オランダに拠点を置くOWOWによるプロジェクト「Music on intuition」は5つのディバイスを使い、体の動きをリズムに変えるMIDIドラムマシンコントローラ。FNGRは指の曲げ伸ばしを読み取るセンサー、HEARTは心臓のビートを読み取るセンサー、WOBはディバイスと手のひらの距離を読み取るセンサー、SCANは絵柄を読み取るセンサー、KICKは足の動きを読み取るセンサー。

先日発表になったX-Box OneのKinectセンサーや、来月に発売が予定されているUSBモーションディバイスThe Leap Motionも含め、音楽制作や音楽パフォーマンスの場面にも着々と訪れて来ている「ジェスチャーコントロール」。デジタルエイジな私たちの体から発せられる音楽とは果たしてどのようなものなのか、本当に気になります。

 

OWOW

 

 

 

いよいよモーションコントローラの時代が到来。指を直接スクリーンに触れることなく、ジェスチャーによってコンピューターを操作することができる「Leap」はすでに去年から様々なメディアで紹介されていますが、いよいよLeapディベロッパー用キットの配布が開始され、各カテゴリーのディベローッパは様々なアイデアを練り始めているようです。

このLeap は$69.99という低価格でありながら1/100ミリ単位の動きまで認識することができ、Kinectのようなゲーム用コントローラよりも200倍の精度をもっているというディバイス。そうなればこれを音楽に用いることも当然考えられ、新しい発想の楽器もここから生まれてくる可能性は十分あるはす。まずはYouTubeで見つけたビデオをいくつか紹介しておこうと思います。

 

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キネクトを使ったボディジェスチャーコントロールはこのブログでもいくつか紹介してきましたが、このV-Motion Projectはそれらのレベルを大きく超える興奮のパフォーマンス。巨大な壁に写しだされる映像がインターフェイスとなり、ダンサーの動きがキネクトを伝い、Ableton Liveをコントロールします。

テクノロジーは使われていても、それが実際にどう使われているかどうか人々が見て明確に分かるような作品を作りたかった、というディベロッパーの話。確かに。昨今のエレクトロ音楽のライブパフォーマンスはミュージシャンが実際に何を演奏しているのかオーディエンス側にはさっぱり分からないものが多いですよね。そう考えるとこの先クラブの中で見るエレクトロ音楽のライブもこんな方向に向かって行ってももおかしくないのかもしれません。

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アメリカジョージア州で行われたMargaret Guthman Musical Instrument Competition。音楽技術専門の大学が主催するもので、新しい楽器のアイデアをテーマにしたコンテストイベント。音楽性、デザイン性、技術性をもとに審査がされる。シンセメーカーMoogやメディアアーティストらによって審査され、賞金は$10,00用意されている。50組のエントリーから予選を通過したのは24組。

栄えある優勝はMarco Donnarumma氏によるXth Sense。マッスル(筋肉)サウンドの開拓を試みたというこのXth Senseは、2つのセンサーマイクを体に取り付け、体のジェスチャーによって音をコントロール、コンピューターで音声処理をしている作品。あまり新鮮なアイデアには思えないが、同じジェスチャー系の楽器でもKinectを使うよりも体の動きを使った力強い音楽表現ができるもののように伺える。会場で見ていたら圧倒されたに違いない。(ビデオ下)

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タッチパッドやアクセロメーターを使ってスケッチした模様が4トラックのサウンドループになる全く新しい発想のシンセアプリ。XYパッドを使いシンセパラメーターをコントロールしたり、もう一台のipadやKinectからのインプットも可能になる。条件はipad2、値段も2,900円とかなりの気合いの入った新アプリ。この休み中にぜひ試して見ようと思う。

App Store

The shape of sound

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カメラが顔の表情を読み取り音楽を演奏? たとえば右目をパチパチと動かしたらMIDIチャンネル1が鳴る、口を大きく開けたらモジュレーションが作動する、、、あごを動かしたらベースサウンドが鳴る、、、、、なんてことができる顔ジェスチャーコントローラーなんです。

オープンソースのFace OSCは次のリンクからダウンロードが可能。github.com/​downloads/​kylemcdonald/​ofxFaceTracker/​FaceOSC.zip これにOSCulatorというMIDI変換プログラムを使うことで、顔の表情がMIDIコントローラーとして作動。ビデオではどのように顔の動きをキャプチャーし、DAWソフトPropellerhead Reasonをどのようにコントロールするのかを説明しています。背景を暗くし、前方から照明を当てることでカメラはより表情をよく読み取れるとのこと。

今までマイクロソフトKinectを使ったボディジェスチャーコントローラーはいくつか紹介してきましたが、このFaceOSCはウェブカメラがあれば試すことができます。しかし何のため?あまりに実験的過ぎ? と考えるのはナンセンス。難しいテクノロジーが昇華して、素敵なテクノロジーになっていくのではないでしょうか。下のビデオではAbleton Liveを使いジャムしている様子。