Gregg Wilson氏によるモジュラーシンセを使ったライブパフォーマンス。壁がすごいことになってます!!

 

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現代音楽のDNAを探ろう!というテーマのウェブサイトWho Sampled。「この曲のこのフレーズはどの曲からサンプリングされたものなのか?」という問いに答えてくれるサンプルネタ専門のサイト。ロンドンに拠点を置くサイトなので、J-popまでを網羅しているわけではないですが、かつてサンプリングの魔術師と呼ばれた「ピチカートファイブ」の音楽のDNA(サンプルネタ)はほとんどすべて見つけることができます。

そんなWhoSampledによって発表されたこの30年間のサンプリング音楽の統計。この統計によると、2010年には4501のサンプリング使用楽曲が確認されているそう。著作権法の問題もあってか、一時は消極的に扱われていたサンプリングテクニックですが、この数年の間に再び盛り上がりをみせているようです。

ジェームズブラウン 彼の音楽は1976回に渡ってサンプリングされているという驚きの数字。そのうち「Funky Drummer」という曲は468回。パブリックエネミー、カイリミノーグ、エイフェックスツイン、モビーなど、様々なジャンルのミュージシャンによって使用されていることが確認されています。

Dr.DRE  ヒップホップの大御所プロデューサーDr.DREは現代のサンプリング大王。彼のプロデュース作品の47%はソウル、ファンク、ディスコトラックからのサンプリング。また36%はヒップホップ、7%はロック、3%はサウンドトラックなど多岐にわたるジャンルからサンプリングを行い楽曲を制作しているようです。

The Winstons/Amen Brother     ほとんど聞き覚えのないアーティストとそのタイトル。しかし1969年に発表されたこの曲がサンプリングされた回数は663回!!サンプリングされているほんの数小節のドラムソロフレーズが今なお人々の心を熱くしているという驚くべき数字。是非YouTubeでオリジナルトラックをチェックしてみてください。1:26からがその有名なフレーズ。

とはいえ、フレーズサンプリングする際はくれぐれも慎重に。

もっと詳しい情報(英語)を読みたい方は次のリンクよりどうぞ。

 

 

 

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Native Instrumentsがバンドをプロデュース?NIのデモンストレーションビデオで馴染みのあるミュージシャン5人がバンドMostly Robotを結成。現在行われているスペインバルセロナでの有名なミュージックフェスティバルSónarで初お披露目がおこなわれるというニュースが数ヶ月前にあり、NIファンとしては大変気になっていました。バンドメンバーは全員が個性的テクニシャン、MIDIクロックを使わないというテーマで、5人がNIの製品をふんだんに使う音楽はどのようなものだったのでしょうか。

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「アナログが好きか、デジタルが好きか」という話題はこの数年頻繁にしてあるわけですが、特に私がすんでいるベルリンでは、NativeInstrumentやAbletonのようなデジタル指向の音楽を全面に押し出すメーカーが多くある一方で、BerghainやTresorのような有名巨大テクノクラブでは、アナログサウンドを愛してやまないアナログ崇拝系ともとれる多くのアーティストがプレーしていたり、この構図が特に色濃いベルリン音楽シーンです。アナログシンセの話になると、やはりかつて日本のメーカーが作ったシンセサイザーの話やFive Gの話になるわけで、そこは日本人としては誇り高い部分ではあります。

さて、今日のトピックはSynthetopiaで紹介されていたThe Analog Roland Orchestra。山ほどのローランドビンテージマシンを使い音楽をプロデュース、ライブ活動をしているというドイツのアーティストMichal Matlakによるワンマンバンド。ライブパフォーマンスではコンピューターをいっさい使わず、MPCやOctatrackで作ってあるループやパターンを使いながら、その日の気分や雰囲気に応じて即興的に音楽を演奏しているという超アナログ指向のアーティスト。ある意味で時代の流れに逆行するこのスタイルは、機材の運搬や機材の安定性など、多くの不安点もあるでしょう。でも山ほどの素材を用意してプレーバックしていくAbletonLiveパフォーマーにはできない本当の意味でのライブがそこにはあるのかも。ぜひ生演奏を聞いてみたいです。

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晴れた日の日曜日にはこんな音楽でスタートするのが理想かも。Chris Hughesというコンテポラリー作曲家による「Slow Motion Blackbird」。巨匠スティーブライヒの「Slow Motion Sound」にインスパイアされ作られたというこの曲がリリースされたのは1994年。クロウタドリという鳥の声がサンプリング、そしてタイムストレッチされ、見事に美しい音楽の主旋律として構築されています。ピッチや音質の無理矢理なエディットもなく、本当に鳥が歌っている音楽。下のYouTubeビデオでぜひ聞いてみてください。画像が雰囲気を壊していますが、これはアメリカ空軍のBlackbirdです。

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Mr Oizoのウェブサイトにて、全7曲入りの新EP「Stade3」がフリーでダウンロードできる!!