アドビ システムズが公開したビデオ「The future of Adobe creative applications on Microsoft devices」はオーディオ・ビデオ・グラフィックアーティストに向けられた、アドビの将来のビジョン示しているデモンストレーションビデオです。どこまでが夢の話で、どこまでが現実的な話なのかは分からないのですが、そんなに遠い話でもなさそうなところが胸を躍らせます。

ビデオで取り上げられているコンピューターはマイクロソフトがこの夏にリリースをしたSurface Pro 3 。タブレットとPCを合体させたスーパースリムなノート型デバイスで、CPUには i7とi5 プロセッサー、高解像度ディスプレイ、大容量のRAMやストレージを装備するかなりのハイスペックなデバイスです。そしてWindows 8 デスクトップコンピューター用のソフトウェアを使うことができるところがiPad/iPhoneとの大きな違いです。

アドビが示す将来のビジョン(上のビデオ)はSurface 3 の持つデスクトップコンピューターとしての機能+タブレットとしての機能をうまく引き出し、タッチジェスチャーの次の可能性を予感させるものに感じます。音楽ソフトウェアにおいてもタブレットだけではできない、デスクトップコンピューターだけではできない、何か新しいソフトウェアが登場することを期待してやみません。

Surface 3

 

 

 

 

 

Tagged with:
 

iMPC、iProphet、iMiniなどiOSアプリのディベロッパーRetronysms は同社として初のハードウェア製品「Wej」の開発をしているとのアナウンスをしました。

Wej はiOSデバイスとUSBコントローラを接続するためのハブで、つまりはWejとUSB MIDIキーボードやUSBコントローラを接続することによってiOS アプリを操作することができるようになります。USBコントローラへのバッテリー供給も行なわれます。USBポートは2基装備されています。(本音を言えばMIDIポートも欲しかったですね。)

WejはBluetooth LE MIDIプロトコルを採用。つまりiOSデバイスとWej との間はブルートゥース接続でのやり取りを行なうことになるので、ケーブル要らず。カメラコネクションキットのような物も使わなくてもよくなるのでこれまでのような煩わしさは少なくなるに違いありません。

Wej の本体表面はシリコン製の滑り止めコーティングが敷かれ、演奏最中にiOSデバイスが滑ったり動いてしまったりすることはないそうです。ドック式のインターフェイスと違い、iPhoneでもiPadでも、どのサイズのiOSデバイスでも使うことができるのはナイスなアイデアです。

さらに、本体の背面部にはRGB ライトが装備されており、雰囲気作りであったりライトショーであったり(!)、そんな使い方も用意されています。基本プログラム(スケッチ)も書き換えることが可能です。

WejにはArduinoプロセッサーが使われていることで、ハッキングも可能。ユーザーがハードウェアを改造することも可能です。

Wej は現在ファンディング受付中、11月7日まではのオーダーで価格は $99となっています。発送開始は2015上半期を予定しています。

まずはオフィシャルイントロビデオをどうぞ。

 

 

Retronysm

 

 

 

 

 

Tagged with:
 

昔(1985年)、つくば万博でロボットがエレクトーンを演奏するという展示を見てもの凄い衝撃を受けたものです。今、改めて調べてみると、あのロボット(WASUBOT)は頭部のCCDカメラで普通の楽譜を読みながらエレクトーンを演奏できたり、聴覚もあって人間が歌うとその音程に合わせて伴奏の音程を調整することができたとか、今更ながらにその能力に驚かされるわけですが、楽譜を読めなければプロミュージシャンとは言いがたかった当時の様子も反映されていて微笑ましくも思うところです。

時は経ち、現在フランスで開発されているヒューマノイドPoppyは、2つのHDカメラ、ステレオマイク、慣性計測装置、Raspberry Piを搭載。顔となるディスプレイには表情を表示することが出来るそう。直立二足歩行も可能、ボディの構築には3Dプリンタが採用され、ハード・ソフトもともにオープンソースとして公開されているモダンスタイルのロボット。価格はおよそ100万円するそうです。

人間と一緒に音楽を演奏させるという実験も進められており、Poppyは体を動かすことによって音をならすことができるそうになるそうです。左足でキック、頭でスネア、左肩でフィルターモジュレーション、右肩をあげると妙な奇声をあげます。

楽譜を読んでいた頃のロボットとは違い、現代のミュージシャンロボットはストリート系音楽にも対応し、よりリズミカルになってきている様子を伺えます。スニーカーも可愛いですが、動きも顔もとても可愛く見えます。打ち込みを手伝ってくれるようになったらもっと可愛いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

Tagged with:
 

 

最近はMaxMSPさえあれば何でも作れてしまう人がいるんですよね。メディアアーティストAsha Tamirisaが現在開発しているのは、ARPが1970年代に送り出したシンセサイザーARP 2500 のエミュレーションプログラム。この超レアで超巨大なシンセをどこまで再現できるのか期待したいところです。しかしそれ以前に彼女のプログラマーとしてのこの巨大なモチベーションに敬服してやみません。

 

 

 

 

 


ローランドのYouTube チャンネル「Airaアーティストインタビュー」にリチャードブランジェ博士が登場、Aira SBX-1 について語ります。リチャードブランジェ博士はバークリー音楽大学教授・CSoundの研究者・iPad アプリboulangerlabsのディベロッパーと知られる電子音楽の権威。

リチャードブランジェ博士はSBX-1をモジュラーシンセサイザーに接続。CV信号のレンジを変えることによってバイオリンサンプルの音はピッチを落とし不気味な音に変化していきます。さらに、Aira TB-3 をシーケンサーとして使いトリガー信号を加えていきます。作られたシーケンスパターンの上にはベースサウンド、エフェクター、テルミンが加えられ、ブランジェ博士のオフィスは一気に音響実験室と化していきます。

 

 

 

 

Aira

 


バネの音というと「ビヨーン」とか「ボヨーン」とか、昭和のアニメ(コミカルなキャラクター)によく使われていた効果音だったような気がしますが、このバネに電気を通すと「手引きスプリングリバーブ」「100メートルの巨大スプリングリバープ」のような獰猛な音になったりもします。

Slaperoo Percussion が公開したビデオ「The Spring Doorstop」では、ドアのあおり停め(ドアを開いたまま壁に固定する金具)を使って作られた電子パーカッション(?)のデモンストレーションが行なわれています。

Spring Doorstopはバネ製のあおり停めにSlaperoo Percussion SlapStick S-100のピックアップが取り付けられ、ケーブルを挿入することができるようになっているようです。製品化の予定はないそうですが、こんなパーカションがスタジオに置いてあったらちょっと気分も変わって面白いかもしれません。効果の方は⬇️のビデオで確認してみてください。

 

Continue reading »

Tagged with: