本日発表になったNative Instruments Traktor Kontrol Z2はコントローラ+ミキサー+サウンドカードが一体となったTraktorミキサー。通常のDJミックス2チャンネルに加え、TraktorのRemix Deck2チャンネルを同時にコントロールすることができる2+2チャンネルミキサー。もちろんTraktorだけではなく、ターンテーブルやCDJやマイクロフォンなどを接続をすることもでき、様々なメディアに対応する最新型のDJミキサーとなっている。
特に目をひくのが本体の左右に置かれている各4つのカラフルなボタンで、このコントロールセクションでTraktorのRemix Deck、キューポイント、ループをコントロールすることができるようになり、デジタルDJにとっては力強い武器となるでしょう。
さらにこのカラフルなボタンの下におかれているのがFluxという新しい名前のボタン。Traktor2.6に搭載される新機能で、曲途中でキューボタンやループを使い特定の場所をリピートしても、本来再生していた場所に戻って再生してくれるという機能。
エフェクターセクションにはMacro FXとよばれる新しい名前のノブが置かれていますが、このノブを回すことで複数のTraktorのエフェクターを一度にコントロールすることができるTraktor2.6の新機能。複雑トリッキーなエフェクターコントロールが可能になり、プリセットも多く用意されています。
本体の裏、NIのコントローラでは初めて見ることとなるUSB hubが二つ用意されています。Kontrol F1やX1をセットアップできるのはもちろん、それ以外のUSBコントローラをつなげるのもきっと面白いはず。そしてこれらのUSBはHIDに対応しており、パイオニアの新しいCDJとの連携もバッチリとなります。さらに、XLRアウトアウトプット端子が付いたのもNI のコントローラとしては新しいところです。
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2011年の冬、Korgが再びアナログシンセを作ったということで大きく話題になったMonotribe。しかしリボンコントローラのサイズが小さくて演奏しづらいことや、MIDIが装備されていないという理由のせいか、個人的にはしばらく忘れかけていた機材のひとつではあったのが正直なところ。
しかしKorgが忘れていなかったのは、内部基盤にMIDI専用のスロットを用意していたということ。そこに目をつけたのがブラジルのAmazing Machineというメーカーで、Korg MonotribeにMIDI in/out 機能を装備することができる$64のキットMiditribeをリリースしたということで、さっそく試してみることに。
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家の中にいてもコンピューターを使って音楽を聞くことが多くなっている今日この頃。仕事をするためのコンピューターを使って音楽を聞くのはあまり好きではないので、ラジカセのような音楽を聞くための単体マシンが恋しくなっていたのは確かなところです。
ノルウェイのInstitute of Interaction Design (CIID)から発表されたSkubeはインターネットラジオLast.fm専用の小型スピーカー付きのラジオ。Last.fmのアカウントを使い、プレイリストと似たような種類の音楽を再生したり、ユーザーのプレイリストの中の曲を再生することができるもの。
お気に入りの曲を友達とシェアできることは今までのラジオではありえなかったこと。友達のSkubeと並べるとSkuba同士がリンクし、ひとつのプレイリストからの音楽が再生され、気に入った曲はボタンひとつでLast.FMのプレイリストに追加されるといった仕組み。
デザインもひじょうに可愛らしく、家の中のどこにでも置きたくなる全5色。しかし残念ながらまだプロトタイプの段階のようです。
1982年10月1日は世界初のCDプレーヤーが発売になった日。ソニーのCDP-101と日立Lo-D DAD-1000とデノン DCD-2000。価格はソニーが168.000円、日立とDENONが189.000円だったそうでです。CDプレーヤーの発売と共に世界初のCDソフトが発売されたのも同じく1982年10月1日。CBSソニー、Epicソニー、日本コロンビアから全60タイトルが発売されるわけですが、そのうち一番最初に生産されたCDがビリージョエルの『ニューヨーク52番街』(3.500円)だったということで、これが世界初のCDと呼ばれています。
デジタル音楽時代の幕開け、それも日本が世界のテクノロジーの先導を切っていた今となっては懐かしい時代の話。それから現在に至る30年の間に私たちは様々な音楽プレーヤーが現れては消えていく姿を目にすることとなります。たとえばカセットプレーヤー、DAT、Mini Disc(MD) などのメディアはもうほとんど見る機会もなくなり、30才を迎えたCDは現在「デジタル配信」という音楽革命に直面中、「CDが売れなくなってしまった」というニュースはもうみなさんご存知のことでしょう。英米のメジャーレーベルは2012年末にはCDフォーマットでのリリースを打ち切り、一部有名アーティストのスペシャルエディションCDのみを販売するという話も噂されています。
面白いのは、その昔はCDによってその歴史が危ぶまれたアナログレコードの売り上げが現在上昇をしているという話。例えばアメリカでは2010年の290万枚の売り上げが2011年には390万枚に上昇、また大型CDショップHMVは今後アナログレコードのストックを増やしていく方針であることも報告されています。
熱烈なファンによって支えられているアナログレコード。アナログレコードが生き残っている一番の理由は他では再現することのできないサウンドクオリティにあるのでしょう。しかしCDのクオリティはデジタル配信(aiff WAV)のクオリティに取って代えられるもので、CDがアナログレコードのようにこの先人気を盛り返せるのかどうかはいまいち微妙なところかもしれません。