iOS 8 が本日リリースとなったこともあり、慌ただしい一日を過ごしたiOSミュージシャンが多かったようです。例によって多くのアプリがまだiOS 8に対応していないことで、すでにOSを入れ替えてしまったデバイスではかなり多くの不具合が発生しているようです。
OSアップデートの際には必ず気をつけなければいけないことですが「使っているアプリが新しいOSに対応しているのかどうかまずチェック、それから新しいOSをインストールする。」これはもう教訓ですね。
当然のこととはいえアップルのiOSアプリGarageBand はiOS 8 に対応した新しいバージョン2.0.2がさっそくリリースとなりました。iPhone 6 を数日後に運良く手にする人は問題なくGarageBand を楽しむことができるわけです。
バージョン2.0.2の新機能は以下の通り。
• iOS 8がサポートされます
• iCloud Driveとの互換性が追加されます
• コントロールバーから直接メトロノームのオン/オフを切り替えられます
• MIDI over Bluetoothを使って、互換性のある音楽キーボードとコントローラをワイヤレスで接続できます
• 安定性が向上し、不具合が修正されます
今回のiOS 8 の目玉となっているのが(ミュージシャンにとって)MIDI over Bluetooth という機能で、GarageBand がこの機能をフィーチャーした第一号のアプリとなるわけです。
残念なことは今回のバージョンから再びGarageBand は有料アプリになってしまってたことです。でも内課金だったサンプルコレクションの方は無償に変更となっています。つまり、Garagebandをすでに持っていて、サンプルコレクションを買っていなかった人が一番ラッキーなわけです。なんだか妙な操作の多いアップルです。
新しく買う人、価格は500円となっています。
App Store にて¥500
Native Instruments のDJソフトウェア Traktor Pro2 の操作をほとんどすべて、iPadからコントロールできてしまうというTRAXUS。ピッチコントロール、ビートジャンプ、ホットキュー、エフェクター、リミックスデッキの操作はもちろんのこと、MIDIクロックに反応するグラフィック・ターンテーブルによってTraktor Scratch のようなスクラッチ操作をすることも可能になっています。さらにリミックスデッキにはシーケンサー機能が装備されるなど、Traktor Pro(ソフトウェア) だけではできないような操作も可能になっています。複数台のiPadでの操作も可能。おそらくタッチスクリーンを使ったTraktor コントローラの中では最強でしょう。
TRAXUS はコントローラアプリLemur のテンプレートとしての開発が進み、現在クラウドファンディングIndieGOGO にて出資者の募集が始まっています。出資額設定は2種類。①12ドル/テンプレートのコピーをゲット ②75ドル/スカイプによる1時間サポート付き(英語)期限は10月3日。
コルグのiOSアプリ「Gadget」が大きくバージョンアップ。新バージョン1.0.3、コードネーム「Santa Clala」がつい先日リリースされました。
1.0.3 Santa Clala の新機能
- 追加ガジェット「Bilbao」(ワンショット型サンプラー)「Abu Dhabi」(サンプルスライサー)をアプリ内で購入可能 *価格は各1000円
- ランドスケープモード(横向き画面)対応
- 自在な MIDI コントロールが可能に (DAWソフトウェアからのコントロール、外部 MIDI 機器による演奏に対応 )
- Ableton Live プロジェクト・エクスポートに対応 (Ableton Liveへのプロジェクトエクスポート機能)
- 64 ビットにネイティブ対応
App Store にて9月4日から8日までセール価格¥2900
TraktorやSerato を使ってDJをする人は数年前に比べると確実に増えているようですが、iPad(iPhoneでもいいのですが)を使ってDJをする人はまだそんなに多くないようです。よく言われていることは、iPadでDJ をしてもDJをしているようには見えない、、メールでも読んでるんじゃないかって風にも見えてしまうのだとか。とはいっても10年前くらいににはコンピューターでDJ をしていても仕事でもしてるんじゃないのか、、なんて言われたこともあったわけで、要するに、クラブやバーのような音楽を聞いて楽しくワイワイしたい場所で、見慣れないスタイルでDJをすることは人々に違和感を与えてしまうものなのかもしれません。じゃあ、MIDIコントローラを使えばいいんじゃない?それもひとつの解決策に違いないはず。
iOS アプリ「DJ Player」はiPhoneでもiPadでも使えるDJアプリで、Native InstrumentsのTraktor DJ やallgoriddim djay2 などに比べるとちょっと地味な存在ではあります。とはいっても、非常に使い易さを追求しているアプリで、純粋に音楽をプレイしたいという人には特におすすめできるアプリです。
DJ Playerは着々とバージョンアップを重ね、リリースになったばかりのバージョン7.5 ではMIDI機能を大刷新、USB MIDIクラスコンプライアント対応のものであればどのMIDIコントローラからでもMIDIマッピングをすることができ、DJコントローラとして使うことができるようになっています。マッピングはちっと苦手という人は、次に挙げてあるコントローラならば接続するだけでもすぐにプレイすることが可能です。
DJ Player プラグ&プレイ対応コントローラ
- Numark: MixTrack Pro, MixTrack Pro II, iDJ Pro, N4, iDJ Live, Mixtrack Edge
- Pioneer DDJ-SB
- Vestax: VCI-400, Spin2
- Allen & Heath XONE:K2
- Stanton DJC-4
- Reloop Terminal Mix 2
- Hercules: Air, Air+, Instinct, RMX2
- iCON idj
- ION iDJ2GO
MIDIクロックを使った同期演奏
このDJ Player がTraktorやdjay2 よりも機能的に先に進んでいるのがMIDIクロック機能。DJ PlayerからはMIDIクロックを送信することができるので、iOSデバイス内のアプリとテンポ同期することができたり、コンピューターとWifi接続をしてDAWソフトウェアとテンポ同期するなんてことも可能です。もっと安定した同期を取りたい場合にはUSBケーブルを使ってコンピューターとiOSデバイスを接続することも可能。そうなった場合、あくまでもDJ Player はマスターとなるので、Ableton LiveにしてもNI Maschine にしてもMIDIクロックを受信するスレーブとなるわけです。
ここまでやったらiPad でDJをしていてももう誰も文句は言えないでしょう。
App Store にて¥フリーですが、内課金制による機能アンロックあり。
DJ Tech Tools と Red Bull Music Academy によって開発されたマルチパーソンDJコントローラ Orbit。大型の円形テーブルには12個のタッチホイールとフィードバック用の1000個のLEDライトが付いており、最大12人でDJプレイを楽しむことができるコントローラのようです。
Ableton Live に仕込まれたトラックは12個のパートからできており、一人一人が各パート(インストゥルメント)を操作することができるコントローラになっているようです。ジョグホイールを回すことによって各インストゥルメントのパターンを変えることができ、例えばハイハットを担当している人がホイールを回すことによってハイハットのパターンを8分の刻みから16の刻みに変えるなど、ごく単純な操作ではあるわけですが、これを12人という大人数で行なうことによって、音楽知識がない人であっても、みんなでトラックを構築していくという楽しみを味わうことができるわけです。
Orbit はスペインのイビザ島で開催中のリッチーホウティン主催のパーティ「Enter」の会場内に設置中とのこと。
12人で音楽を作るというアイデアには興味深いものがあります。 いや、ぜひチャレンジしてみたいです。