iOSに比べおよそ5年の遅れをとっていると言われているアンドロイドの音楽アプリ。しかしここ最近、algoriddimの人気DJアプリDjay 2 がアンドロイドバージョンをリリースするなど、わずかながらではありますがその状況は変化してきたようでもあります。そして本日、iOSの代表的なコントローラアプリLEMURも遂にアンドロイドバージョンをリリースしました。
アンドロイドデバイスが音楽アプリに不向きとされる理由はいくつかあるわけですが、例えば、アンドロイドOSにはiOSのCore MIDIのようなフレームワークが備わっていないためディベロッパーサイドがこの部分からの開発をしなければいけないこと。また、世に出回っているアンドロイドデバイスの種類が多すぎることによって、ディベロッパーサイドですべての動作具合をテストすることができないという現実的な問題が挙げられています。
Lemurアンドロイドバージョンの場合、Android OS 4.2 以降の動作確認がある程度とれているようではありますが、まずはタブレットPC Nexus 7 のみの正式サポートという堅実なスタートを切っています。Nexus 7 オーナーはマルチタッチスクリーンを使ったコントロールワールドを早く体験してみてください。機能的にはiOSバージョンとほぼ同じではありますが、In App Editor機能が省かれた形になっています。価格は$21.99、iOSバージョンよりもやや安めの価格設定がされています。
Native Instruments のDJソフトウェア Traktor Pro2 の操作をほとんどすべて、iPadからコントロールできてしまうというTRAXUS。ピッチコントロール、ビートジャンプ、ホットキュー、エフェクター、リミックスデッキの操作はもちろんのこと、MIDIクロックに反応するグラフィック・ターンテーブルによってTraktor Scratch のようなスクラッチ操作をすることも可能になっています。さらにリミックスデッキにはシーケンサー機能が装備されるなど、Traktor Pro(ソフトウェア) だけではできないような操作も可能になっています。複数台のiPadでの操作も可能。おそらくタッチスクリーンを使ったTraktor コントローラの中では最強でしょう。
TRAXUS はコントローラアプリLemur のテンプレートとしての開発が進み、現在クラウドファンディングIndieGOGO にて出資者の募集が始まっています。出資額設定は2種類。①12ドル/テンプレートのコピーをゲット ②75ドル/スカイプによる1時間サポート付き(英語)期限は10月3日。
Chroma and Gris-Gris はシーケンサー(Chroma)とモノシンセサイザー(Gris-Gris)が合体したNI Reaktor専用のソフトウェア。カラフルなシーケンサーをいじっているだけでアシッド系のフレーズをすぐに作れてしまうのはもちろんなのですが、iPadコントローラLemurやKonkreet Performerを使ってこのソフトウェアMIDI/OSCコントロールすれば、シーケンサーだけではなくモノシンセのパラメーターも動かすことができ楽しさは倍増。マウスを使ってコントロールするだけではなかなか作ることのできない動きのあるフレーズを作れてしまいます。とてもシンプルなドラム音源も内蔵してあるので、すぐにパフォーマンスすることも可能。コルグのMonotribeもそうなんですが、シンセ+シーケンサー+リズムのコンビネーションはさわっているだけでテンションが上がるんです。Reaktor 5.8 フルバージョンで動作。
現在セール中$19,99 通常価格$24,99、Touch OSCとLemurのテンプレート付き
iPadを使いAbleton Live をコントロールすることができる Live Control 2。iOSコントローラアプリ「Lemur」の専用テンプレートとして、昨日より無償配布が開始されています。
Ableton Live 8と9 をコントロールすることのできるLive Control 2は、「Launch」「Modulate」「Play」「Sequencer」の4ページからなり、通常コンピューターとマウスを使う操作とは違った角度からAbleton Liveを操作することが可能になる期待のコントローラ。音楽制作やライブパフォーマンスのための強力なツールとなることは必須。
はたしてハードウェアコントローラPUSHやiOS アプリTouchableとの違いはどのようなものか、追って報告したいと思います。
1984年に発売になったコルグのシンセサイザーDW-8000とそのラックマウントモデルEX-8000。DWGS (デジタル・ウェーブフォーム・ジェネレーター・システム) という音源にアナログVCFとVCAが合わさったデジタルとアナログのハイブリッドシンセ。2基のオシレーターにはサイン波やのこぎり波だけではなくクラリネット、ピアノ、オルガン、ブラス、サック、バイオリン、オルガン、サックス、ギター、ディストーションギター、ベース、デジタルベース、ベルなど全16の波形が用意されており、ローパスフィルターは発振もします。当時は画期的だったアフタータッチやイニシャルタッチやポリフォニックのポルタメント機能、64のプログラムメモリーやデジタルディレイも付いています。
欠点はとにかく操作が面倒なところで、音色のエディットをする際にはまずパラメーターの番号をリストで確認→ パラメーター番号を入力→ 設定値を入力 といったように一度に一つのパラメーターしか動かすことができず、ツマミを両手でグイングインと回すような今の時代の感覚からはほど遠いデザインです。1984年というMIDIの黎明期でもあったせいか、通常のMIDIコントローラを使ってフィルターの開け閉めの操作をするだけでもSysExを使わなければなりません。
ところが先日iOSカスタムコントローラアプリLemurのユーザーライブラリーでこのEX-8000(DW-8000)のテンプレートを発見。おかげでお蔵入りしていたEX-8000をiPadでコントロールすることが可能に。
Lemur ユーザーライブラリー、Bronc Comboによって作られたDW-8000(EX-8000)テンプレート。白黒のシンプルなインターフェイスではDW-8000(EX-8000)のパラメーターのほとんどをMIDIコントロールすることができ、これまでの厄介な操作から解放されるのはもちろん、この楽器の魅力を再発見することができます。
改めてEX-8000をいじってみて、80年臭さを感じてしまうところもあるのですが、暖かみのあるサウンドは今聴いても魅力的です。「名機コルグM1の一時代前のサウンド」というのも何となく理解できる表現だと思いますです。LFOの穏やかな波は超絶妙。 モジュレーションをかけることのできるディレイサウンドは美しく、低音も思った以上にしっかりしています。
Lemurによって息を吹き返し たかのような80年代マシンEX-8000、サウンドデモを作ったので聴いてみてください。Ableton LiveからMIDIノートを送信し、LemurでWifiコントロールしています。音はすべてEX-8000からです。
モジュラー式のMIDI/OSCコントローラを自作することができるLemurが昨日メジャーアップデートバージョンLemur 4をリリース。
今回のバージョンではIn App Editorを搭載、これによって今までのようにコンピューターのエディターを使ってテンプレートを作る方法以外に、iPadだけでテンプレートの作成が可能になり、音楽制作中でもテンプレートのエディットを迅速に行うことができるようになります。その他、3種類のスキンが追加され、新しいレイアウトをデザインすることが可能になっています。
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