ドイツでは現在音楽権利問題が大きなトピックスになっています。昨年、ドイツの著作権協会(GEMA)はドイツベルリンのクラブやディスコでの楽曲使用料に対し大幅な値上げを発表。クラブは現在の約10倍の使用料の支払いをしなければいけないことにもなり、一部のクラブやディスコの存続が危ぶまれているという状況があります。

そして今日のニュースはDJにとって驚きなニュース。ドイツは正式に「デジタルDJライセンス」の義務付けを発表。これはどういうものかというと、DJがデジタルコピーした楽曲をプレーする場合、たとえiTunesやBeatportから購入したものやプロモーションとして無償で得たものであれ、CDRやハードディスクにコピーしたすべての楽曲に対するライセンス料を払わなければいけないというもので、金額は1曲につき0.13ユーロになるという。DJはGEMAなどの著作権協会との契約が必要になり、執行は今年の4月1日からになるとのこと。つまりは、Traktor のようなソフトウェアを使うDJはライセンスの取得が義務になってくるというわけです。自分でCDを焼いてプレーをするCDJも同様。

確かにこのライセンス料は音楽作家の権利やCDやレコードの売り上げを保護するための処置なのでしょう。しかしDJは実際にどの曲をプレイしたのかを申告することはできないわけで、果たしてこのライセンス料がどこにどのような分配がされていくのかは不透明。また、すでに購入したCDやレコードをハードディスクにコピーする場合ではライセンス料の2重払いになってしまうのでは?デジタルダウンロードした曲は私的使用のみなのか?という疑問や批判は多々あるわけです。果たしてこれは実現するのでしょうか。

クラブ大国ドイツベルリンに立ちふさがる新しい壁。このような旧式の徴収方法ではなく、もっと近代的なアイデアがこの国になるあるはずだと思うのですが。ドイツでプレーをするDJの方、特にPCDJの方は要注意かもしれません。

via De:Bug

GEMA

Tagged with:
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です