コルグのvolcaシリーズ(Bass、Beats、Keys、Sample)にMIDIアウトプット・ポートを取り付けることのできるキットVOLCANOがAmazing Machinesよりリリースされた。このキットを取り付けることによって、Volcaはなんとも可愛らしいMIDIシーケンサー/MIDIコントローラに変身する。
DAWソフトウェアと接続をすれば、Volcaで行った演奏(ノート情報やノブをキュンキュンと回すアクションなど)もレコーディングでき、あとから書き出したデータを編集することが可能になる。MIDIクロックの送信も行えるので、Volcaをマスターにすることも可能になる。
キットの取り付けにはハンダ付けが必要なのだが、それさえクリアーできれば、Volcaの使い道ははるかに広がる。
注意*Volca Sampler(ファームウェア1.3)ではノブ情報は送信できないのだが、おそらく今後のバージョンアップでサポートされるだろう、、とのこと。
価格$48.00 送料$24.00
今年のNAMM 2015では、Arturia のBeatStep Pro やKORG のSQ-1 など「ハードウェアシーケンサー」が大きな注目を集めた。私たちはコンピューターが大好きなのだが、コンピューターを使って音楽を演奏するとなると話は変わる。最近ではライブステージ上でアップルマークのコンピューターを見かけるだけでも気持ちが萎えてしまう。コンピューターを使わないで音楽を演奏したり作れるようになることが、ある種の「ニュースタイル」または、ある種の「憧れ」ともいえるのかもしれない。
NAMMが終了してからまだ間もないところだが、今度はフランスのSquarpというメーカーがPylamid というハードウェアシーケンサーのリリースを発表した。価格699ユーロ、見た目も機能もかなり本気のハードウェアシーケンサーのようだ。
- 16 ×ポリフォニックトラック
- 5つのクリック式エンコーダーノブ
- 16個のパッドは加速度計内臓(ベロシティ対応と考えて良いのでしょう)
- MIDIノート、コード、MIDI CC入力可能のステップシーケンサー
- 16個のパッド(スマートパッド)を使ったライブパフォーマンスモード
- ソングモード (シーケンスを組み合わせることでソングを構築可能)
- ポリリズム 一つのトラックは3/4で走らせ、もう一つのトラックは4/6で走らせたり、トラックごとに拍子を変えることができる Elektron Octatrack と同様のものか?
- Euclidean grooves このシーケンサーの一番のハイライトとなる機能、シーケンスパターンを自動生成する機能
- MIDI エフェクター クオンタイズ・アルペジエーター・スウィング・ディレイ・ランダマイザー・グリッチ・ヒューマナイザー・ハーモナイザー (追加予定あり)
- SDカードを使ったデータストア、MIDIデータのインポートとエクスポート
- 接続端子はUSB (MIDI+パワー)・MIDI IN ・MIDI OUT・MIDI OUT2 (DIN Sync)・Pedal In ×2・CV In ×2・Gate In ×2・Env out ・CV out・Gate Out 大概のシンセサイザー、エフェクター、コンピュータ、iPadとの接続可能
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1970年代に西ドイツを中心にして巻き起こった電子音楽とロックが融合したクラウトロックという音楽シーンでは、常にシーケンサーという楽器が重要な役割を果たし、タンジェリンドリームやクラウス・シュルツェクラウトなど革新的アーティストを多く輩出してきた。ドイツ・ベルリンのシンセシザーメーカーKOMA Elektronik はその頃のシーケンサーのあり方をもう一度見直し、当時を上回るパワーと今の時代に合ったコネクティビティを備えた究極のシーケンサーの製作に取り掛かり、そして完成させたのがこの大型シーケンサーKOMPLEX SEQUENCERだ。現在NAMM2015 にて展示が行われている。
KOMPLEX SEQUENCER には16ステップシーケンサーが4系統備わり、各シーケンサーを単独で動かしたり、各シーケンサーをリンクさせることによって複雑なパターンを作り出すことができる。スクリーンやサブメニューのようなものは搭載しておらず、86のパッチベイを使いパッチを行うことで複雑なモジュレート、シーケンサーの振る舞いを制御することができるようになるとのことだ。CV/GATE、MIDIを備えるどのシンセサイザーとの接続も可能。
これまでのシーケンサーとは違うプレイアビリティやクリエイティビティーを可能にする革新的な楽器に仕上がっているはずだ。興味ある人はKOMA Elektronik によるプレス資料を読んでみるのはどうだろう。
KOMPLEX SEQUENCER は2015年春からの発売、価格は$1500となっています。
Arturiaのドラムパッド付きのステップシーケンサー BeatStepのプロ・バージョン、BeatStep Proが4月にリリースされることが発表されました。BeatStep Pro は様々な接続端子を装備し、新旧様々なシンセサイザーを接続し制御することのできるパフォーマンス向けのコントローラです。16個のノブ、16個のドラムパッドも健在。
まずはイントロダクションビデオからどうぞ。
強力なのはシーケンサー部で、BeatStep Pro は2つのモノフォニックシーケンサーとドラムシーケンサーを内蔵。
モノフォニックシーケンサーは64ステップ、各ステップには音程・ベロシティ・ゲートタイム・タイの情報を入力することができ、2つのシーケンサーをリンクさせ、同時にトランスポーズを行うようなことも可能のようです。
ドラムシーケンサーでは、パッドを叩きながらドラムパターンを作ることや、ノブを使いMIDI CCコントロールをおこなえたりプログラムチェンジを行うことも可能です。パッドはベロシティとプレッシャーセンシティブに対応。
タッチストリップを使いリアルタイムにエフェクト効果(ルーパー/ローラー)をつけることや、ノブを使ってタップテンポ・スィング・ランダマイズ機能によってパターンにバリエーションを加えることもできます。作ったシーケンスパターンは最大16までのプロジェクトとして保存することができます。
接続端子は、Cv/GATE アウトプット・ドラムGATE アウトプット・MIDI IN/OUT・クロックシンク・USB。これならば新旧様々なシンセサイザー・ドラムマシンを接続することができますね。
コルグの新しいステップシーケンサーSQ-1 と同様、コンピューターの画面をみることなくたくさんのハードウェアシンセを使った音楽演奏を行えるところが大きな魅力です。BeatStep Proの方が様々な楽器を接続することができそうですが、値段も倍以上。コルグの方が操作は簡単のような気がします。
価格の方は??$299 4月発売
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AKAI Professional は新しいアナログシンセサイザーTimbre Wolf とアナログドラムマシンTom Cat を発表しました。
Timbre Wolf はAKAI Pro 製の25鍵盤を採用したアナログ4ボイスのポリフォニックシンセサイザー。4×モノシンセ・4ボイスユニゾンシンセ・4ポリフォニックとボイス設定を変えることができるようです。また、32ステップのシーケンサーも内蔵しており、各ボイスに対してシーケンスを使うことができるようです。見るからに使いやすそう、そしてこのサイズも魅力的です。価格$499
AKAI Professional は昨年末にRhythm Wolf という同じサイズのアナログドラムマシンをリリースしたばかりですが、今度はシルバーと黄色を基調としたTom Cat という名前のアナログドラムマシンをリリースするようです。Tom Cat は5つのドラムインストゥルメント(キック・スネア・クラップ・ディスコタム!)を内蔵し、ノブを使いピッチ・エンベロープ・ボリュームを操作することができるようです。MPCタイプのパッドを叩きながら演奏するもよし、32ステップのシーケンサーを使ってパターンを作っていくこともできます。また、スウィング値を設定するノブ、テンポを設定するノブ、パターン選択のノブも付いています。面白いのは、”Maul” というサウンドをダーティーにするエフェクトも備わっているようです。たしかRhythm Wolf には”Howl”という狼にちなんだネーミングのエフェクトが付いていましたが、今回のテーマはトムキャット(雄猫)のようです。価格$199
Future Music MagazineによるNAMM2015ビデオがあがっているので、こちらの方でサウンドの方を確認してみてください。
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噂は本当でした。コルグはステップシーケンサーSQ-1のリリースを今月末から開始することを発表しました。
1978年の「MS-20」には、そのパートナーとしてステップ・シーケンサー「SQ-10」の存在がありました。30年以上の時が経ち、MS-20が「MS-20 mini」として復活したのにパートナーがいない!
でもやっと、パートナーSQ-10が「SQ-1」となって蘇ったようです。
SQ-1は2系統の8ステップ・シーケンサーを搭載しており、計16ステップのシーケンサーとして動作させたり、ランダムに動作させたり、A、Bそれぞれ異なるパラメーターをコントロールしながら並列で動作させるなど、様々なモードを切り替えることによって多彩なシーケンスパターンを作り出せることができるようになるようです。
接続端子には2チャンネルのCV/GATE OUTに加え、標準的なMIDI OUT(ミニステレオ・フォーンジャック?)、USB MIDI、volcaシリーズやmonotribeに採用されているSYNC IN/OUT、そしてlittleBits Synth Kit 用の OUTも搭載。
つまり、ここ最近のコルグアナログシンセとはすべて仲良く接続することができるわけです。
昔のコルグのシンセサイザーのCV規格は、他社のCV規格と異なっていました。
その点、SQ-1ではV/Octという規格にも対応し、接続先の機器の特性に合わせてCV出力の電圧レベルや、GATE出力の極性も設定でき、他社のシンセサイザーもコントロールすることができるようになっています。
VOLCA でもおなじみの「アクティブ・ステップ」(シーケンスの途中のステップを飛ばして再生する機能)、「ステップ・ジャンプ」(押しているステップだけを瞬時に再生する機能)も搭載。「スライド」(ステップ間がつながったような効果を作る機能)も搭載しています。1978年のシーケンサーとは違う、現代のフィーリングに合ったプレイアビリティに溢れた楽しいシーケンサーであるに違いないでしょう。
コンピューターの画面を見ることなしに、耳をたくさん使って音楽を作ることができるのは素敵なことです。キーボードやギターのような楽器で音楽を作るのとは違い、シーケンサーならではの、テクノ感あふれるユニークなフレーズを作ることができるのもステップシーケンサーの魅力です。
待ちに待っていたコルグのステップシーケンサーSQ-1。これは絶対に試してみたいマシンです。
単3形乾電池2本のほか、USBバス・パワーでも駆動(電源バッテリーを使えないのはどういうわけか)
価格は¥10.000前後(オープン)とのことです。
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