ドイツ・ベルリンで開催中のCTMフェスティバル。2月1日にはNative Instrumentsベルリン本社において「HackLab/Proto-electronic Music, Post-digital Sound」と題し、アーティストgamut.incによるプレゼンテーションが行われた。
gamut. incのプロジェクトは、Ableton+Max for Liveで開発したアルゴリズムを使い、ドラム、パーカッション、バンジョー、オルガン、カリヨンといった伝統的な楽器を自動演奏させるものだ。例えば、オルガン(フィスハルモニカ)は掃除機のような装置によって空気が送られ、電気の配線盤のような装置によってピッチが操作される。バンジョーには3本のボトルネックが付けられ、スライドのような演奏からリズミカルな演奏までを行う。カリヨンは、日本人の私にはほとんど馴染みのない楽器だが、長細いトライアングルのようなメタルが10本ほど吊るされ、振動によって繊細な音を作る。
1989年に公開された映画「バックトゥーザフューチャー2」で主人公がタイムスリップした世界が2015年10月21日だったということで、先週は特にガジェット/IT系ニュースではこれちなんだ話題がたくさんありました。特にナイキの「自動靴ひも調整シューズ」、レクサスの「ホバーボード」は大注目でしたね。音楽系ではMax for LiveのスペシャリストYehezkel Razが開発した「Time Machine」エフェクトのティザービデオが公開され、これも各種ブログで紹介され注目を浴びました。「Time Machine」はデロリアン(タイムマシン)のコントロールパネルとそっくりで、到着地の日時を入力するとオーディオ信号にフィルターやサチュレーションやモジュレーションがかかり、サウンドはラジオやVHSビデオプレーヤーのようになったりします。劇的な変化は期待できないにせよ、このワクワクさせるインターフェイスとユニークなアイデアに拍手喝采といったところでしょう。
「Time Machine」は本日リリース。Ableton Live Mac for Liveがあれば無償で楽しめます。ダウンロードはこちらからどうぞ。
jonbenderrによって作られたMax for Live 専用ディバイスMegaloop 1.0は、Ableton Liveのセッションビューに並べた8つまでのクリップをシーケンスコントロールすることができるディバイスです。クリップを並ならぬ早さでローンチすることができたり、ある時は全く順不同なローンチをすることによって思いもしなかったようなループを作ることが出来ます。デモンストレーションビデオ1:58 あたりからその効果を見て聞くことが出来ます。Ableton Live のローンチボックスの知識がないと設定にやや戸惑いますが、ビデオの画像が示す通りに設定していけば上手く動きます。
Megaloop 1.0はMax for Live.comより無償ダウンロード可能。
Fabian Keslerの愉快なアイデア「DRK Magic Carpet」は、2000年前後に大ヒットしたコナミのゲーム「ダンスダンスレボリューション」専用マットコントローラを使いAbleton Liveを操作するMIDIコントローラ。Max for Live専用ディバイスとしてダウンロードすることができる。
Ableton Liveのクリップローンチやエフェクタースイッチのオン・オフ、MIDIノートの演奏をすることもできるので、ベースラインを演奏したりパーカッション・ドラム演奏をするのも楽しそうです。これと一緒にジェスチャーコントローラLeap Motion なんかを使ったら、両手両足を使ったかなりの運動量にもなるでしょう。
⬇️のビデオでデモ演奏が聞けますが、もうちょっとトレーニングした方がよいのでは、、といった印象です。
コルグのVolcaシリーズのためのエディター&コントロールサーフェス J74 Volca Control が登場。制作はMax for Liveのグル Fabrizio Poce。
J74 Volca ControlはV Keys、V Bass、V Beatsの3種類、スタンドアローンアプリケーション(mac/windows)とAbleton Max for Live2種類のフォーマットで提供されます。
VolcaシリーズのネイティブMIDIパラメーターをコントロールすることだけでなく、ハードウェアだけではコントロールすることが不可能なアイデアも付け加えられています。
- filter KeyTracking (both VKeys and VBass)
- Chorus-like effects (VKeys)
- additional tempo sync LFO (VKeys)
- Pitch Tuning and modulation modes (VBass)
- 3x note Polyphony emulation on VBass
- MIDI velocity emulation on VBeats
- LFO auto-tuning modulation (VBass and VKeys)
- Solo/Mute controls on VBeats
- presets storage (load, save, recall)
- X/Y Panel for modulation of two parameters simultaneously and a parameter randomizer
動作環境
– Standalone tested on MAC OSX 10.7, 10.8, 10.9 and Windows 7 and 8
– Ableton Live 9 / M4L versions require Live 9.0.6 or higher + Max 6.1.x
– Ableton Live 8 / M4L versions require Live 8.3 or higher + Max 5.1.9
$8
via De:Bug
Abletonが発表したばかりのMax for Liveの4種類のデバイス。Spectrum Effects、AutoBeat、RokVideo。Abletonが発売する初のMax for Live 専用プレミアム・デバイス。
とくにRokVidが気にいっているのですが、このRokVidは音楽制作のデバイスではなく、ビデオFXコントローラのようなもの、Ableton Liveと同期しながら流れる映像にエフェクをかけていくことができるものです。映像について詳しくなくても、プラグインエフェクターを扱うように操作することができます。

動画ファイルだけでなく、ビデオカメラやコンピューター内蔵カメラも同時に使用することができ、これらをブレンドさせていくことができます。そして、Ableton Liveにオートメーションとしてパラメーターの動きを書き込むことができたり、 外部MIDIコントローラからパラメーターをコントロールも可能になります。
ライブセットにはもちろん、音楽制作の際のインスピレーションにもなりそうです。€19
最近の投稿
- 8マルチティンバー、各ボイス10オシレーターのモンスターデスクトップシンセValkyrieがMusikmesse 2018に登場
- MASCHINE 2.7.3リリース、ループレコーディング機能、Logic Proのコントロール機能が追加
- ROLAND CLOUDはさらに充実、ドラムマシンTR-909が追加
- 東京発、8ボイスのアナログシンセサイザーKIJIMIがSuperbooth 2018に登場
- スキンも変われば気分も変わる、KORG iMono/Poly 無償アップデートバージョン
- Apple Pencilを使ってとってもリアリティのあるバイオリン演奏ができるアプリ
- iOSのDAWアプリCubasisがAU MIDIプラグインに対応
- オルゴールのような形をした小型シンセBivalvia Synthesis
- 本家MOOGがリリースしたiOS版Minimoog Model Dアプリ
- 進化したギター音源プラグイン、Native InstrumentsのElectric Sunburst
- サンプル素材がもっと身近に。Native Instrumentsが定額制のサンプル&ループサイトSounds.comをスタート
- カラーディスプレイ搭載、ホストアプリとの連携強化、Native InstrumentsのキーボードコントローラKOMPLETE KONTROL S49 と S61Mk2 新登場
- カラーディスプレイとオーディオインターフェイス搭載、Native Instruments のグルーブボックス MASCHINE Mk3 新登場
- アナログドラムマシンにサンプラーとFMシンセが合体したJomoxの Alpha Base
- 来週4月20日より、ドイツベルリンにて電子楽器のスーパーイベント「SUPERBOOTH 17」が 開催
- タッチスクリーン付き次世代デジタルシンセ、WaldorfのquantumがMusikmesse 2017に登場
- ドラムマシン+シンセ+ミキサー+フィルターのコレクション、Minijam Studio
- 憧れの音楽ロボットを組み立てられるようになるツール
- Native Instrumentsのサンプル・スキャニング・シンセ「FORM」のバージョン1.1がリリース
- Reaktorで動くBuchlaモジュラー「Cloudlab 200t」無償配付中
- アコースティックとエレクトロニックの融合、革新的ストリングス音源 OutputのAnalog Strings
- まるで水族館のクラゲをみてるようなシーケンサー「Seaquence」
- Elektronのデジタルドラムコンピューター&サンプラーDigitakt プリオーダー開始
- UAD ソフトウェア 9.1 リリース、新プラグイン追加、Windows 10の機能向上、Mac Sierra完全対応
- Behringer、クローンシンセサイザーの開発プランを続々と発表
タグ
ableton Live AKAI android app Apple Arturia AU Audiobus DAW DIY DJ Elektron experimental iOS iPad iPhone korg Mac Maschine MIDIコントローラー Moog MPC MusikMesse Musikmesse 2013 NAMM2015 Native Instrument Novation Pioneer plug-in Reaktor Roland sampling Synthesizer Teenage Engineering Traktor VST Windows YAMAHA アナログシンセ アナログシンセサイザー エフェクター コントローラー シーケンサー ドラムマシン モジュラーシンセ