1993年結成、ドイツベルリンを拠点にするエレクトロニカデュオ、マウスオンマーズの新譜「Parastrophics」がレーベルMonkeytownより発売。テクノ、ガバ、ダブステップ、ロック、ソウル、ディスコ、もしかしたらジャパニーズエレクトロ、そんな様々な要素がエレクトロニックという手段によって一体化された密度がとても濃いアルバム全13曲。時には腹立たしく感じさせられたり、妙に親しみのあるポップフレーズに親近感を湧かせられたり、次から次に起こるハーモニーやフレーズの展開(ハプニング)はアクションゲームのような世界にも感じられる。それでもそこには一体感があり、アルバムとしての大きなコンセプトが見えてくる。

特に日本のエレクトロポップクリエーターにはぜひとも参考にしてもらいたいアルバムだ。高域の音処理に関しては学ぶべき点が非常に多い気がする。

先日ベルリンBerghainで行われたCTM&Transmediale Festivalに出演したマウスオンマーズ。ニューアルバムを中心に1時間に及ぶライブを披露した。前半はミドルテンポ、そして後半に向けテンションは徐々に高揚し、テンポがあがって行く。黒人ドラマーをフューチャーしたビートはタイト、そしてエネルギッシュ。決して飽きることのない内容だった。

このアルバム発売前に公開されたマウスオンマーズのスタジオインタビュー。元東ドイツ国営ラジオ放送局が改造されたFunkhaus Berlinにスタジオを構える二人がサウンドとレコーディングについて語っている。スタジオ内には新旧様々な機材が並べられ、iPhoneアプリやNI、Sugarbytesなどのプラグイン、アナログシンセ、マイク録音、あらゆる素材がLogicに録音され編集されていく様子を見ることができる。

「予定通りのサウンドを作るのではなく、興味のあるサウンドを次々と録音し、アナログシンセであろうとデジタルシンセであろうと、どのように音を混ぜ合わるか、そして最終的にモニタースピーカーからどのように音が聞こえるのかを試すのが楽しい」という実験と経験を積み重ねるベテランエレクトロニカアーティストから発せられる言葉がとても印象的だ。

Mouse on Mars

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