iMPC、iProphet、iMiniなどiOSアプリのディベロッパーRetronysms は同社として初のハードウェア製品「Wej」の開発をしているとのアナウンスをしました。
Wej はiOSデバイスとUSBコントローラを接続するためのハブで、つまりはWejとUSB MIDIキーボードやUSBコントローラを接続することによってiOS アプリを操作することができるようになります。USBコントローラへのバッテリー供給も行なわれます。USBポートは2基装備されています。(本音を言えばMIDIポートも欲しかったですね。)
WejはBluetooth LE MIDIプロトコルを採用。つまりiOSデバイスとWej との間はブルートゥース接続でのやり取りを行なうことになるので、ケーブル要らず。カメラコネクションキットのような物も使わなくてもよくなるのでこれまでのような煩わしさは少なくなるに違いありません。
Wej の本体表面はシリコン製の滑り止めコーティングが敷かれ、演奏最中にiOSデバイスが滑ったり動いてしまったりすることはないそうです。ドック式のインターフェイスと違い、iPhoneでもiPadでも、どのサイズのiOSデバイスでも使うことができるのはナイスなアイデアです。
さらに、本体の背面部にはRGB ライトが装備されており、雰囲気作りであったりライトショーであったり(!)、そんな使い方も用意されています。基本プログラム(スケッチ)も書き換えることが可能です。
WejにはArduinoプロセッサーが使われていることで、ハッキングも可能。ユーザーがハードウェアを改造することも可能です。
Wej は現在ファンディング受付中、11月7日まではのオーダーで価格は $99となっています。発送開始は2015上半期を予定しています。
まずはオフィシャルイントロビデオをどうぞ。
複数のモノシンセをポリシンセのようにして演奏することができる、という魔法のようなソフトウェア「POLYMER」が昨日Mac App Store でリリースになりました。
最初はいまいち意味を理解できなかったのですが、価格が2000円(CD一枚分くらいの感覚?)ということもあり、半信半疑でダウンロードしてみました。
たとえば、MIDIキーボードを使ってモノシンセサイザーを複数台(3台でも4台でもいいのですが)を同時に演奏しようと思った場合、DAWソフトウェアで設定を行なえば音をならすことはできますが、同じピッチの音が同時になってしまいます。もちろんモノシンセであればコード弾きを行なっても反応してくれません。
でも例えば「ド・ミ・ソ」というコードをMIDIキーボードで弾いたときに、「ド」の音はVolca Bassで、「ミ」の音はAira System-1で、「ソ」の音はMini MOOG で、、、と行った具合にMIDIノートを分配すればポリシンセのようにコード演奏をすることができるのでは? というのがこのソフトウェアの基本的なアイデアなのです。
POLYMERを使うにはコンピューター(Macのみの対応 OS 10.7以降)とUSBのMIDIインターフェイスが必要になります。そして使いたいシンセサイザーがすべてMIDIケーブルによって接続されていることが前提となります。ソフトウェアシンセを使うことも可能なのですが、その場合はIACドライバー(Mac OS>ユーティリティ>AUDIO MIDI 設定>MIDI設定の中)の起動が必要になります。
POLYMER を開いてみると、思った以上にシンプルなインターフェイスであることにビックリします。スクリーンは一面だけです。
まず、インプットの設定部分で使いたいMIDIコントーラ(MIDI キーボード)とMIDIチャンネルを選択します。そしてアウトプットの設定部分で使いたいシンセサイザーが接続されているポートとチャンネルを選択します。ソフトウェアシンセの場合にはIACドライバを選択します。
するとスクリーン中央のスペースにカラフルな円が表示され、設定が完了したことが知らされます。
MIDIキーボードでコードを弾いてみます。
すると、まるでポリシンセであるかのようにコード演奏をすることができるではありませんか ♫
POLYMERは合計で32チャンネルまでの設定が可能。またベロシティ、ピッチベンド、モジュレーションホイールなどのコントロールにも対応しています。
今年の5月からクラウドファンディングIndieGOGOにて商品化のための資金を募っていたブルートゥースMIDIディバイス QUICCO SOUND(キッコサウンド) Mi1。
Mi1 は1ヶ月の間に$35,184 の出資金額を集め目標を突破、一昨日キャンペーンは終了した。出資者への商品発送は2014年の9月が予定されている。
浜松に拠点を置くQUICCO SOUND(キッコサウンド)によって開発されたMi1は、Bluetooth Low Energy (Bluetooth LE、BLE)テクノロジーを使ったディバイス。これをシンセサイザー(モジュール)のMIDI IN/OUT に取り付けることによって、iOS ディバイスからワイヤレスでMIDI操作を行なうことができるようになる。
シンセサイザーとケーブル。これはもう切っても切れない縁だと思い込んでいたのは過去の話。近い将来、MIDIケーブルは本当に必要なくなるのかもしれない。
個人的に特に興味のあることは、一台のiOSディバイスにつき8つまでのMi1を接続して同時に操作することができるというところだ。特にここ最近シーケンサーアプリが充実してきたこともあるので、持っているすべてのMIDIシンセサイザーにMi1を取り付けiOSディバイスから同時にコントロールしてみたい。Mi1 はMIDIクロックやMIDI CC の送受信にも対応しているのでハードウェアドラムマシンに接続したり、ピッチベンドやモジュレーションを使った演奏も可能のようだ。もちろん新しいMIDIハードウェアインターフェイスを使えばできることではあるのだが、やはりMIDIケーブル要らずのスマートなスタジオ環境は魅力的だ。
しかし、ちょっとした問題がいくつかある。
超新時代のMIDIインターフェイスiConnect MIDI4+がNAMM2013で登場。まずこのiConnect MIDI4+は3種類のディバイスを接続することが可能。たとえばiPhoneとiPadとコンピュータなど、コンピュータとiディバイスのどんなコンビネーションでもオッケイ。さらに4つのMIDI in/out端子と8つのUSB MIDI(ハブを使用)を使い、合計で12のMIDI機材を接続できてしまう豪華ぶり。
もっとスゴいのは、Audio Pass-throughという技術で、これによってMIDIデータだけではなくiPad/iPhoneのオーディオ信号もコンピュータのDAWソフトに送ることができてしまうというとてもビックリな話。例えばMIDIを使ってiPadを演奏させ、オーディオインターフェイスを通すことなく、iPadの音を直接DAWソフトウェアにレコーディングすることができるわけです。
さらにスゴいのは$249,99という価格。小型バージョン$89.99のiConnect MIDI2+もあり。
これはちょっと試さなきゃいけないでしょうー。今年の「いっかいNAMM大賞」かも。
- 4 In & 4 Out Sets of MIDI DIN Connectivity
- Supports 8 additional MIDI devices via USB Host Port + Powered USB Hub
- MultiHost Capability – Connect 3 Computing Devices Directly & More via Network
- Network Connectivity
- Supports MAC, PC, & iOS Computing Devices
- Audio Pass-Through Between Up to 3 Computing Devices
- Integrated MIDI Manager With Snapshot Preset Storage – For MIDI Thru, MIDI Merge, Filtering, and Advanced Routing Control
- USB MIDI Class Compliant
- Supports Over 64 Ports of 16 Channels of MIDI I/O Per Port
- Plug and Play – No Drivers Needed
- Charge iOS Devices
Musikmesse2011で発表されたYAMAHAからのiMX-1。iPhone、 iPad、 iPod touch用のMIDIインターフェイスでCore MIDI対応。遅かれ早かれこのような製品は登場するであろうと思っていましたが、これで厄介なiPadのMIDI問題が解決する運びになるわけです。見た目、Line6にそっくりの黒い小型のボディ。値段、発売日はまだ未定とのこと。http://jp.yamaha.com/products/music-production/interfaces/i-mx1/
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