マスタリングエンジニアというプロフェッショナルな職業が存在するようにそこには奥の深い深い作業があるわけです。でも最近はデモ音源をクライアントに聞かせる段階からでも音圧、音量などの是非を問われることが多くなり、仮のマスタリング作業を自分で行なう人も多くなってきているようです。インディペンデントなエレクトロニックミュージックプロデューサーの場合(私が知った範囲のことですが)は、プリマスタリングも含め音楽プロデュースの一環と考える人も多く、マスタリングツールを駆使し追い込みをかける姿をみることも多くなってきました。
そのマスタリングソフトウェアの定番のひとつ、となりつつあるのがiZotope のOZONEというソフトウェアですが、このOZONEが先日バージョン6 をリリースしたばかりです。
ここ数年のエレクトロニックミュージック特にダブステップやEDMと言われているようなジャンルはグルーブパターンやサウンドがとても複雑で、それらのサウンドを1から真似てみようとすると時間的も技術的にもシンドイものがあります。多くのミュージシャンがそれらのジャンルに特化したサンプルライブラリーを使い時間の節約を試みているのもある意味納得できます。しかしここに目をつけたのがiZotopeの Break Tweaker。今旬であるサウンドを簡単に作ることのできるドラムマシンなのです!NAMM 2014でも話題になった新製品。
アメリカ・ボストンに拠点を置くオーディオ技術開発メーカーiZotope。AKAIのニューMPCへのタイムストレッチ技術を提供している会社としても話題になったばかり。オーディオファイルをビジュアル化し、精度の高い修復を可能にする同社のRX2も定評の高いオーディオ・リペアー・ソフトウェアだ。
そんなRXのビジュアルフィードバック技術を元に開発されたIRISは、4つのサンプル素材をエディット、レイヤーすることができるサンプリング・リ・シンセサイザー。まずはIrisイントロダクションビデオをどうぞ。
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iZotope Ozoneがバージョン5をリリース、マキシマイザー、EQ、マルチバンドダイナミクス、ステレオイメージング、ハーモニックエキサイター、リバーブ、ディザリングの8つのマスタリングツールからなるエフェクトプラグイン。解析された音が3D、2Dのスペクトログラフやラウドネスメーターなどにより表示されるだけでなく、いじった内容がどの程度効いているのかが瞬時にわかるビジュアルフィードバックが得られるというスゴさ。音的に何がおこっているのかを理解する助けとなります。そしてそのビジュアルのすごさは超マトリックスな世界。
特に筆者が気に入ってるものはEQ、ハーモニックエキサイター、ダイナミクス、リバーブのモジュールに搭載されているMID/SIDE Prosessingという機能。ステレオイメージの中域とサイドを別々にコントロールできるもので、例えば左右に広がった音だけにリバーブかけ、センターに置かれているキックやボーカルにはそのリバーブはかけない、、などといったことが可能になる。
iZotope トライアルバージョンあり
下のビデオの音源はたった一つのドラムループから作られており、ほかのエフェクトはいっさい使われていません。Stutter EditはMIDIキーボードにマップされたトリガーボタンを押すだけでStutter Edit内の様々なエフェクトバンクをリアルタイムで切り替えることの出来るプラグイン。ビットリダクション、パン、ディレイ、フィルターなどなどStutter Gestureが作るそのエフェクトバリエーションは無限大といえるでしょう。ほとんどのDAWアプリケーションのプラグインとして作動。150ドル。
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