シンセサイザーブランドTeenage Engineering とファッションブランドCheap Monday によるコラボレーション。シンセサイザーのブランドがファッションブランドとコラボレーションするという話はあまり聞いたことのない話なのだが、たしかにこの二つのブランド幾つかの共通点があるように感じる。「北欧スウェーデン発」「デザイン性重視」「タイト」・・たしかにCheap Monday のジーンズは私にとっては細すぎではある!(苦笑)
Teenage Engineering が小型で格安の新しいドラムマシンを開発しているとのニュースは随分前から聞いていた。そのころの画像を見てみると確かに外観は丸裸のような状態だ。そこにCheap Monday にユニークなコーティング、外観のデザインを依頼したのがこのコラボの始まりとなったそうだ。
PO-12 / rhythm
16ステップシーケンサー内臓のドラムマシン、16種類のインストゥルメント(サウンド的にはシンセとサンプルのミックスのよう)
PO-14 / sub
16ステップシーケンサー内臓のベース向けシンセサイザー、16種類の音色と16のエフェクターを内臓
PO-16 / factory
16ステップシーケンザー内臓のメロディー/リード向けシンセ、16種類の音色と16種類のエフェクターを内臓
今回発表された3種類の「ポケットオペレーター」のコンセプトはコンパクトでスムーズ。そして各$59という格安な値段での提供も彼らにとってのひとつのチャレンジのようだ。ファッション業界からシンセサイザー業界へ、シンセサイザー業界からファッション業界へ、ふたつの業界にカジュアルな新風を巻き起こすに違いない。
この「ポケットオペレーター」はポケットに収まるほどの小型シンセサイザー。本体にはLCDスクリーンと内臓スピーカー、オーディオアウト/イン端子が備えられ、ふたつの単4電池によって駆動する。シリコン製のケースに収めると電気計算機のようなルックスに変貌する。
かつての ”任天堂ゲームウオッチ” をイメージしたとも語られているように、アラーム時計を内臓していたり、針金製のスタンドによって本体を立てかけることができようになっている。
シンセサイザーとしては、シーケンサーを内蔵、ノブの位置情報を記憶するパラメーターロック機能が大きな特徴となっている。ポケットオペレーター同士を同時演奏させる同期機能も装備している。サウンドも個性的だ。各モデルともに、フィルター・ビットクラッシャー・ディレイ・スタッターなどの多くのエフェクターも備わっている。
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1999年に発売された携帯型ゲームマシン、ソニーPocketstation ポケステ、、。確か「どこでもいっしょ」という癒し系ゲームで犬だか猫を育てていた記憶があります。たまごっち程のインパクトはなかったものの、PlayStation本体のメモリーカードスロットへこのポケステを挿入してゲームデータを転送したり、Playstationのゲームとリンクして遊ぶことができたり、さりげなく凝った未来感が心地よかったのを覚えてます。
任天堂のゲームマシンが今でもチップチューン系アーティストに使われているという話はよく聞くことですが、スウェーデンのアーティストh-h-h-hardhat はこのポケステ用に、8-bit/8khzのサンプルサウンドを使うステップシーケンサーPokrok を作ってしまいました。めちゃシンプルなシーケンサーではあるようなのですが、デモサウンドを聞いてみるとこれがなかなかカッコいいのです。まずはSoundCloudの「Pokrokデモサウンド」とYouTubeビデオ「Pokrokライブ」をどうぞ。
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スウェーデンのシンセサイザーメーカーTeenage Engineering が発売を予定しているドラムマシンPO-12。
Teenage Engineering といえばOP-1。80年代のカシオの小型シンセサイザーが進化したような、キュートモダンなシンセサイザーがイメージされて作られたという話は有名。
今回Teenage engineeringがイメージしているのは、80年代初頭の任天堂の液晶ゲーム機「ゲームウォッチ」のようで、名刺サイズ程の超ポータブルドラムマシンに仕上げられるそう。
上の画像ではやや大きく見えてしまいますが、先日公開されたばかりのデモンストレーションビデオを見てみると、やはりかなりミニサイズであることが分かります。
SiliconLabs製のEFM32マイクロコントローラを搭載したPO-12には、23個のスイッチと2つのノブが付いており、フィルター操作や16種類のエフェクター操作を行なうこともできてしまうそうです。MIDIは付いていないものの、オーディオインプット端子とアウトプット端子を使って他の機材とチェーン接続をすることもできるようです。
価格はおよそ$50 !! OP-1 とは違ってかなり格安であるところが愛おしさを増します。まずはビデオを見てサウンドの方をチェックしておきましょう。
こちらのビデオはMoogのペダルエフェクターMinifooger とのコンビネーション。めちゃ楽しそう。
pic from CDM
ドイツのベルリンという街に住んでいて「あ〜嬉しい」と思う場所がいくつかあるのですが、このSchneisersladenはそのうちの一つ。創業15年、Andreas Schneider氏が経営するアナログものだけを取り扱うショップ。東京の原宿にもFive Gという同じスピリットを感じることのできるシンセサイザーショップがありますが、ここではSchneider氏自らがセレクトした新しい製品が揃えられており、訪れた人は展示されているすべての製品を試してみることができ、これが「嬉しい」と思うひとつの理由でもあります。
先日行われていたNAMM2013では特にアナログシンセサイザーの躍進が目立ちましたが、このショップに来てシンセサイザーの大きなつまみをいじったり、パッチケーブルをつないでいると、「なぜ今アナログシンセサイザーなのか?」という問いに対する答えがなんとなく分かってくるような気がします。
それでは中に入ってみましょう。
クロイツベルク地区という今ベルリンでもっとも活気のあるエリアに位置するSchneiders Laden。入り口はなんとコレ(画像上)。画像だけ見ているとなんだかおどろおどろしい気もしますが、ベルリンではこのような落書きは(社会問題となっているようではありますが)割と普通なのです。決して美しい街並というわけではありませんが、一歩なかに足を踏み入れるとそこはめくるめくシンセパラダイス。
日本でも割と馴染みのあるマシンが並べられてあるルーム-1。ここでもっとも気になったのがKnasというメーカーのスプリングリバーブ(画像上)。本体の上にあるバネをさわっているでけでもどこか遠くに持って行かれるようなドローンな音がする本物のスプリングリバーブ。
ではルーム-2の方へ。
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DS-10。まだiPhoneがこれほどまでになっていない頃の2008年、コルグがリリースした任天堂DS専用の音楽ツールソフト。パッチングアナログマシンKorg MS-10をシュミレートした本格的バーチャルアナログシンセ、シーケンサー、タッチコントロール、そして今で言うところのWist機能のようなワイヤレス通信による複数台でのプレーもサポート。古いものと新しいものが混じり合う瞬間に古くからの任天堂ファン+シンセファンは喜んだ。そして子供がマリオと遊ぶような感覚でシンセと向き合っている姿を目にするのは感動的なものがある。
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