ドイツフランクフルトで行われるMusikMesse 2014の開催も近くなり、新製品情報が多くなってきました。

まずはAKAIがこの夏にアナログドラムマシンをリリースするというニュース。AKAI Rhythm WOLFはアナログのドラムサウンド(キック、スネア、ハイハット、オープンハイハット、メタリックパーカッション)とベースシンセサイザーの合体型マシンで、本体には32ステップのシーケンサーに加え、AKAIオリジナルのMPCスタイルの6つのパッドが搭載されています。同期の方はUSB MIDI、MIDI IN/OUTに加えゲートトリガー端子も装備しています。Rhythm WOLFはこの夏発売、価格は189 Euro

 

  • 5-voice analog drum machine and synth-authentic analog design that references classic rhythm machines and synthesizers
  • Legendary analog drum sounds: kick, snare, open and closed hi-hat, and metallic percussion
  • Synth bass module: selectable square or sawtooth wave
  • Onboard 32-step sequencer
  • Six genuine MPC pads for sequencing and finger drumming
  • “Howl” knob: custom distortion circuit for additional sound design
  • MIDI connectivity: USB-MIDI and MIDI In/Out
  • Gate Trigger: for triggering via modular synths, vintage sequencers, or external sound
    sources
  • Independent audio outputs: dedicated outputs for the drum machine and synth bass module for more precise mixing
  • Dedicated outputs for the drum machine and synth-bass

 

 

AKAI

 

 

 


タブレットと音楽制作の相性は思った以上に素晴らしいものでした。今や数えきれないくらいの音楽アプリがリリースされ、楽器屋を覗いてみても関連機材を頻繁に目にします。特に、タブレットをDAWソフトウェアのリモートコントローラとして使うことや、外出先でもスマートフォンにメロディーやリズムパターンのデッサンを書き込むことができるようになったのも素晴らしいことです。数十年前では考えられなかった機能を数百円で手に入れられるということを考えてみても、これからの世代のミュージシャンはここがスタートポイントともなるのでしょう。

しかし現在のタブレットの欠点といえば平面なスクリーンに表示されるバーチャル鍵盤やバーチャルノブを操作しなくてはならないところ。指の大きさや、指使いの繊細さは個人差はあるものの、もっと直感的な操作をしたいというのが大概のミュージシャンの本音なのではないでしょうか。やはりそこで必要なのはタブレットやスマートフォンに対応するコントローラでしょう。

たとえばNative Instruments はTraktor DJ とそのコントローラKontrol Z1 、NovationはLaunchpad App/Launch Key AppとそのコントローラLaunchkeyをリリースしており、すでにこのブログでもレビューしているように、アプリとコントローラを合体させることで一つの立派な楽器として成り立つ素晴らしい完成度 と個人的には感じています。

(さて、前置きが長くなりましたが)今日、紹介したいのはmikrosonicというメーカーがリリースしたRD4 Grooveboxというアプリ。シンセ・ベース・ドラムマシン×2 これらの音源を組み合わせながら音楽を構築していくことができるアプリで、PropellerHeadのReBirthと似たようなアイデアのアプリです。インターフェイスがとてもシンプルなので操作も簡単。ちょっとさわり始めるとあっという間に時間が経ってしまいます。

このアプリの素晴らしいところはMIDIコントローラに対応しているというところで、Novation LaunchKey MINI には完全対応。iPadにLaunchKey Miniを接続し(カメラコネクションキット要)RD4を立ち上げると、設定などは一切なしで操作を始めることができます。

LaunchKey Miniのツマミを使ってミキサーフェーダーの操作やシンセパラメータを操作することができたり、 Launchkeyのパッドをステップシーケンサーとして使いドラムパターンやベースラインを作ることもでき、特にこのステップシーケンサーがかなり良いのです。RD4 の楽しさが倍増します。

下のYouTubeビデオでそのアクションを見てみて。

 

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Ableton 公認トレーナーLive schoolがリリースした「Roland AIRA TR-8 Samples x Fairchild Compressor」。発売前のAIRA TR-8 のサウンドがFairchild 670 コンプレッサーを通してレコーディングされ、Ableton Live 9 Drum Rackのフォーマットで収録されています。今日からAIRA TR-8 のサウンドを使って音楽作りができてしまいます。なんと無償でダウンロード可能。

「Roland AIRA TR-8 Samples x Fairchild Compressor」では全32のドラムパッドが使われており、そのうち16のパッドがドラムサウンド、16のパッドが808のキックサウンドから作られたベースサウンドが割り当てられています。ドラムパッド左側のマクロコントロールではベースサウンドの音色操作を行うことができ、右側のマクロコントロールでは各ドラムサウンドの音色選択やピッチ操作を行うことができます。

ダウンロードは http://blog.liveschool.net/roland-aira-tr-8-samples/ よりどうぞ。

 

 

さて、こちらの方はDe:Bug Music Technikが公開したばかりのAIRA TR-8とTB-3の生デモサウンド。特にScatter FX が細かくチェックされているので、気になっていた人、是非チェックしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

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コルグ Gadget for iPad はガジェットと呼ばれる15のシンセサイザーとドラムマシンを使い、自由に演奏したり組み合わせてダンスミュージックの音楽制作を行うことのできるアプリ。今年の1月末にリリースされてから、現在もアップルストア(音楽カテゴリー)では第一位。発売記念価格25% オフは3月31日まで延長になっています。

ガジェット

15種類のガジェット(ドラムマシン・PCMシンセサイザー・モノシンセサイザー・パーカッションシンセサイザー・チップシンセサイザーなど)これら新たにデザインされた様々な音源を使うことができる所がこのアプリの大きな特徴で、そのサウンドとルックスがそれぞれ個性的でカッコいいです。ガジェットにはLondon、Chicago、Berlin、、などといった世界都市の名前がつけられており、インターナショナルな匂いが漂うあたりも素敵です。おそらく、これを作っていたコルグの開発チームの方々が一番楽しかったのでは!

インターフェイス

個人的に一番感心したのはインターフェイスの部分です。縦向きのインターフェイスは2分割され、『上でソングをコントロール、下でミキサーをコントロール』したり『上でシーケンスをコントロール、下でガジェットをコントロール』することができ、これまでのiOS DAWアプリではあまり味わったことのないワークフローの良さを体験することができます。

MIDIノートやオートメーションの書き込み・編集もスムーズに行うことができます。MIDIノートを書き込みたい時には書き込みたい場所をタップ、MIDIノートを消去したい時にはそのMIDIノートをタップ、MIDIノートを長くしたい時にはMIDIノートを右に引っ張ることで長いノートを書き込むことができます。ベロシティやモジュレーションの値を変えたい時にはベロシティのコーナーをタップすることで画面は大きく表示され、ここでも簡単な編集を行うことができます。

(例えばCubasisのようなDAWアプリではMIDIノートの編集を行う時には鉛筆ツールや消しゴムツールに持ち変えなければいけなかったりします。またベロシティの編集を行う際には狭いスペースの中でベロシティ値を動かさなければなりません。Gadgetの場合ではこの辺りがとてもスマートに設計されていることに気がつきます。)

個人的なリクエスト

さて、個人的な今後のアップデートへのリクエストですが、ぜひInter-Appに対応してもらいたいです。このワークフローの中でGadget以外の音源を使うことができたらより楽しくなるのでは?

また、こんなシーケンサーアプリがあったら面白いような気がします。Inter-App対応、MIDI クロック、MIDI CC対応だったらかなり使えそうじやないですかね?

 

サポート

さて、このアプリのサポートの方もとても親切で、FaceBook Twitter のKORG Appページでは「Gadget Tips」が随時紹介されています。個人的に一番気に入っているのはTip(2) ソングの名前を自動的に付けてくれるという機能。コンピューターで曲作りを始める時には当然自分でやらなくてはならないことなのですが、コレが本当に厄介だったりするのは私だけでしょうか?コルグGadgetではランダムボタンを押すと、(本当にランダムではあるのですが) ちょっと意味深な言葉(英語)を表示してくれます。

これって今までどこかにあった機能なんですかね?

 

マスタークイズ

もうすでにGadgetマスター!と自称する方々はYou Tube チャンネルMee Zanookによる「Gadget マスタークイズ」(下)にチャレンジしてみてください。クイズは全20題、答えの方もビデオの中にあります。

 

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Arthur Baker, Ricardo Villalobos, A Guy Called Gerald, Rain Man, Netsky, Oscar Burnside, Boys Noize, Dr Meaker, Hardfloor, John Heckle, Hisashi Saito,  Akkord をフューチャーしたAIRAオフィシャルインタビュービデオ。

 

 

GearJunkiesによるSystem-1 ファーストルックビデオ

 

Sonic StateによるTR-8ファーストルックビデオ

 

Sonic StateによるTB-3ファーストルックビデオ

 

 

 

 

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遂にベールが脱がされたローランドのAIRAシリーズ。伝説のローランドマシン4種がACB(Analog Circuit Behaveir)という新しい技術を基に復活しました。

 

TR-8 リズムパフォーマー

TR-808とTR-909 の新バージョンとなるTR-8はオリジナルマシンのサウンド、コントロール、シーケンサーを忠実に再現。新しいサウンド、Scatterエフェクター、新しいパフォーマンスツールも追加されている。

2014年3月発売

$499

Just like the original:
• Newly developed Analog Circuit Behavior (ACB) technology allows part-by-part analyses and faithful recreation of tonality and behavior including the smooth variations of tone that occur when you work the controls of each instrument
• Obsessive attention to detail – like reproducing the original TR’s unique variations in tone that occur when multiple instruments are entered in accented steps

TR Evolved:
• 16 stunning kits made up of 11 instrument types
• Control the intensity of the Accent function with a dedicated knob
• Per-step Gate Reverb and Delay effects with dedicated, real-time knobs
• Mix sources connected to the External Inputs
• Built-in Side Chain function creates rhythmic ducking and gating effects on External Inputs with per-step control
• Rec/Play modes have been eliminated enabling seamless pattern making and performance
• Real-time play of 4 different types of rolls (8th, 16th, VARI 1, VARI 2)
• Quickly Mute/Unmute individual instruments during performance or production
• Pattern randomizing and Pattern copy

 

TB-3 タッチベースライン

伝説のTB-303のフィルター、オシレーター、アクセント、スライド、ステップシーケンサーをモデルとしたベースシンセサイザー。タッチパネルを使ったパターン入力操作やエフェクト操作が可能。TB-303のサウンドだけに留まらない134のニューサウンド。

2014年3月発売

$299

TB Evolved:
• Pressure sensitive Touch Pad
• Dedicated Tempo control with Shuffle and Tap Tempo
• Control built-in effects with smooth, responsive knobs
• Seamless switch between pattern creation and performance
• Enter steps manually or record real-time on the Touch Pad
• Random pattern generation and pattern modification with pattern copy

 

VT-3 ボイストランスフォーマー

VP-330 ボコーダーをもでるとしたボイスプロセッサー。ロボット、ボコーダー、オートピッチ、メガフォン、ラジオなど10のボイスセッティング内蔵。スライダーを使った操作が可能。

2014年3月発売

$199

• Voice characters: Pop and electro sounds with two distinct “AUTO-PITCH” effects; VP-330-style VOCODER sounds without need for a keyboard; Glitchy effects that sound like something broke (in a good way) with SCATTER o Loads of lo-fi character with MEGAPHONE and RADIO settings; Synthetic sounding voices with the ROBOT button; Synths you can sing with SYNTH, LEAD, and BASS
• Save your three favorite settings for instant recall
• XLR standard combo jack with phantom power and 1/8” inch powered mic jack
• Stereo outputs can be configured as separate mono Wet/Dry channels
• USB audio interface with loopback recording to overdub vocals on existing tracks and USB bus powered

 

System-1 プラグアウトシンセサイザー

System-100とSH-101をもでるとした4オシレーターシンセサイザー。すべてのパラメーターをノブとスライダーでコントロール可能、アルペジエーター、エフェクター、テンポ同期。ローランド製プラグインシンセサイザーのロードが可能。

2014年5月〜6月発売

$599

• Advanced Arpeggiator with SCATTER jog dial offers 10 different phrase variations
• Variety of modulation  (incl. ring modulation, cross modulation and oscillator sync)
• -12dB and -24dB filter types with independent high pass filters
• Crusher knob for modern edge
• Integrated Delay and Reverb effect units
• Tempo syncing for LFO and Delay
• Innovative thin keyboard with 25 normal sized keys