インターネットを経由してプロジェクトに必要な資金を募る「クラウドファンディング」が日本でもじわじわと盛り上がってきていますが、こちらは「クラウドソース」ビデオ。このビデオを見たすべての人のカーソルの動きが録音され、オランダのインディバンドLIght Light「DO NOT TOUCH」のビデオの一部になります。まずは指示通りにカーソルを動かしてみてください。本当に録音されているのかどうかはさておき、このアイデア、超斬新。DO NOT TOUCH
5月21日にリリースが予定されているDaft Punkのニューアルバム「Random Access Memories」。約8年ぶりとなる4作目のオリジナル・アルバムではナイル・ロジャース、ジョルジオ・モロダー、アニマル・コレクティヴのパンダ・ベアなどが参加していることでも注目されています。人気サイトCreators Projectでは「Random Access Memories」のリリースが特集されています。その特集 「The Colaborators 」第1弾にはアルバム参加メンバーの一人ディスコの巨匠 ジョルジオ・モロダーが登場。シンセサイザーとの出会い、ドナ・サマーの「I feel love」のプロデュース、ダンスミュージック、そしてダフトパンクとのコラボレーションについて語ります。日本語字幕付き。ファン必見。
北アイルランド・ベルファスト出身のSpace Dimension Controller(本名Jack Hamill)の初のフルアルバム「Welcome to Mikrosector-50」がレーベルR&Sから発売になったばかり。アンビエント、テクノ、エレクトロファンク、クラシックハウス、様々な要素が詰め込まれたトラックの合間には、アルバムの主人公となるMr.8040が「タイムトラベル、エイリアン、失恋、地球破壊」を語り、70年代のSFアニメを見ているかのような物語展開をしていくアルバム。
「主人公Mr. 8040が未来へ戻り、彼の母星Mikrosector-50に帰還するストーリーなんだ。戻った彼は何かを発見して、様々なことを経験していくんだ」
プロデューサーとしてだけではなくDJとしても活躍するSDCは20代前半とは思えない音楽の引き出しの多さを持つ。80年代のポップソングからスタートし、2時間後にはハードなテクノをプレーしている現場を見かけたことがあるのだが、フロアはいい意味で混沌としていた。どこまで冗談なのかどこまでシリアスなのかが分からない、決してクールともいい難いSDCのスタイルは今の時代のカウンターカルチャーといえるのかもしれない。
アルバムは後半に向けてテンポが上がっていく。8曲目の「You can’t have my love」はボーカルがフューチャーされたアルペジオ・ディスコ、9曲目の「Rising」はアシッド・ハウス。そしてなんといってもクライマックスは11曲目のメロウ演歌ハウス「The Love Quadrant」。オートチューンされたボーカルは日本人の歌心にも通づるものを感じさせられる。
「Welcome To Mikrosector-50」は現在 SoundCloudより全曲ストリーミング可能。4月7日には東京AGEHAでのSonar Soundに登場。
弱冠22歳、ニュージーランド出身のKimbra。デビューシングルとなった「Settle Down」のNownessスペシャルバージョンは、ボーカルの多重録音とiPad(Sound Prism) をフューチャーしたソウルフルなトラック。
どことなくノスタルジーでいて、近未来。そんなアンバランスさが今の時代のカラーなのかもしれません。
今では家の中であれ電車の中であれ場所を問わず音楽を聞くことができるわけですが、昔は、音楽は演奏家が演奏する場所(ライブ)に行かなければ聞くことのできないものでした。
1870年代、音楽のコンセプトそのものを大きく変えることになる大発明、それがトーマスエディソンらによって作られた音を記録し再生するための装置、蓄音機(画像上)だったわけです。
エディソンの蓄音機は、銅製の円筒(シリンダー)に錫箔を巻き付けたものを手で回転させ、振動板に直結した録音針を錫箔に押し当てて、錫箔の変形としてつくられる溝の深さを音の強さに応じて変化させることにより音を記録しました。
当時の記録を再生することは難しいとされていたのですが、アメリカバークレーLab Reserchによってその音声の復元が成功。1878年、最古のレコーディング音声はわずか78秒。コルネット(トランペットのような金管楽器)の演奏に続いて、「メリーさんの羊」と「ハバードおばさん」の朗読がされています。
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RheymeはいくつものiOSディバイスを使い即興的な演奏をするアーティスト。YouTubeチャンネルRheymeMusicにはそんな彼による50以上のジャムビデオがアップされており、iOS音楽ファンの間ではひそかな人気を集めています。たとえば上のビデオ “Overhead Jam” – 10/10/12 (Live Jam #56) ではiPadが3台、iPhoneが1台、AKAIのMIDIコントローラ、MIDI Fighter、DSI Morphoが並べられ、シンセフレーズやリズムをサンプリングし、フェーダーを上げ下げしながら曲を構築していく様子を見ることが出来ます。真新しいスタイルの音楽ではないのですが、Ableton Liveのクリップをつなげていくだけのライブとは違い、生の演奏にこだわるRheyneのアプローチはとても音楽的で、iOSディバイスを使ったエレクトロニック音楽のライブパフォーマンスに今までとは違った可能性を見ることができます。
そんなRheymeが使用しているiPadコントローラアプリLemurですが、彼が制作したAbleton Liveコントロール用テンプレートRheyme JammerがLemurホームページにて現在プレミアムコンテンツとして公開されています。このコンテンツには上のデモンストレーションでもでも使われているAbleton Liveのセットが含まれており、ユーザーが同じような演奏をすることができるだけでなく、そのセッティング方法を見て学ぶことができます。特にAbletonLiveのエフェクターLooperを利用することで、ドラムやシンセを演奏し、サンプリングしながら音楽を作っていく方法が「なるほどー」と感心させられるところです。さすがのプレミアムコンテンツ。Lemurユーザーの方、ぜひ試してみてください。
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