久しく聞いていなかったSP-1200サウンドですが、たまに聞いてみると12ビットサンプルのザラザラとした質感はやはり太みと暖かみがあっていいものです。

GoldbabyによるSP-1200フリーサンプル集。全105サウンド、24ビット録音、WAVファイルはhttp://www.goldbaby.co.nz/freestuff.htmlからダウンロードできます。

Goldbabyのサイトにはこのほかにもサンプル集が載っていますが、どのサンプルも非常にパンチのある太い音なので個人的にはものすごく大ファン、いつも得した気分になっています。

彼が20年に及んで集めた膨大なサウンドライブラリーは、ダブプレート(ダイレクトカッティングで録音されたレコード盤)に収められているそうで、たいがいのものが33回転。しかしサンプリング秒数がほんの数秒に限られていた昔のサンプラー(sp1200など)には、33回転の再生ではメモリーが足りなくなってしまうために、レコード盤を早回し(45回転)して録音。そして最終的にサンプラー側でピッチダウンをして、元のピッチに戻すといったテクニックを使たっそう。しかしそうすることによって独特の質感が偶然に得られていたりするそうです。

ほかにもスネアを録音するには、インプットをできる限る大きくして録音するとパンチのあるサウンドが得られたり、ハイハットを録音する際には、低いレベルで録音する事によってザラついたサウンドが得られたりするなど、実験を繰り返すことによって得られたレコーディングテクニックが駆使されたサウンド。

Goldbaby曰く、マニュアルは読むな!マニュアルにはクリーンな音を録音する方法しか書いてないから!と。

 

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