新しいオーディオ フォーマット Stems の公開まであと少し。Native Instruments は昨日、TRAKTOR PRO 2 と TRAKTOR KONTROL D2 を使うSTEMS ワークフロー ビデオ(ミキシング編)を公開しました。
ビデオではまず、Stemsフォーマットのファイルをロードします。するとKONTROL D2のスクリーンには4つのパート(ドラム・ベース・シンセ・ボーカル)の波形が表示されます。
KONTROL D2 の4本のフェーダーは各トラックが割り当てられており、ビデオ0;22 あたりから、一番左のフェーダー下げることによってドラムのサウンドがカットされます。続いてベースのサウンドがカットされボーカルのトラックだけが聞こえるようになります。
Stemsは4つの各チャンネルそれぞれにフィルター/エフェクターを掛けることができます。ビデオ4;46あたりではドラムサウンドのみにフィルターがかけられ、続いてボーカルにディレイエフェクトのようなものがかけられ、大きなブレイクが作られます。
ビデオ1;08 あたりからは別のトラックがミックスされ始め、ベースサウンド、そしてドラムサウンドが順々にスイッチされていきます。
最後はトラック2のシンセサウンド以外がカットされ、ビデオは終了します。
Native Instrumentsの新しいDJコントローラKONTROL D2がついにリリースとなった。
KONTROL D2はDJソフトウェアTRAKTOR PRO 2 を操作するためのコントローラだ。これまでにもNative Instrumentsは数多くのコントローラを発売してきているわけだが、特にこのKONTROL D2の大きな注目は、このポータブルなサイズにしてカラーディスプレイが装備されていること。そして注目のオーディオフォーマットStems ファイルに対応しているというところだろう。
KONTROL D2のルックスはNI フラッグシップコントローラKONTROL S8の右半分を切り取ったような形になっている。では機能的にはどうちがうのだろうか?
今日はこのあたりをざっくりレビューしていこうと思う。
先々週アメリカ・マイアミで開催されていたWMCでのNIライブストリーミング・イベント、そこでスペインのアーティストUnerが使用していた謎の機材・・ということでたちまち話題になったコントローラの正体がコレ。Native Instruments が5月上旬にリリースする新しいDJコントローラKONTROL D2 です。
D2はオーディオ・インターフェイスや通常のDJミキサーの機能は持っておらず、むしろTRAKTORならではの DJパフォーマンス(フリーズモード、RemixDeck、StemDeck、ホットキュー)の操作に焦点を絞ったコントローラとなっているようです。
カラーディスプレイ、8つのパフォーマンスパッド、4つのフェーダー、タッチセンシティブ対応のノブを配し、D2一台でTRAKTORの2デッキまでのコントロールが可能。サイズ的にはフラッグシップ・コントローラKONTROL S8のおよそ4分の1位の大きさなのでしょうか?KONTROL S8 の端を切り取ったようなデザインに見受けられます。
S8は確かに素晴らしいコントローラで、一度体験してしまったらあのコックピット的な豪華な感触を忘れることはできません。しかし問題はやはりあのサイズで(もちろん価格もそうなのですが)、そりなりのギャランティーを得ることができるDJならばフライトケースにでも入れて持ち運ぶところなのでしょうが、私のようなブロガーともあるとKONTROL D2の方が持ち運びにも便利、愛用のオーディオインターフェイスも使える、クラブでのセットアップも楽チン、プレッシャーも少ない、色々な意味で許容しやすいコントローラな訳です。
しかしなんといっても注目は、このD2はマルチ・チャンネル・ミキシングを可能にするStemsオーディオ・ファイルに対応する第1号のハードウェアとなることです。本格対応は、2015年夏とのことではありますが、公式ホームページのStemsスナップショットを見る限り、かなり期待できそうな機能に見受けられます。
KONTROL D2
- フルカラーのディスプレイ (トラック波形の表示、ライブラリー表示、その他トラックに関する情報がポップアップ表示)
- タッチ・アンド・シー・ワークフロー(コンピューターの画面を見ることなくパフォーマンスに集中できるそう)
- タッチセンシティブ・ノブ (ノブに触るだけで対応するページがディスプレイに表示される)
- タッチ・ストリップ (ピッチベンド、トラックシーキング、スクラッチエミュレーション)
- Remix Deckに対応するパッド、フェーダー
- フリーズモード対応 (TRAKTOR DJ for iOSの人気機能)
- STEMS 対応 (マルチ・チャンネル・ミキシングを可能にするStemsファイルフォーマットの再生に対応)
- 折りたたみ式ラバーパッド(標準のDJセットアップの高さに調節可能)
- USBポート2基(コンピューターとの接続、2台のD2を連結)
- 電源スプリッターケーブル(一つの電源サプライから2台のD2に電源供給可能)
すでに大きな話題となっているSTEMSフォーマットへの対応は2015年夏からとのことです。
価格USドル499
2015年5月4日出荷開始
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