シンク問題。特にテクノ系ミュージシャンはもの凄くこだわる部分だと思うのですが、DAWソフトウェア・ハードウェアインストゥルメント・モジュラーシンセなど、種類も時代も違う幾つかの機材を同時に使っていると必ずと言っていい程、発音タイミングのズレに悩まされます。特にDAWソフトウェアで超最適なMIDIパフォーマンスを得るにはかなりの苦労を要するものです。
https://www.ableton.com/ja/manual/midi-fact-sheet/
ドイツ・ベルリンのE-RMが開発中のマルチフォーマットのシンク&クロックボックスは、ジッターなしの超正確なクロックを生成するというシンクボックス。DAWオーディオクロック・MIDI・DIN Syncから得た信号は4チャンネルに振り分けられ、それぞれのタイミングをシフトすることや、スウィング値をリアルタイムで加えることが可能になるそうです。モジュラークロックやアナログLFO、5チャンネル分のMIDI USB にも対応しており、これならばすべてのスタジオ機材を接続し、本来あるべき正確なタイミングで機材をコントロールすることができるようになるわけです。
以前、同社が販売するMidi Clockという製品を見たことがあるのですが、それまで感じたことがなかった気持ちよさを感じたものです。テクノビートにこだわるのならば、この辺りにもこだわっていかなければいけないのかなと。
アップル のサイトやアップルストアからiPod Classic の情報が削除されたのはおよそ2ヶ月前のこと。2001年11月に初めて世に出回ったiPodには5GBのハードディスクが搭載され、およそ10時間の音楽再生時間が可能、価格は47.800円でした。2009年に発売された最後のiPod Classic (第6世代)には160GBのハードディスク、36時間の再生時間、価格はおよそ24.000円。まさに、ハードディスクと共に進化してきたiPod Classicだったわけです。
iPod、そしてこれに続く数々のMP3プレイヤーの登場によって私自身の音楽リスニング環境に導入されたものはのデジタルフォーマットの音楽と大量の音楽ライブラリー。歌詞カードやミュージシャンのクレジットを見ながら音楽を楽しむようなことは疾うに忘れ、部屋中に散らばっていた数々のCDをmp3フォーマットに変換していたことを思い出します。部屋がさっぱりした分、音楽1曲に対する思い入れが下がってしまったのもこの頃からだったのかもしれません。
iPod Classic の生産中止の理由には一部の部品を入手することができなくなったということが挙げられていますが、おそらく、時代がハードディスクからSDDに移行する中、iPod Classic で使われていた1.8インチのハードディスクを生産する人はもういなくなってしまったということなのでしょう。
昨日行なわれたWSJD EVENT にて、ティムクック氏が語ったと所によると、アップルはこの立派なデバイスをリデザインする価値はもうないと感じているそう。これはアップルの正式なipod生産中止の発表ととっていいでしょう。
ある一時代の幕切れはある一時代の幕開け。私個人はSpotifyのような音楽ストリーミングサービスよりもアナログレコード回帰の傾向がやや強くなってきているところではあります。
via The Verge
Native Instruments はDJソフトウェアTraktor Pro のバージョン2.7 をリリースしました。オーナーはNI Service Center App を使って無償ダウンロードすることがでます。
今回のアップデートは、間もなく販売が開始される同社のフラッグシップコントローラS8 への対応が計られている他に、iOSアプリTraktor DJ の人気機能であるFreeze Mode が新機能として搭載されています。Freeze ModeはMIDIコントローラへのマッピングも可能となっているので、S8を買う予定がない人でも、お気に入りのコントローラやコンピューターキーボードを使ってプレイ可能。設定はPreferencesのController Manager (上の画像)より行なうことができます。設定が完了したらFlux モードのスイッチをいれることもお忘れなく。
その他多くのバグ修正が行なわれています。
スペインのハウスプロデューサーDR.KUCHO はゲームソフトウェア「Ghosts ‘N DJs」を開発中。主人公DR.KUCHO(ユーザー)がEDM 界の暴君なDJと戦っていくというストーリで、敵キャラクターとして登場するのはDevil Gueta、Steve Sushi、Paris Sheraton など、EDMについて多少知っている人ならば、このネーミングに笑うことができるでしょう。Devil Guetta の得意攻撃は「raising hands in the air」(DJプレイでおなじみの、あのアクションです)。Steve Sushi は空を飛びながらアジア製のキッチン用品を投げてくるそう。Paris Sheratonはほうきに乗って邪悪なキス攻撃(もしかしたらチワワ犬を投げる攻撃)をしかけてくるそうです。
音楽の方もDR.KUCHO によるオーケストラトラックが制作進行中。サウンドエフェクトは100%レトロな内容となっているそうです。
「Ghosts ‘N DJs」は現在クラウドファンディングKick Starterにて資金出資者を募集中。目標金額は$45,000が設定されています。出資者は$15でデジタルコピーをゲット、$25でデジタルコピー+ベータバージョンをゲット、$35でデジタルコピー+ベータバージョン+音楽CDをゲット、さらに$300以上で出資者がゲームキャラクターとして登場するなどの多くのオプションが用意されています。
ギャグ満載のレトロゲーム。クリスマスまでに間に合うと良いんですが。
80年代の伝説のシンセサイザーPPG WAVE の開発で知られるWolfgang Palm 氏による、新しいプラグインシンセサイザーWave Mapper 2 がリリースになりました。Wave Mapperはウェーブテーブル方式と、「TSG」という新しい合成方式を搭載したシンセサイザーで、昨年iPadアプリとしてリリースされ、各レビュー等でも多くの好評を得て来ました。実際のところ、このディープで複雑なシンセサイザーの仕組みを理解するには大変な時間を要するのですが、Wave Mapping という革新的なUI によって、8個のパラメータアイコンをスワイプ操作し、マップに配置していくだけで簡単に様々なサウンドが作れる仕組みにもなっています。Mac/WindowsバージョンとしてリリースされたWave Mapper 2ではさらに多くの機能を加え、音色合成の可能性もさらに広げられています。サウンドは前衛的、いままで聞いたことのなかったような質感のサウンドも多数。価格$99、WaveMapper 2 と WaveGenerator 2 のバンドルセットは スペシャルプライス€149 で提供中(11/25まで)
- 3 Audio Oscillators
- Up to 16 resources assembled within a WaveMap
- Audio engine with 4 synthesis modes, and variable wave blending quality.
- 3 Noise generators, for audio and modulations
- Classic 24 dB Lowpass Filter, combined with an overdrive simulation.
- Dual amplifier, for versatile control of 2 audio signals as well as panning.
- 13 Envelopes, for control of pitch, waveform, filter, noise, gain, ringmod, and panning
- 4 LFOs
- Analysis of your own samples and conversion into wavetables and time-corrected samples.
- Powerful Step Sequencer with playback arpeggiator
- Delay/Reverb effect
- Directly accessible context help for each module
- Free configurable schematic keypad, with extremely expressive modulation possibilities.
- Ribbon controller to bend the pitch to variable intervals
- 4 Keyboard Modes, including mono and poly portamento.