AKAI Professional は新しいアナログシンセサイザーTimbre Wolf とアナログドラムマシンTom Cat を発表しました。
Timbre Wolf はAKAI Pro 製の25鍵盤を採用したアナログ4ボイスのポリフォニックシンセサイザー。4×モノシンセ・4ボイスユニゾンシンセ・4ポリフォニックとボイス設定を変えることができるようです。また、32ステップのシーケンサーも内蔵しており、各ボイスに対してシーケンスを使うことができるようです。見るからに使いやすそう、そしてこのサイズも魅力的です。価格$499
AKAI Professional は昨年末にRhythm Wolf という同じサイズのアナログドラムマシンをリリースしたばかりですが、今度はシルバーと黄色を基調としたTom Cat という名前のアナログドラムマシンをリリースするようです。Tom Cat は5つのドラムインストゥルメント(キック・スネア・クラップ・ディスコタム!)を内蔵し、ノブを使いピッチ・エンベロープ・ボリュームを操作することができるようです。MPCタイプのパッドを叩きながら演奏するもよし、32ステップのシーケンサーを使ってパターンを作っていくこともできます。また、スウィング値を設定するノブ、テンポを設定するノブ、パターン選択のノブも付いています。面白いのは、”Maul” というサウンドをダーティーにするエフェクトも備わっているようです。たしかRhythm Wolf には”Howl”という狼にちなんだネーミングのエフェクトが付いていましたが、今回のテーマはトムキャット(雄猫)のようです。価格$199
Future Music MagazineによるNAMM2015ビデオがあがっているので、こちらの方でサウンドの方を確認してみてください。
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シンセサイザーブランドTeenage Engineering とファッションブランドCheap Monday によるコラボレーション。シンセサイザーのブランドがファッションブランドとコラボレーションするという話はあまり聞いたことのない話なのだが、たしかにこの二つのブランド幾つかの共通点があるように感じる。「北欧スウェーデン発」「デザイン性重視」「タイト」・・たしかにCheap Monday のジーンズは私にとっては細すぎではある!(苦笑)
Teenage Engineering が小型で格安の新しいドラムマシンを開発しているとのニュースは随分前から聞いていた。そのころの画像を見てみると確かに外観は丸裸のような状態だ。そこにCheap Monday にユニークなコーティング、外観のデザインを依頼したのがこのコラボの始まりとなったそうだ。
PO-12 / rhythm
16ステップシーケンサー内臓のドラムマシン、16種類のインストゥルメント(サウンド的にはシンセとサンプルのミックスのよう)
PO-14 / sub
16ステップシーケンサー内臓のベース向けシンセサイザー、16種類の音色と16のエフェクターを内臓
PO-16 / factory
16ステップシーケンザー内臓のメロディー/リード向けシンセ、16種類の音色と16種類のエフェクターを内臓
今回発表された3種類の「ポケットオペレーター」のコンセプトはコンパクトでスムーズ。そして各$59という格安な値段での提供も彼らにとってのひとつのチャレンジのようだ。ファッション業界からシンセサイザー業界へ、シンセサイザー業界からファッション業界へ、ふたつの業界にカジュアルな新風を巻き起こすに違いない。
この「ポケットオペレーター」はポケットに収まるほどの小型シンセサイザー。本体にはLCDスクリーンと内臓スピーカー、オーディオアウト/イン端子が備えられ、ふたつの単4電池によって駆動する。シリコン製のケースに収めると電気計算機のようなルックスに変貌する。
かつての ”任天堂ゲームウオッチ” をイメージしたとも語られているように、アラーム時計を内臓していたり、針金製のスタンドによって本体を立てかけることができようになっている。
シンセサイザーとしては、シーケンサーを内蔵、ノブの位置情報を記憶するパラメーターロック機能が大きな特徴となっている。ポケットオペレーター同士を同時演奏させる同期機能も装備している。サウンドも個性的だ。各モデルともに、フィルター・ビットクラッシャー・ディレイ・スタッターなどの多くのエフェクターも備わっている。
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ドイツのシンセサイザーメーカーWaldorfが2015年第2四半期にリリースを予定しているiPad ドラムマシンAttack の詳細が発表になりました。Attackは同社によって2001年にVST プラグインシンセとしてリリースされ、今なお特にテクノアーティストの間では人気のあるドラムシンセサイザーの一つ。このAttackが2015年にはiPad アプリとして復刻、iPadミュージシャンにとっては願ってもないニュースに違いない。対応するiPadのバージョンはiPad 3 (Retina), iPad mini (1,2,3), iPad Air (1,2)となっている。
iPad バージョンのAttackには24種類の音色が備わり、各音色はタッチユーザーインターフェイスを使いながらフルにプラグラムしていくことが可能。そして16ステップのシーケンサーを使いリズムパターンを作っていくことになる。オシレーターは太く、フィルターは柔軟性に富み、エンベロープは早くキレのあるサウンドを作ることができる。各ドラムサウンドには4つのインサートエフェクターを掛けることができ、エフェクターの種類はディレイ・イコライザー・ドライブ・フェーザー・フランジャー・コーラス・フレーズボコーダーなど。フレーズボコーダー?おそらくWaldorf NAVE に搭載されていたものと同様、歌詞を入力することによってボコーダートーンでの発声が可能になるもののようだ。またAttackのシンセエンジンはポリフォニックでの発音も可能で、シンセ・ベース・リードサウンドを作ることもできる。ドラムパターンと掛け合わせることでナイスなグルーブパターンが作れるに違いない。NAVEと同様、ディープなサウンドメイキングを可能とするAttackはiPadの必須音楽アプリとなるだろう。価格は17.99$となっている。
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Elastic Drums は全6トラックを使い、MPCやNI Maschine と同様の4×4のドラムパッドをタップしながらグルーブパターンを作っていくものです。それぞれのサウンドはサンプルサウンドを使わないシンセエンジンが 使われているので、様々なドラムサウンド(キック・スネア・ハット・クラップ・タム)を作っていくことができます。FM・Square・Wobble・ Grain のようなエンジンも搭載しているのでベースラインやノイズ・シンセエフェクトのような類の音色も作っていくことができます。プリセットも充実しています。
それぞれのサウンドパラメーターをリアルタイム・オートメーションでグルグルと動かすこともでき、ベースラインのようなものを作りたいときにはautom(オートメーション)スイッチを押した後にPitchノブを回してみてください。
さらに、エフェクターを4系統使うことができ、FX1、FX2はモノエフェクター、FX3、FX4はステレオエフェクターとなっています。エフェクターの種類もかなりエッジーなものが揃っており、X−Yパッドを使ってパラメーターをいじりまくることで、サウンドはさらに過激なものとなります。トータルミックスにもX−Yパッドが付いていて、スィング値を動かしたり、ディレイ・フリーズ・コンプ・ストップ(レコードが止 まるような効果)を付け加えることができます。
オプションメニューの中にはランダムスイッチが付いているので、スイッチ一つで音色を自動的に変えてしまうことや、パターンを自動的に変えてしまうようなこともできます。作ったパターンを並べていきソングを作ることや、ミキサー画面で各トラックのレベル調整をすることもできます。AudioBusにも対応。
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ローランドのドラムマシンAira Tr-8 に80年代の伝説のドラムマシンTR-707とTR-727の音色を追加する拡張サウンド7X7-TR8がリリースされました。この拡張サウンドキットにはTR-707の全15音色、TR-727の全15音色、そしてTr-808/909からの新たな7音色が収録されています。
アクティベートが完了すると、Kit またはInst から新たに追加された音色を呼び出すことができます。DRUM SELECT[Kit] ボタンを押しながらTEMPOダイアルをまわすとディスプレイには707/727/808/909の表示がされ、任意のKitを選択することができます。
例えば808のKitを使っている最中に、スネアの音色だけを707の音色に変えたい場合には、INSTセレクトボタンでスネア(SD)を選択した後でDRUM SELECT[INST]ボタンを押します。するとパッドの色がピンク色(TR-808) 黄色(TR-909 )オレンジ色(TR-707) 青色(TR- 727) で表示され、任意の音色(ここでは707の青色のパッド)を選択します。何色がどのTRなのか覚えてしまえば、簡単に識別を行うことができます。
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宙に浮かぶクワッドコプターをドラムマシンにしてしまおうというプロジェクトFlying Drum Machine。クワッドコプターをタッチすることによってROS–the Robot Operating Systemというプログラムが動作するLinuxコンピューターが情報を感知、その情報はMIDI信号に置き換えられAbleton Live9 Drum Rackの音が鳴る仕組みになっているようです。パフォーマンスの様子はWaveDNA Liquid Rhythmによってビジュアル化されています。
汗ほとばしる重力感あるドラム演奏とは対極にあるものですが、この浮遊感が未来的。
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