AppleのLogic Pro X のバージョン10.3がリリースされました。正規ユーザーはいつものようにApp Storeより無償アップデートをおこなえます。
Logic Pro X バージョン10.3は、昨年末に発売となった新型MacBook Pro上位モデルの特徴となるTouch Barに対応し、ここからプロジェクト全体を見渡すことができたり、ボリュームの調整、またはピアノ鍵盤を表示してソフトウェア音源を演奏するようなことができるようになります。
もう一つの目玉機能は、スイッチ一つでiOSバージョンのGarage Bandとデータを共有できるようになったことです。GarageBand側で新しいトラックを付け足した場合にはiCloudが同期し、スタジオに戻ったときにLogic Proで作業を続行できます。これまでのようにバウンスを何回もしたり、重たいファイルをメールで送信するような作業から解放されることになります。
また、これに合わせiOSバージョンのGarage Bandバージョン2.2もリリースされました。Alchemyを搭載!
アップルのLogic Pro X がバージョン10.2.1をリリースしました。前回のアップデートが昨年の夏でしたので、およそ5ヶ月ぶり位ということになります。今回のアップデートは、前回ほどの大型アップデートではありません。でも、知っておいて得する素敵な新機能やバグ修正が山ほどあるので、今日はその中のいくつかを紹介しておきましょう。
アップルはGarageBand for Mac OS のアップデートバージョンリリースのアナウンスをしました。iOSアプリ通ならば、上の画像をみただけでピンと来るかもしれませんが、Camel AudioのAlchemy シンセがGarage Bandの新機能として搭載されるようです。今年の初めに、Camel AudioはAppleによって買収されたというニュースがありました。
Garage Band 公式ホームページによると、この新しいシンセエンジンは『EDMやHip Hopにインスパイアされた100のシンセサウンド』を搭載し、Transform Pad で演奏することができるとのこと。つまりこのPadはLogic ProのDrummerコントロールと同じように起動し、SculptureのようにXY操作することができるもののようです。公式HPにはデモ演奏のビデオが掲載されており、メロディ演奏をしたり、フィルター操作をしたりしていますが、どれもとても良いサウンドに聞こえます。
GarageBandの新バージョンのリリースは6月30日。この日はAppleは定額音楽サービス「アップル・ミュージック」がアメリカ国内で開始となる日で、もしかしたらGarageBandで作ったコンテンツを「アップル・ミュージック」にアップロードできる機能も付いているのではないかと?いう噂もされています。そうなると、Logic Pro X にも何か新しい流れが起こることが容易に予想できますが、まずは今月末のリリースを待ってみることにしましょう。
Apple はLogic Pro X のバージョン10.1をリリースした。 アカウント所有者はAppストアより無償でダウンロードできる。
「EDMやヒップホップトラックの制作に重点をおいたアップデート」となっており、エレクトロニック系のサウンドが充実し、ドラムマシン風の機能がいくつか追加された。そのほかにもピアノロールエディターの機能向上、新しいコンプレッサーなど、様々な機能が追加されている。今日はその中のいくつかを紹介しよう。
10人のドラマー追加、エレクトロニック系ドラム音源DrumMachine Designer搭載
Logic Pro Xから搭載されたDrummerは、様々な音楽ジャンルの中からドラマーを選択すると自動的にドラムパターンを作りだしてくれるバーチャルドラム機能だ。このDrummerに新しい10人のドラマーが追加され、ジャンルはEDM、ダブステップ、レトロ80s、トラップ、テックハウスなど。そしてこれに伴い、ドラムマシン系のドラム音源キットDrumMachine Designerが追加される。
(サウンドエンジン自体はLogic UltraBeat とEXS24の混合となっているようだ。)
これら10人の新入りのドラマーから一人を選択すると、自動的にDrumMachine Designerのキットが選択されパターンを演奏し始める。Drummer エディターの中に表示されているドラマーの顔写真(?)の下にあるプラグインボタンを押すと、Drum Machine Designerのインターフェイスが開く。
このインターフェイスを使い各ドラムインストゥルメントの音色編集を行うことができる。Native Instruments のBattery のような設計になっており、画面上半分に表示されているインストゥルメントのセルをクリックすると、画面下にパラメーターが表示される。
プラグインヘッダーをクリックすると画面下半分はスマートコントロールの表示に切り替わり、エフェクターの操作やボリューム操作を行うことができるようになっている。
各セルを右クリックするとLogicのアレンジ画面にはインストゥルメント専用のトラックが作成される。各インストゥルメントにエフェクターを掛けたいときや、各インストゥルメントにオートメーションを書きこみたいときにはこの機能を使うと便利だ。Track Stackとして機能するのも便利だ。
バンドメンバーと音楽制作をする場合、リミックスを依頼したり依頼されるような場合。近くに住んでいる人であるのならハードディスクを抱えて行けば数分でファイルの受け渡しができるわけですが、遠い場所に住んでいる場合、一つ一つのトラックをバウンスして、メールで送信するとか、容量によってはオンラインストレージなんかを使うのがおそらく一般的なはず。この作業がいかに煩わしいものであるのかは知っている人は知っているはずです。
しかしこれからはクラウドを通じて音楽コラボレーションをすることができるようになる時代。ミュージシャン同士が同じスタジオにいなくても、遠く離れた場所に住んでいるバンドメンバーとプロジェクトの受け渡しを行なえたり、遠く離れた知らないミュージシャンとコラボレーションを行なえるようになるようです。
そんな中で今もっとも注目されているのが Splice。
Spliceはクラウド型のストレージ環境を提供するサービスで、ミュージシャン同士がDAWソフトウェアで作ったプロジェクトファイルの受け渡しを簡単に行なえることができるようになるものです。例えばAbleton Live で作ったプロジェクトをSpliceにアップロードすることによって、違う場所からでもそのLive のプロジェクトを開くことができるようになります。プロジェクトファイルの中には使用しているオーディオファイルも含まれているので、ファイルの損失によって時間を奪われることもありません。使用しているプラグインソフトウェアも自動的に検出され情報が提示されます。アップロードやダウンロードの方法もスイッチを一つ二つ押す程度のシンプルなもので操作はとても簡単。そして、現段階で対応するソフトウェアはAbleton Liveのほかに、Logic Pro X、 FL Studioなど、これまで使ってきたDAWソフトウェアをそのまま利用できるのもSplice の優位な点です。
Splice はまだパブリックベータバージョンの段階ではあるのですが、昨日のニュースによると、450万ドルの投資金を得たとのこと。これだけの投資金額を持っていることや、有名アーティストによるサポートを得ているともなれば、この夢のスタジオ環境はさらに素晴らしいものとなり、私たちの音楽制作に定着していくのかもしれません。興味ある人はパブリックベータバージョンを試してみてください。
さらに、Splice の新しい機能としてSplice DNA Player も紹介されています。これはコラボレーションと関係のあるものではないようですが、DAWソフトウェアで作ったプロジェクトと同じようなビジュアルでトラックを公開することができるもののようです。トラックの中にはコメントを書き残すこともでき、簡単に言ってしまえばSoundCloud のDAWバージョン(?)といったところなのかもしれません。トラックの中でどのようなサウンドが使われ、どのようなプラグインが使われているのかといった情報も把握することができ、まるでオーケストラのスコアを目で追いながら音楽を聞くかのようなリスニング経験を提供してくれます。このSplice DNA Playerの第1弾として公開されたのがTiëstoレーベルの新人Henry Fongと J-TrickによるScreamというトラック。⬇️の画像のアレンジビュー部分をクリックしてみてください。
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