大評判のiPadアプリPolyChord。コード、スケール(Strum)、ベース、ドラム、アルペジオの全5パートの演奏を同時に行うことのできる新しい感覚の楽器型アプリ。バージョンが2.67になりよりMIDI動作がより安定してきました。内蔵音源はややレトロなもので昔のエレクトーンなどを思い起こさせるようなサウンド。
Plying with AbletonLive 今日は内蔵音源を使わず、PolyChordでAlesis io dockとUSB接続したAbleton Liveを操作してみることに。全5パートをそれぞれのMIDIチャンネルに割り振ることでAbleton Live内で起動させた5種類のサウンドをそれぞれ演奏することができます。Wifi接続でも同様のことができますが、こちらはやはりやや安定性、レイテンシーが気になるところです。
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コード:チャンネル1 Strum:チャンネル2 ベース:チャンネル3 アルペジオ:チャンネル4 ドラム:チャンネル5
ドラム、アルペジオ、ベースのパターンはPolychordのプリセットパターンがMIDIノートとして送信されます。PolyChordからMIDIクロックを送信することでAbletonLiveとテンポ同期をとることも可能。
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Ableton PreferenceのMIDI設定欄 インプット(ここではAlesis IO Dock)のSynをオンすることでAbletonがスレーブとして動作
マルチタスキング PolyChordは他のアプリ(バックググラウンドで起動したFunkBoxやMo Drum)との内部同期も可能。試しにMo Drumとの同期を試してみることに。
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MoDrumの設定画面
PolyChordのMIDI設定欄にて、Send MIDI clock/syncをオンにすることでMo Drumに打ち込んだパターンが演奏され、Send drums MIDIをオンにすることでPolyChordのプリセットドラムパターンがMo Drumによって演奏されます。両方にチェックを入れると両方のパターンが演奏されます。(!!)
こちらの画像はBassLineの設定画面。こちらはPolyChordからのClock Inputにチェックをいれることで、同期がとれることになります。PolyChordのMIDI設定欄ではSend MIDIclock/Syncをオンすることで演奏は始まりますが、同期中にBass Lineを直接演奏すること(パターンを変えたりするようなこと)は不可能なので、あまり実用的ではありませんね。さらにPolyChordとMoDrumとBassLineを同時に演奏させることも可能でした。
とにもかくにもiPadの持つ力を存分に使ったアプリケーションPolyChord。見た目も美しく、演奏して楽しいだけでなく、MIDIや他のアプリケーションとのコミュニケーションにも力を入れているあたりがファンをうなずかせる理由なのではないでしょうか。NLogSynth ProやSunrizerなどのシンセアプリとのバーチャルMIDI接続したビデオも発表されていますが、まだこれはベータ版の段階のようです。
polyChord ¥850