毎回楽しみにしているHiss and a Roarのサンプルライブラリーなのですが、今度のサンプルライブラリーのテーマは「猿の声」。それも日本瀬戸内海に浮かぶ小豆島の日本猿の声が 24bit 192kHz stereo • 166 .WAV files のクオリティで収録されています。収録時間は45分58秒。
時には人間の赤ちゃんのような声、時にはゾンビのようなおどろおどろしい声が聞こえるユニークなサンプルライブラリー。猿の集団の音もなかなか興味深いものがあります。聞いているだけでも楽しいですが、音楽のパーツとして使うのも面白そうです。あなたならどのような使い方をしますか?
GlitchMachinesのリリースした無償プラグイン・エフェクターFracture。このFractureはバッファ・エフェクターと呼ばれるもので、マルチモードフィルター+LFO+ディレイを掛け合わせながらグリッチなサウンドやアブストラクトなテクスチャーを作ることができるエフェクターです。ギターエフェクターとして使われるバッファ・エフェクターとはちょっとイメージの違うものです。
特にリズムループに使うと効果は抜群で、SF映画の効果音のよう?というとチープに聞こえてしまいますが、平坦なサウンドにテッキーなエッジを与えてくれます。
MIDI学習機能が付いているので持ち前のMIDIコントローラでパラメーターを動かすこともできます。サウンドクオリティも素晴らしく、いわゆる「痛いサウンド」とはちがいます。
とにもかくにも無償エフェクター。MacでもWindowsでも使えて、VST/AUに対応。下のデモサウンドを聞いてピンときた人はぜひお試しあれ。
iPad専用の新しいDJアプリPacemakerがリリースされたばかり。NI Traktor DJのようなプロフェッショナル向けのアプリとは違い、初心者の人でも気軽にDJミックスを楽しむことができる作りになっています。なんといっても価格がフリーというのがすばらしいところです。
2つの曲にテンポを自動的に合わせることのできるシンク機能や、イコライザー機能を装備。また、アプリ内でエフェクターを追加購入することもでき、現在用意されているエフェクターはLoop、Beatskip、Echo、Roll、Reverb、Hi-Lonoの6種類、各200円、バリューパックとして6種類のエフェクターを1000円で購入することが可能です。
インターフェイスもシンプルでクール。中央にはフェイク・ターンテーブルが表示され、このターンテーブルをタップすることでスクラッチのようなことができたり、中央にあるSYNCボタンをおすことで二つの曲のテンポを合わせることができます。イコライザーを操作するにはターンテーブル中央にあるFXボタンを押します。
と、ここまでは割と普通の話ではありますが、このアプリのもっとも凄いところはSpotifyの曲もミックスすることができるところです。
Spotifyとは何か?を簡単に説明しておくと、欧米ではすでに2000万人のユーザー持ち、1500万曲を超える楽曲をフルコーラスで無料で聞くことができるサービスです。音質の方は、有料プランであるならば320kbpsのクオリティで提供されます。
これまでiPadのDJアプリというとiTunesに取り込んである楽曲をミックスしていくのが大方だったわけですが、このPacemakerはSpotifyをサポートしていることで、たとえば、DJプレイをしている最中に突然MADONNAの曲をリクエストされても、そのリクエストにすぐに答えることができるのです。そんなときにはPacemakerのSpotify検索ページからMADONNAを検索すると彼女の楽曲が表示され、プレイしたい楽曲をタップするだけでターンテーブルにデータがとりこまれ、プレイボタンを押すだけでオッケイ。もちろんここで必要なものはスムーズなインターネットの接続です。
また、このPacemakerにはDJプレイ内容をレコーディングするREC機能も装備してありますが、Spotifyの楽曲をミックスしている際には著作権の問題によってこの機能は使うことができないことになっています。
特に、ハウスパーティや結婚式の2次会のような場所においては大活躍するに違いないDJアプリPacemaker。楽曲を購入しなくてもDJプレイを楽しむことができるという夢のようなアプリでもあります。
残念ながら日本ではまだSpotifyはサービスが開始されていません。しかし今月2月17日には講談社本館講堂においてSpotifyによるキーノートスピーチが予定されているそうで、Spotifyの日本市場参入がいよいよ現実となるのかもしれません。このDJアプリPacemakerが日本で活躍する日もそう遠くはなさそうです。
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