パイオニアが昨日発表した XDJ-1Rは、CDJ2台とミキサーが一体となったDJシステム。専用iOSアプリ「remotebox」と無線接続することによって、iPad/iPhone/iPod touchから選曲・エフェクターのタッチコントロール・XDJ-R1から離れた場所からでも遠隔操作を行うことができるのがこのXDJ-1Rの大きな特徴。
- 業界初、無線LAN接続されたiPad/iPhone/iPod touchを使って、DJプレイを楽しむことができる
- パイオニアのiOSアプリ「remotebox」(無償)を使うことで本体とダイレクトに無線LAN接続可能
- 2台のCDプレーヤー、USBポート、ミキサー(Beat Sync・Hot Cue・Sampler・Beat FX・Sound Color FX・クオンタイズ機能付き)を合体させたオールインワンDJシステム
- 再生可能ファイル:MP3、AAC、WAV、AIFF(CDによる再生はMP3、WAV、AIFFのみ可能)
- Atomix Products社Virtual DJ(コンピューターソフトウェア)に対応、XDJ-1Rをオーディオインターフェイスとして、MIDIコントローラーとして使用可能。Virtual DJリミティッドエディションのライセンスが付属
(補足)DJソフトウェアVirtual DJは、 Native Instruments TraktorやSeratoの新しい競合相手となっているフランスのソフトウェアメーカーAtomix Productsによるもの。Virtual DJ のProバージョンでは99(!!)までのデッキをセットすることが可能、DJだけではなくVJ(ビデオミキシング)、Rewire、VSTプラグイン (PCのみ)にも対応する$299のソフトウェア。
Native Instrumentsがトラックの波形表示や波形をタッチしながらのDJプレーをフォーカスしているのに対し、今回のパイオニアは波形表示がほとんど見当たらず、トラックのミックス+エフェクター操作を大きくフォーカスしているのがこの2社の大きな方向性の違いのよう。
去年の夏にリリースされたパイオニアXDJ-Aeroは、iPhoneの中に入っている楽曲もミックスすることができるものだったのだが、今回のXDJ-R1の「remotebox」からはUSBストレージに入っているトラックからの選択のみなのはやや残念。
しかしiPhone/iPadのタッチスクリーンの利点である「X-Yパッドエフェクター」を採用しているのは納得。ノブを使ったエフェクターコントロールよりも断然に面白い効果を作ることが出来るはずです。iPadを使った楽曲検索ももちろん便利なはず。
しかしこれだけの機能満載で「ホームDJ向け」というのも凄い話です。
予想価格 $1099
発売時期 6月末