Ableton Live の最新バージョン9.2 のアナウンスと共に、同パブリックベータバージョンのリリースが開始されました。革命的なバージョンアップではないにせよ、確実な前進を感じさせるバージョンアップに感じます。
まず、コントローラPUSHでは64個のパッドを使ってドラム演奏ができるようになりました。つまり16パッドの使用と、64パッドの使用を切り替えられるわけです。また、パッドがアフタータッチに対応したことや、タッチストリップをモジュレーションホイールやピッチベンドのように使うこともできるようになったので、表現力は大きく増しますよね。
個人的に一番嬉しいのは、ワープ機能の向上で、オーディオにかなり無理矢理なストレッチをかけても、これまでよりもトランジェントの良いサウンドで再生されることになるそうです。([Complex]および[Complex Pro]モード)
Ableton Liveは他のDAWよりも音が悪いと感じることが多かったのも、大概にしてこのワープ機能から発する問題とのことだったので、おそらく音質向上にもつながるのかもしれません。新しい結果を楽しみにしてみたいところです。
その他、MAX for Liveやサードパーティ製プラグインを使った時のレイテンシー、オートメーション操作した際のレイテンシーが低下したようです。Very Good。
新しいプラグインTuner も追加されています。Good。
以前、オンラインで遊べるOtomata というシーケンサーを紹介したことがあるのですが、そのOtotamaにインスパイアされて製作されたというPush Pong とLive Pongは Ableton認定トレーナーMark Towers氏によって製作されたMax for Live 専用のデバイス。Push Pong の方はAbletonコントローラPush のパッドを使って操作するシーケンサーで、Live Pong の方はAbleton Live のスクリーンに表示されるグリッドを使って操作するシーケンサーです。
仕組みはとても簡単で、Liveをプレイし始めるとセルが上下左右に動き始め、セルが端にぶつかると音がなります。セルは8個まで同時に動かすことができ、それぞれのセルが様々な動きをすることで時にはミニマルな、時には複雑難解なリズムを作り出し、昔のゲームマシンをボーッと見ているような妙な浮遊感を感じます。ドラム音源に挿入するのも面白いですし、きれいなギター音源なんかに挿入しても面白いパターンを作ることができます。
Max for Live デバイスライブラリーよりフリーでダウンロード可能。もちろん使用するにはAbleton Live Suite が必要になります。
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