Overview

 

Native Instrumentsが新しいオンラインプラットフォームSounds.comをスタートした。たとえばApple MusicやSpotifyが既成の音楽を定額で聞けるように、Sounds.com も無償もしくは定額で音楽制作に使うオーディオ素材、例えばEDMドラムループだったり、シネマ系ストリングスだったり、ジャズサックスのフレーズだったり、とにかく様々なタイプのループ、サンプル、サウンドパックを検索し、気に入ったものがあればすぐにダウンロードできる。数十年前と違ってサンプルCDをまるごと一枚買わなければいけないようなこともなく、気に入ったものだけを入手できるのが良い。現段階では200以上のクリエーターが配給する500,000以上のサウンドが用意されている。優秀なサンプル素材のクリエータとして知られるthe loop loftの買収も行われ、コンテンツの充実拡大が急がれている。

 料金体系は、無料アカウントと月額9.99ドルのProアカウントが2種類用意されているが、Proアカウントの利用は現在アメリカ国内のみとなっている。

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NI_KOMPLETE-KONTROL-S49-MK2

本日、Native InstrumentsのキーボードコントローラS-シリーズキーボードのMk2がアナウンスされました。49鍵と61鍵の2タイプのみ、25鍵と81鍵のリリース予定はまだありません。S46 の価格が¥69,800 (税込)、S61が¥79,800 (税込)、共に10月5日発売、NIオンラインショップでの受付予約が始まっています。

 

 

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NI_FORM_visual

 

Native instrumentsが昨年秋にリリースしたFORMのアップデートバージョン1.1がリリースされました。

FORMはサンプルス・スキャニング・シンセというあまり聞きなれないカテゴリーのシンセなのですが、簡単に言ってしまえばサンプラー、でも通常のサンプラーとは違い、一つのサンプルから想像もしなかったようなサウンドを作ることができるユニークなサンプラーなのです。

まずはインターフェイスにサンプルをドラッグ&ドロップします。もちろん自分のHDに入っているサンプルでも、FORMに付属するサンプルでももちろんオッケー。

サンプルをドラッグ&ドロップするとグラニュラーシンセシスの技術によってサンプルのピッチと時間の解析が自動的に行われ、様々なスピードや動きを付けてサンプルの再生が始まります。

グラニュラー技術自体はそれほど新鮮なものではありませんが、FORMの場合はこれに加算式シンセ、豊富なモジュレーション、エフェクト、パフォーマンス機能を合体し、これまでのシンセとは一味違う音創りを行えるところに大きなメリットがあります。通常のサンプラーならばこれだけ音を加工してしまうと大概は痩せ細った音になってしまいがちですが、FORMならば大概は良い結果を作り出してくれるのが凄いところです。しかも元のサンプルからは想像もしなかったような個性的な音も作れます。たとえばスネアの音からベース音を作るなど、いじればいじるほど面白い結果を作ることができます。

さて、そんなFORMのバージョン1.1が昨日リリースされました。主な追加点は以下の通りです。

 

FORM 1.1 の追加機能

  • 200以上の新しいプリセットを追加、既存のプリセットサウンドに新しいサウンドバリエーションが追加
  • スキャンレンジをモジュレートする「Center」と「Width」コントロールを追加
  • モーションカーブ・プリセットの新しいページを追加
  • コンパクトビューを追加
  • 「Speed」タブにマニュアルスキャンモードを追加
  • 「Perform」セクションにサウンドバリエーション用のボリュームフェーダーを追加
  • サウンドバリエーションのパラメーターを、異なるスナップショット間でコピー及びペーストが可能
  • サウンドバリエーションのFXパラメーターを、別のサウンドバリエーションにコピー及びペーストが可能
  • 全パラメーターのオートメーションが可能
  • KOMPLETE Sシリーズ・キーボードとMASCHINE用の新しいコントローラーページを追加

 

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同期技術Ableton Linkの果たした役割は果てし無く大きい。音楽ソフトウェア同士の同期だけにとどまらず、今度は音楽ソフトウェアとビジュアル・ソフトウェアのジャムセッションが可能になります。

Mixvibes社がリリースしたRemixvideoというライブビジュアル用のソフトウェア 、同期技術Ableton Link に対応し、Ableton Live、NI TRAKTOR、NI MASCHINE、Serato、Reason、iOSアプリなどとのテンポ同期が可能になります。また、DAWソフトウェア内ではVST/AU プラグインとして起動することも可能で、音楽と映像を一括してライブ操作できることになります。音楽用MIDIコントローラ(LauchPadやMASCHINEコントローラ)を使ってビデオを操作できるのも良し。音楽の脳みそと、映像の脳みそをうまくブレンドできそうな、新しいタイプのソフトウェアかもしれません。ライブパフォーマンスで音楽とビジュアルを一緒にコントロールするのも楽しそう。

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NIのDJソフトウェアTRAKTORのバージョン2.11のベータバージョンがリリースされました。このバージョン2.11では2つの大きな機能(Ableton Link機能のサポートと、RemixDeckをステップシーケンサとして使える機能)が追加されています。

 

Ableton Link対応

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バージョン2.11(ベータバージョン)のインターフェイスのヘッダにはAbleton Linkスイッチが付けられ、このスイッチをオンにすることによってLink同期が始まります。スイッチには拍情報を示すメーターが表示され、これを見ながらプレイボタンを叩けばほぼ間違いなく同期プレイを始めることができます。

例えば、iPhoneにインストールしてあるiMASCHINEのBPMを変えればTRAKOTORのBPMもそれに従います。TRAKTORからBPMを変えるにはマスタークロックを操作します。どちらにしても納得のクオリティです。

 

Ableton Linkについて・・

Ableton Linkはローカルネットワークを使い、アプリ同士がテンポ同期を行うプロトコルです。これまでのLinkは、Ableton LiveといくつかのiOSアプリのみを対象とした技術でしたが、9月中旬からはオープンソースとなり、デスクトップのソフトウェアの統合も可能になりました。TRAKTOR の競合Serato DJはすでにLink対応バージョンをリリースしているので、TRAKTORはこれに続く形となります。

Ableton Linkがすごいのは、これまでのMIDIクロック同期と違い、設定がものすごく簡単であること、ものすごく正確であること、マスター・スレーブ関係のない民主的な同期であることです。ギターやピアノのような伝統的な楽器と違って、簡単にジャムセッションができないコンピュータミュージシャンにとっては待ち望んでいた技術と言えます。あと必要なものはミュージシャンの友達だけでしょう。

では、Ableton Linkという技術がDJソフトウェアTRAKTORに統合されるとどんなことができるようになるのでしょうか?

  • 友達のTRAKTORまたはSeratoとバックトゥバックができる
  • Ableton LiveとTRAKTORのコラボレーションが簡単にできる
  • TRAKTORと対応iOSアプリを同期できる(例えば、iMASCHINEのようなドラムマシンアプリやシーケンサーアプリ)

 

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TRAKTORにステップシーケンサー?

TRAKTORのRemixDeckの拡張機能として、シンプルな16ステップのシーケンサーが追加されます。ソフトウェアからの操作は今の段階では不可能のようですが、NIのDJコントローラ(S8/D2/F1 )を接続することによってこの機能が可視化され、操作可能になります。

ステップシーケンサの機能は以下のとおり

  • パターンレングスの調節
  • 各スロットのボリューム
  • 各スロットのフィルター
  • 各スロットのFXセンド
  • 各サンプルのピッチ
  • スウィング(グローバル)
  • ネイティブ対応(S8 と D2)
  • F1 ユーザーマッピング
  • MIDIマップ可能

TRAKTOR 2.11のベータテストに興味ある方はこちらから参加応募できます。あくまでもベータバージョンなので、自己責任の範囲で実行してください。

 

TRAKTOR


NI_Reaktor_Blocks_1-2

 

NI REAKTOR 6 に搭載するラック式スタイルのフレームワークBlocksがバージョン1.2にアップデートしました。アップデートはいつものようにNI service Centerから無償で行えます。

この新バージョンのハイライトは3種類の新しいユーティリティーBlocksが追加されたことで、REAKTORからハードウェアモジュラーシステムやハードウェアシンセまたはiOSアプリを操作できるようになります。これを実際動かすには「DCカップル仕様のオーディオインターフェイス」が必要になり、コンピューター⇆オーディオインターフェイス⇆ハードウェアシンセ という接続によってREAKTORからハードウェアモジュラーにCV信号を送ったり、もしくは入力した信号からゲートやトリガーを生成してハードウェアのクロック、ピッチ、エンベロープ等を操作できるようになります。さらに、ピッチ、ゲート情報をMIDIに変換することもでき、REAKTORをCV-MIDIコンバーターとして使うことができるようになります。

「DCカップル仕様のオーディオインターフェイス」を使うというところが肝でして、通常のオーディオインターフェイスではCV出力はできないので注意が必要です。DC仕様のオーディオインターフェイスの一覧がありますので、参考までにどうぞ。http://www.expert-sleepers.co.uk/siwacompatibility.html

さらに、この新バージョンではNiji Drumsという8つのドラム音源モジュールと、MASCHINE Sequencerというモジュールが追加されます。MASCHINE Sequencerは、NI MASCHINE mk2 コントローラーを使ってREAKTOR Blocksを操作できる8チャンネルのトリガーシーケンサーです。つまり、Niji DrumsとMASCHINE Sequencerを組み合わせれば、立派なモジュラー式ドラムマシンができてしまうのです。しかもMASCHINE Mk2を使えるという素晴らしいアイデア 😛

ややこしいのは、この2種のドラムBlocksに限ってはNIユーザーライブラリーで無償公開されているものなので、いますぐ試したい方はそちらの方にアクセスしてください。とはいえ、どちらのBlocksもNIオフィシャルのリリースですのでご安心を。MASCHINE SEQUENCER  / Niji Drums

 

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