コルグとLittle Bits社の共同開発による「LIttle Bits Synth Kit」は磁石付きの小型シンセモジュールを組み合わせ、「自分だけの」モジュラー・シンセサイザーを組み立てられるキット。モジュールの組み立てには面倒なハンダ付けや配線は不要! 12月中旬の発売を前に、先日「Maker Faire Tokyo 2013」にて「Little Bits Synth」の初お披露目が行われた。
「Synth Kit」 は12個のモジュールのセットで、 パワー(電源供給モジュール)、オシレーター(×2)、フィルター、エンベロープ、ディレイ、キーボード、 マイクロ・シーケンサー、ミックス、スプリット、ランダム、シンセ・スピーカーが含まれ、フィルターにはコルグMS-20後期型で使用していた回路が採用されている。何度でも組み替えをすることができるモジュラーシンセを作ることや、複数の Synth Kit を組み合わせてさらにパワフルな シンセサイザーを構築することも可能。
- ブルーのパワーモジュール Power
- ピンクのインプットモジュール Oscilator×2 /Random/Keyboard/Micro Sequencer/Envelope/Filter/Delay/Mix
- オレンジのワイヤー・モジュール Split
- グリーンのアウトプット・モジュール Synth Speaker
- 付属品 (9V 電池、電源用ケーブル(電池とパワー・モジュールの接続用) 演奏用トレイにも使用できるパッケージ・コンテナ)
- 36ページのブックレット
- 価格 16,000円
残念ながらまだオフィシャルなビデオは用意されていない様子。しかしMaker Faire Tokyo 2013」での様子を少しだけ見ることができる。http://youtu.be/aBGckWVNZNw
同時にLittle Bit社の「EXPLORATION SERIES」の国内発売も予定されており、10個のモジュールがセットになったBase Kitは11,000円、14個のセットPremium Kitは16,000円、18個のセットDeluxe Kitは21,000円となっている。こちらの方はシンセサイザー製作キットではなく、電子工作キットといった感じのもので、「Synth Kit」と組み合わせることで、光やメカを使 用したシステム作りも可能になる。
モジュラーシンセ専門のサイトModular Gridが発表したTrue Gridは、HTML5言語で作られているウェブブラウザー・ベースのモジュラーシンセ。ハードウェア・モジュラーシンセをモデルとしており、音も見た目もなかなかのリアリティを感じさせてくれます。緑色のソケットはアウトプット、水色のソケットはインプット、ケーブルをドラッグすることでパッチングすることができます。現在のところGoogle Chromeのみで動作可能。こちらからどうぞ。
9月12日にリリース予定の iOS シンセアプリ Pulse Code「Modular」。本物のモジュラーシンセと同じように、モジュールを組み合わせながら本格的な音作りをすることができるアプリ。美しいインターフェイスはひときわ目を引きます。現在用意されているモジュールの数は25個。基本モジュールセットはフリー。追加モジュールはおよそ100円で購入可能。全モジュールを含むお得なバンドルセットもあり。
•High fidelity virtual analog synthesis using band limited oscillators and oversampled filters
•Audiobus and background audio modes
•CoreMIDI control with external devices or internal sequencers
•Beautifully rendered graphics
•Dynamic workspace with intuitive navigation
•10 octave keyboard with classically styled arpeggiator
•Extensive in app help with detailed module descriptions and guides
•Record and export live performance to Soundcloud, Sonoma Audio Copy, email and iTunes file sharing
アルペジエーターファンに朗報! まだFacebook情報のみ、画像の方も完成形ではないようですが、アルペジオ機能に特化したハードウェアマシンArpeggioが発売されるようです。2オシレーターのバーチャルアナログモノシンセ内蔵、USB、MIDI in/out、CVトリガー付き、内蔵スピーカー、電池駆動可能。モジュラーシンセはもちろん、KORG Volcaシリーズと並べてみるのも楽しそう。
• Create, play, and save arpeggios instantly with live arpeggio sequencer.
• Up, up-down, down, down-up, sequence, & random arpeggiator modes.
• Access and chain together up to 512 user created arpeggio patterns.
• Internal 2-oscillator virtual analog monosynth.
• Note division sequencer (1/16th, 1/8th, 1/4 notes etc ).
• USB, 1/4″ & 1/8′ audio out, MIDI in, MIDI out, CV trigger out.
• MIDI & CV clock sync for syncing to external drum machines (master or slave)
• Control external hardware and software synths. Add an arpeggiator to a synth that doesn’t have one!
• High quality internal speaker
• Perfect for bass and lead lines
• arpeggio takes batteries or power from an AC adapter. Make melodies anywhere!
ドイツベルリンのアナログシンセメーカーJomoxが発表したユーロラックタイプのドラムモジュールModBase 09とModBrane 11。ムジークメッセ2013の会場では、ドラムパッドを使ったモジュールサウンドの演奏、Jomox XBASEを使ったシーケンス、プラス、Doepferのテルミン・モジュールを使ったデモンストレーションを見せてくれました。このセットアップ、個人的にはかなりの好み。モジュラーシンセと正面から向き合ってパッチングしていく「実験室」のような雰囲気とは違い、「音楽を演奏する」というアプローチをとることができるのはモジュラーシンセの新しい境地。ニューYMOはきっとこのあたりから生まれてくるのでは? 残念ながら会場のモニタースピーカーはごく小さいもので「jomox極太サウンド」を味わうことはできませんでしたが、jomoxならばその部分に関しては全く問題ないでしょう。
ドイツのシンセサイザーメーカーJomoxは、アナログベースドラム・モジュールのMod Base 09と、アナログ・パーカッションモジュールのMod Brane 11のリリースをアナウンス。Jomox初となるユーロラックモジュール。127のメモリーバンク、8つのノブはかなり深いところまでのパラメーターエディットが可能になるという。通常のモジュラーシンセとしてだけでなく、エレクトリック・ドラムの音源としても使用できるようにトリガー・インプットも備えられているところが面白そう。もし、このモジュールを組み合わせて、Jomoxフル・ドラム・セットを作ったならば、、、かなり極太なニュー・テクノ・サウンドを作れそう。