- Behringer、クローンシンセサイザーの開発プランを続々と発表
タグ
ableton Live AKAI android app Apple Arturia AU Audiobus DAW DIY DJ Elektron experimental iOS iPad iPhone korg Mac Maschine MIDIコントローラー Moog MPC MusikMesse Musikmesse 2013 NAMM2015 Native Instrument Novation Pioneer plug-in Reaktor Roland sampling Synthesizer Teenage Engineering Traktor VST Windows YAMAHA アナログシンセ アナログシンセサイザー エフェクター コントローラー シーケンサー ドラムマシン モジュラーシンセ