AlesisはiPad Dockでさらなる攻勢を仕掛けてきました。今回はギターアンプAmp DockとドラムマシーンDM Dock。そしてiPhone4sの音楽リスナーのためのAmp Case。さすがドッキングステーションでは先を行くAlesis、ユーザーの使う楽器に応じてドッキングステーションを使い分けるという新しい提案なのだろうか?
DM Dockはドラムモジュール、本来ならオリジナルI/O Dockもこうあってほしかったと思えるような充実のアウトプットと外部からのトリガーインプットを備えている。GarageBandを含む他のiPadアプリもバーチャル的に作動するというので、どのように動くのか見てみたいものだ。サウンドライブラリーやエフェクトも随時購入が可能になるという。値段はまだ発表されていない。
日本でのAlesis io Dockの発売が近くなり、関連投稿も増えてきているようですね。ここドイツではすでに発売が開始されており、スタジオ内で利用する人もちらほら。このブログでも関連のニュースを何件か紹介してきましたが、今日はこのio dockをどのように使っているのかを紹介してみたいと思います。
io Dock に載ったiPad音楽アプリをどのようにしてワークフローに取り入れるか?ということが一つのテーマになってくると思うのですが、例えば、AbletonLiveを使用した例を見てみましょう。私自身一番このio dockで気に入っているののがUSB端子。これをコンピューターと接続することでMIDIの送受信が可能になります。(わずらわしいWifi MIDI接続よりも断然良いのです。)
接続すると即コンピューター側が認識。AbletonLiveのMIDI設定画面にてそのオンオフが設定できるようになります。これだけの作業なのですが、例えばKorg iElectribeもAbletonからのMIDIクロックを受信し、Abletonとの同期が実現。テンポの設定もAbletonに従って作動するようになります。
abletonLiveのMIDI設定画面
さらにコンピューターとUSB接続してあるMIDIキーボードでSunrizer Synthを演奏してみることに。
AbletonLiveのメイン画面、MIDI To欄にてAlesis io Dockを選択することでSunrizer Synthが即演奏できることに。ピッチベンド、モジュレーションホイールの動作も確認できました。これでSunrizerSynthを音源モジュールとして十分に利用できそうですね。プログラムチェンジやMIDI clockの受信は今のところ対応していないようで、これはSunrizer Synth のアップデートを期待したいところです。
さてもう一つio dockで気に入っている点はマイクロフォン入力端子。Garage Bandはもちろんのこと、先日紹介したSampleWizを使って行うサンプルレコーディングに重宝しています。もちろんオーディオインターフェイスを利用して行うレコーディングに匹敵するものではないのですが、この簡易性もio Dockのひとつの特徴なのではないでしょうか。面倒なセッティングを一切必要としません。
GarageBandのレコーディング画面
問題点、、、、強いてあげるとするならば、ボリュームスイッチをフロントに設置してもらいたかったこと。やはり頻繁に利用するものだけにどうも不便な気がしてなりません。それから、やや激しくパッドを叩いたり演奏しているとiPadがdockから外れてしまうことがあるので、iPadをロックするものがあればいいかと。さらに欲を言えば、コンピューターとio DockをUSB接続した際にiTunesの起動も可能にしてもらいたかったですね。オーディオファイルの転送等何かとiTunesを必要とするたびにiPadを取り外さなければならないのが億劫になってしまっています(!)それだけio Dockが気に入っているということなのですけどね。
Alesis IO DockはiPad専用オーディオ、MIDIインターフェイス。このIO Dockによって初めてPadが一つの単体デバイスとなり楽器だけでなくマイクロフォン、MIDIコントローラーをダイレクトに接続することを可能にします。例えば人気アプリGarage Bandを使い、ギターを録音、ボーカルを録音することなども楽に行えるようになります。(Garage Bandでは全8トラックまでの録音が可能ですが同時録音は1トラックまでとなっています。)
とにもかくにもヘッドフォン端子から出す音よりも断然音が良いのです。そして置き場所に困っていたiPadに安定した場所を与えることができるようになりスタジオ内での存在感も大きくなり、iPad音楽制作の可能性が大きく開けたことは間違いがないでしょう。使用してみて気になったことはボリュームノブが本体右側面に付いていて、これはどうも使いにくいと思いました。もっとMIDI機能やDAWソフトとシンクのとれる素敵なアプリの登場を期待してやみません。
- Audio Inputs
- 2x XLR
- Individual gain controls
- Phantom power, switchable
- Guitar (high-impedance) switch on Input 2
- Audio Outputs
- 2x 1/4 Main
- 1/4 TRS Headphone
- Individual level controls
- Video Output
- RCA Composite (requires compatible apps)
- Control I/O
- MIDI In (DIN)
- MIDI Out (DIN)
- USB MIDI
- 1/4 Footswitch (function assigned by apps)
via De:bug
2107年Musikmesse開幕。とはいっても数年前の活気はほとんどすべてベルリンSuperboothに吸い尽くされてしまったかのような感がしないでもありませんが、そんなMusikmesseのシンセサイザーエリアの中でさりげなく目立っているのがお国元ドイツの名門シンセメーカーWaldorf社による8ボイスのハイブリッドシンセquantumです。
インダストリアル・デザイナーAlex Hartmann氏を迎え開発されているquantum。Alex Hartmann氏といえばこれまでAlesis、Moog、Studio Logic、Access、そして独自ブランドNeuronの開発に携わってきたシンセ界の重要人物。その甲斐あってかquantumのルックスはかつてのWaldorf製品を思わせる妙に堂々とした印象を受けます。
特に目を引くのが中央にあるタッチディスプレイ。Messe展示されるプロトタイプではまだ十分な動きを確認することができませんでしたが、将来的には4本指までのマルチタッチに対応、iOSアプリNEVEと同じようにスペクトラムやウェーブフォームをグニャグニャとタッチすることでサウンドを変幻させることができるようになるそう。またKomplete ParameterというLFOのような波形を実際に目で見ながら作っていけるのも今時な印象を受けます。
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StereopingMIDI コントローラキットがFMシンセサイザーの可能性をアンロックする?!
この上なく使いずらい1980年代のラック式音源モジュール。使いずらいがゆえにまだまだ私たちが知らない多くの可能性も秘めているわけです。そんな使いずらい当時の音源を、今の感覚で、ノブを使って動かすことができたなら、、、と思っている人は多いはずです。
ドイツのシンセメーカーStereopingのMIDIコントローラはおよそ40個のパーツを自分で組み立てていくキットとして販売されています。組み立てにはある程度ハンダ付けも必要となるそうです。tzzzzzzz 怠惰な人はこの時点で脱落ですね。でも下のデモビデオ(ヤマハの1986年のFM音源モジュール TX-81Z をコントロール)を見てみると、もしかしたら頑張ってみようかな、、と思ってしまうのです。というのも、TX-81Zのサウンドが彫り起こされているような、そんな音がするのです。
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NAMM 2014にてFocusriteはiPad専用オーディオ・ドッキング・インターフェイス Focusrite iTrack Dockを発表します。
Dock型のオーディオインターフェイスはとても便利なもので、iPadを差し込むだけでしっかりした音の出力ができるようになったり、マイクやインストゥルメントの入力、MIDIの入出力を行え、プロ・クオリティのレコーディングを可能にするものです。作業している最中でもバッテリーのチャージを行えるのも便利だったりします。
ここで思い出すのが数年前にAlesisがリリースしたio Dockなのですが、ある時からAppleがLightningコネクタに変えてしまったことでAlesis io Dockは古いタイプのiPadにしか対応できないものとなり、一部のiPadユーザーはショックな体験をしているところですが、Focusriteはその問題を解決しています。
Focusriteといえばプリアンプ、、と言っても過言でない、そんなハイクオリティなプリアンプを備えたiTrack DockはLightningコネクタと30ピンコネクタに対応。iPad Miniにも対応しています。
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