旧ソビエト時代のシンセサイザーをフォーカスしたドキュメンタリー映画「Elektro Moskva」が完成、監督はロシア人Dominik Spritzendorfer & Elena Tikhonova、日本での公開は残念ながらまだ予定されてないようです。
シンセサイザーの歴史はアメリカ、ドイツ、日本に代表されるものだけでなく、冷戦時代の旧ソビエトにも存在していた事実。世界初の電子楽器はテルミン、つまり1900年初頭のロシアでその歴史が始まっているわけですから、その後もロシアでシンセサイザーが開発されていたということは何の不思議な話でもないわけです。おかしなことは、私たち日本人はソビエトのシンセサイザーについてほとんど何も知らないということ。
このドキュメンタリー映画「Elektro Moskva」ではテルミン、軍事副産物として開発されたKGB時代のシンセサイザー、そして現在ロシアでは若い世代の音楽家やサーキットベンダーによってかつてのシンセサイザーが再利用_再解釈されているという話に及んでいきます。
簡単な予告編はこちらから。
そんなわけで改めて「ソビエトのシンセサイザー」を検索してみると、まずは「Museum of Sobiet Synthesiser」というソビエトシンセ専門のサイトにぶつかるのですが、今まで全く知らなかったシンセの数々を見て驚きます。まだ訪問したことのない人がぜひ。