1994年、場所はイギリスのシェフィールドのスタジオ。808 StateとHuman leagueのPhil Oakeyがシンセサイザーの大きさ比べなどしているようです。数々のアナログシンセ、当時はDATが主流だったんですね。ビデオ0:45あたりでなんだかとても気になる楽器が。。正体は↓↓↓ 

1970年代初期に作られたMaestro Phase Shifter PS-1というもの。アメリカのギターブランドGibsonのギターエフェクトブランドであったMAestroからこの新しいフェクターは発売され,それから間もなくしてこのPS-1は大ヒット、ギターリストやキーボーディストに愛用されたといいます。その後他社にもよって同じようなマシンが作られるようになり小型化、低価格化が進みPS-1の生産は中止されますが、生産されてから30年以上たった今でもなお愛され続けるこのフェイザーエフェクトは暖かみのあるユニークなサウンドと愛らしいデザインを持ち合わせています。ではこのマエストロの正体とは?

Tom Oberheim

1936年アメリカカンザス州生まれ、物理学を学んだ後、友人の依頼でアンプ、リングモジュレーターを製作しこれらが評判になり映画Beneath the planet of the Apesのスコアに使用される事になり、それを機に1970年にMaestro社との契約に結び付きます。その後にTom Oberheimが取り組んだ事は当時ミュージシャンの間で流行っていたレスリーロータリースピーカーのサウンドをエフェクターボックスにデザインする事でした。その結果がフェイズシフターPS-1となります。当時、リングモジュレーターやファズトーンをメインに売っていたMaestro社はこのPS-1のいまいち過激さに欠ける微妙なサウンドに懐疑的だったといいますが結果は大成功となります。


テーブル据え置き型としてデザインされたこのマシンですが、底面にはマイクスタンド取り付け穴、背面にはフットスイッチ用のコネクターも装備されていました。

3つのカラフルなボタンは3段階のフェイザーのスピードを選択するもので、バイパスとしても機能。スピードを切り替える際の音の切り替わり方はレスリースピーカー同様で、他社のフェイザーにはないものだったらしいです。その後Oberheimは数々の名シンセサイザーを発表するオーバーハイムエレクトロニクスを設立。現在でもなお素晴らしい楽器を作り続けていることは周知の事実です。

via Steelberry Clones

http://www.wingspreadrecords.com/maestro_ps1_page.html

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