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iOSドラムマシンElastic Drumアップデートバージョンが間もなくリリースされます。Elastic DrumはiMaschineやiMPCのようなサンプルドラムマシンとは違い、ドラム・サウンドを一から作り出すことができるユニークなドラムシンセサイザーです。シーケンサー・セクションは特に柔軟で、シーケンス速度や再生範囲を各トラックごとに設定することができたり、パラメーターのオートメーションをレコーディングすることもでき、トリッキーなパターンもあっという間に作れてしまいます。MIDIイン、MIDIクロックにも対応しているので、midimuxやaudiomuxと一緒に使えばDAWソフトウェアとリンクし、エレクトロニック音楽制作のための必須ドラム音源となるのではないでしょうか。

これまでのバージョンでもiPadに対応していましたが、最新バージョンではiPadに最適化したレイアウトが採用され、操作は断然快適なものになっています。また、MIDIクロックアウトにも対応するようになり、Elastic Drumをマスターにすることもできるようになります。

Elastic Drumは最新バージョンのリリースに伴い価格がやや上がることがアナウンスされてますので、もしまだ試していない人は今のうちに購入しておくことをお勧めします。

 

 

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App Storeにて現在¥800

Elastic Drum

 

 

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traktormaschine

 

 

Native Instruments のユーザーフォーラムでは、ごく稀にではあるのだがNIディベロッパーがユーザーからの質問に答える「On the Record」というスレッドがある。昨日、「Traktor On the Road」ではおよそ2年ぶりとなる書き込みが行われ、オフィシャル?アンオフィシャル?のようなアナウンスが行われた。http://www.native-instruments.com/forum/threads/questions-and-answers-fluky-ni-march-2015.235468/

個人的に注目したいニュースは2点。まず、Traktorの次のバージョンではパイオニアのCDJ-900NXSとXDJ-1000をサポートするとのこと。これによって、USBケーブルを使いコンピュータ(Traktor)とCDJを接続することによって、CDJをDJコントローラとして使うことができるようになる。

これまでにもCDJ最上機種へのサポートは行われてきたわけだが、HIDプロトコルを使うコーディングは私たちが思っているほど簡単な作業ではないらしく、それゆえに時間がかかってしまったようではあるが、ついにCDJ最新機種とTraktorを同時に使うことができるようになるという嬉しいニュースだ。

もう一つ、これはまだ詳細は全く明らかにされていないのだが、TraktorとMaschineの統合が実現するとのことだ。これまでにも同期信号を使い二つのソフトウェアを同時に走らせることは可能ではあったのだが、それを超える統合であることは確かだろう。どのような方法で?どのようなことができるようになるのか?大いに期待したい。二つのコントローラを同時に使った作業が可能になったりするのだろうか?

 

Native Instruments Forum

 

 


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「モーフィング」はコンピューターグラフィックの手法の一つで、ある物体から別の物体へと自然に変形する映像をみせる。私が思い出すのは、その昔マイケルジャクソンが「Black and White」という曲のPVの中で、様々な顔の映像を次々と変形させていたことだ。

この「モーフィング」を、音楽テクノロジーに応用させた場合、たとえば、水が滴る音がいつの間にか人の声に変わっていたり、ピアノの音がいつの間にかギターに変わっていたり、一つの音を別の音に徐々に変化させていくことができるのだろうか?試してみたいことは山ほどあるわけだが、そんなことをリアルタイムで実現するプラグインソフトウェア「Morph 2」がドイツ・ハノーバーに拠点を置くZynaptiqというソフトウェアメーカーからリリースとなった。元々はProsoniqというメーカーが開発したソフトウェアのバージョンアップという形でのリリースとなっている。

 

 

 

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midimux1

 

コンピュータに接続してあるコントローラを使ってiPadアプリを演奏したり、iPadのシーケンサーアプリを使ってコンピューター上のソフトウェアシンセを演奏したり、そんなことが行えるようになるアプリmidimuxがリリースとなった。これまでにも同様のことを行う手段はあったのだが、midimuxの場合、コンピュータとiOS デバイスを接続する方法は通常の 充電用30pin/lightning USBケーブルだ。これまでストレスの多かったワイヤレス設定や、特別なMIDIインターフェイスも必要としない。 必要なものはケーブルと、公式サイトからダウンロードするmidimuxサーバーアプリだけ。

 

サーバーのインストールを終え、iOSとMacを接続すると、Macのメニューバーには小さなアイコンが表示される。特別な設定画面のようなものは表示されず、ごく小さなサイズのプログラムがシステム内で動作することになる。

midimuxの画面には、コンピューターに接続してあるコントローラやMIDI機器、iPadの中で起動しているアプリが表示される(画像上)。私の場合はiPadにはiPolysixとiElectribeとModStep(シーケンサーアプリ)が起動してあり、コンピュータにはKontrol S、Maschine、TR-8が接続してある。

ここでAbleton liveを立ち上げてみる。MIDI設定画面を見てみると、iOSデバイスに立ち上げてあるアプリの名前が表示されているのだ。これは分かりやすい!!

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polyplex1

 

Native Instruments POLYPLEX は8つのスロットにドラムサンプルを並べ、DAWソフトウェアからドラムパターンを打ち込んでいくことができるドラムサンプラーなのだが、このソフトウェアのすごいところは、1つのスロットの中に4つのサンプルを置くことができ、MIDIノートをひとつたたけば、4つのサンプルが同時に音を出すことができる。そして各サンプルの設定も細かく行うことができ、例えばサンプル1の音はディケイの長い音キック、サンプル2の音はピッチの高い音キック、サンプル3の音はサウンドエフェクトにする、サンプル4の音にはキックの逆再生の音にする、、、など、かなり細かいドラムサウンドの音創りを行うことができる。

付属するサンプルの数もかなりの量で、しかもサウンドクオリティもかなり高い。4つのサンプルを派手にエディットしても、ゴミのような音になることはまずなく、迫力ある音が不思議と作れてしまうのだ。

もう一つ、このPOLYPLEXの大きな特徴をあげるなら、各スロットや各パラメーターに『サイコロ』が用意されており、この『サイコロ』を振ればランダムにサンプルを選択できたり、パラメーターをランダムに設定することができる。キットを丸ごと全取っ替えしてしまう『サイコロ』もある。乱暴な言い方をしてしまうと、「適当に・・」音が作られるということなのだが、気に入った音が見つからず悩んでいる時にはこの『サイコロ』を振ってみると、予測外のいい結果になったりもする。いや、いかんいかん、元の設定に戻ろうという時のためのUNDOボタンもちゃんと用意されている。

 

POLYPLEX バージョン1.1

このPOLYPLEX が最新バージョン1.1をリリースした。バージョン1.1の大きな特徴は、NI のMASCHINEとの統合が行われたことだ。NIといえばこれまでもBatteryやDrum Lab などドラムサンプラー・ソフトウェアをいくつかリリースしているのだが、NIの看板ドラムマシンであるMASCHINEとは上手い統合ができずにいた。MASCHINEユーザーで、しかもKOMPLETE 10 のユーザーであるならば、同じメーカーのドラムマシンをひとつでまとめて操作したいと思う気持ちは当然のことだろう。

その点、POLYPLEXの最新バージョンは、MASCHINEのワークフローと見事に統合し、MASCHINEからでも不憫な思いすることなしにPOLYPLEX を操作することができるようになっている。

 

MASCHINE × POLYPLEX キット

まず、POLYPLEX のキットをMASCHINEのSOUNDに読み込んでみた。

これまでのPOLYPLEX のバージョンでは、MASCHINEからはマスターのパラメーターのみしか操作することができなかったのだが、今バージョンからはPOLYPLEXの8つのスロットすべてにアクセスすることができる。下の画像を見てもらえばわかるように、各サウンドのボリューム・バランス・チューン・ディケイ・インサートA・B・SEND1・SEND2これら8つのパラメーターを操作することができる。MASCHINEコントローラのノブを回しながら、オートメーション録音することも可能だ。

 

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MASCHINEにPOLYPLEXのキットを読み込み、各スロットの8つのパラメーターを操作

 

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iOSアプリ「DuetDisplay」はiPadやiPhoneを追加ディスプレイとして使用することが可能になるアプリだ。接続には普段使っているUSBケーブルを使うことができる。これまでにもiPadを追加ディスプレイにすることのできるアプリはあったのだが、Wifi を使う接続方法だったこともあり遅延が大きく発生してしまい実用的とは言い難いものがあった。

「DuetDisplay」のiTunesの解説によると、

 Apple出身のエンジニアチームにより開発されたduetは遅延のない、これまでにない高いパフォーマンスソリューションです。duetでもっと仕事の効率を高めましょう。ディスプレイを追加することで、エンジニア、ミュージシャン、デザイナーおよびアーティストの生産性を最大48%も向上させることができます。

機能:
-遅延なし
-プラグ・アンド・プレイセットアップ
-60フレーム/秒
-Retinaディスプレイ (オプション)
-セキュアなケーブル接続
-Touch使用可能
-即日サポート

という説明が書かれている。「生産性48%の向上・・」とういう意味はよくわからないにしても、「遅延がない・・」という説明には魅力を感じる。しかも接続したiPadではタッチ操作も可能になるという。ではDAWソフトウェアを使った時にはどのようなことになるのだろうか?というのが今日のトピック。

 

 

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