すっかり音沙汰のなかったBitwigですが、昨日Bitwig studio ベータバージョンのビデオを公開。ビデオではVSTプラグインのロード、そしてクラッシュプロテクション機能についての解説をしています。

まず、Bitwig Studioでは32ビットのプラグインと64ビットのプラグインを並べて使うことができ、これは現在我々がとても必要としていた部分です。また、それぞれのプラグインのパラメーターを素早く探すことができ、オートメーションデータも無制限に書くことができるようです。

そしてもっとも期待できるのが、プラグイン・クラッシュ・プロテクション機能。たとえば現段階では作業中にひとつのプラグインがクラッシュしてしまうとアプリケーション自体までもがクラッシュしてしまい、アプリケーションを再起動、もっと最悪な場合はコンピューターも再起動しなければいけない事態になり、頭をかかえながら悔しい思いをすることがしばしばあるわけですが、Bitwigではたとえプラグインがクラッシュした場合でもアプリケーションのプレーバックに支障なく、プラグイン・リロード・ボタンをおすことで、そのプラグインを再起動し、クラッシュする前の状態に戻すことができるとても賢い機能がついているそうです。

先々週のAbleton Live 9の発表、そして昨日のBitwig Studioベータバージョンのビデオ公開。この二つのライバルソフトウェアのオペレーションの方向性の違いが少しばかりハッキリしてきました。しかしBitwigのリリースまでにはまだ時間がかかりそうな様子です。

Bitwig Studio

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フットコントローラSoftStepや、弓をアイデアにしたK-Bowなど、ユニークなコントローラをリリースしているKeith McMillenからの新しいタッチコントローラQuNeo。今までのコントローラにはなかった色合いや、レイアウトが特に目を引きます。Kickstarterでは予定ゴール価格$15,000を大きく上回る$165,914あつめた期待のプロジェクト。

QuNeoは251個のLEDライトが内蔵。パッド、スライダー、ロータリーセンサーはベロシティやアフタータッチに対応し、さらに2つの丸い形をしたロータリセンサーは押さえる指の角度を感知することができ、これだけの技術が取り入れられているにもかかわらず薄さはわずか8mm。しかも耐久性にすぐれ、防水加工もしてあるので、ライブパフォーマンス中に誤ってビールをこぼしてしまっても心配がいらないという気の効きよう。

DJ Tech Toolsによって行われたQuNeo耐久テスト、まずは下のビデオからどうぞ。

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RheymeはいくつものiOSディバイスを使い即興的な演奏をするアーティスト。YouTubeチャンネルRheymeMusicにはそんな彼による50以上のジャムビデオがアップされており、iOS音楽ファンの間ではひそかな人気を集めています。たとえば上のビデオ “Overhead Jam” – 10/10/12 (Live Jam #56)  ではiPadが3台、iPhoneが1台、AKAIのMIDIコントローラ、MIDI Fighter、DSI Morphoが並べられ、シンセフレーズやリズムをサンプリングし、フェーダーを上げ下げしながら曲を構築していく様子を見ることが出来ます。真新しいスタイルの音楽ではないのですが、Ableton Liveのクリップをつなげていくだけのライブとは違い、生の演奏にこだわるRheyneのアプローチはとても音楽的で、iOSディバイスを使ったエレクトロニック音楽のライブパフォーマンスに今までとは違った可能性を見ることができます。

 

そんなRheymeが使用しているiPadコントローラアプリLemurですが、彼が制作したAbleton Liveコントロール用テンプレートRheyme JammerがLemurホームページにて現在プレミアムコンテンツとして公開されています。このコンテンツには上のデモンストレーションでもでも使われているAbleton Liveのセットが含まれており、ユーザーが同じような演奏をすることができるだけでなく、そのセッティング方法を見て学ぶことができます。特にAbletonLiveのエフェクターLooperを利用することで、ドラムやシンセを演奏し、サンプリングしながら音楽を作っていく方法が「なるほどー」と感心させられるところです。さすがのプレミアムコンテンツ。Lemurユーザーの方、ぜひ試してみてください。

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ルービックキューブのような形をした手のひらのサイズのコンパクトなコントローラMusixCube。音楽クリエーターが少しでもコンピュータから離れて音楽制作を行えることを意図して作られたそうです。表面はタッチ・プレッシャーセンシティブに対応した40枚の有機エレクトロルミネッセンス(OLED)製パッド。このパッドを押さえたり、本体を傾けたり回転させることでサンプルのトリガーやエフェクターのコントロールができるようです。なんといっても光るCubeがカッコいい。商品化しないものでしょうか。

デザイン  Hauke Scholz

via Yanko



Make the city sound better? (街の音をよくする?)ロンドン在住の日本人アーティストYuri Suzuki氏とヘッドフォンディベロッパーAiAiAiによって制作されたSound Taxiは、イギリスで有名なブラックキャブ(黒タクシー)にマイクロフォンがとりつけてあり、ブレーキ、サイレン、工事現場、これらすべての都市の騒音を録音します。MAXを使って書かれた特別なソフトウェアがこれらの騒音の周波数を解析し、グラフィックEQのように25の周波数帯域に分割され、AbletonLiveの異なる音を制御しながら音楽を作っていきます。例えば、低いエンジンの音はベースサウンドをトリガーしたり、高いサイレンの音はハイハットをトリガーすることができるのでしょう。生成された音楽はタクシーにとりつけられてある大小67個のスピーカーから流されるという作品。

9月中旬、ロンドンの市内を実際に走ったというSound Taxi。そのときに生成された音楽がYuri Suzuki氏のサイトにアップロードされています。パトカーらしき音がなまなましく聞こえたり、映画のワンシーンを想像するようなサウンドに聞こえます。おそらく音的には東京の街並の方が雑多な感じで面白いような気がしますが、、このタクシーを目にしたロンドンの人たちはさぞビックリしたことでしょう。

 

via Verge


ComelodyがリリースしたMelodoはとてもシンプルなシーケンサープラグインなのですが、他と違うのは、そこで作ったシーケンスデータを世界中の人とシェアすることができるというところ。たとえばベースフレーズやピアノのリフなど、世界の誰かがアップロードしたデータを試すことができ、読み込んだデータは簡単にDAWソフトウェアに貼付けることができます。また自分が作ったシーケンスデータをアップロードすることも簡単に行えます。オーディオデータとは違いMIDIデータなので、転送速度は全く気になるものではありません。

最近注目されているOhm Studioのようなインターネットセッションとは違い、普段使っているDAWソフトウェアから気軽に参加できるところが新しいです。楽曲製作中、アイデアに行き詰まったときに役にたつかも。ダウンロードはこちらよりどうぞ。フリー Mac/Windows  VST/AU

 

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