ドイツのソフトウェアメーカーu-heから昨年末にリリースされたヴァーチャルアナログシンセDIVA。歌姫という意味のDIVAなのかと思っていたのですが、実は’Dinosaur-Impersonating Virtual Analogue'(恐竜を装ったヴァーチャルアナログ?)の略なのだそうです。ともかくそんな大きなイメージを湧かせる名前の通り、DIVAは数年前のソフトシンセに比べ、遥かにリッチなサウンドを持つヴァーチャルアナログシンセです。

厳密に言うとDIVAはセミモジュラーシンセで、オシレーター、フィルター、エンベロープのそれぞれを交換することができる作りになっており、これらを自 由に組み合わせることでユーザーの好みに応じたシンセサイザーをデザインしていくことができるのがこのDIVAの大きな特徴。オシレータースロットには4つ、フィルタースロット にも4つ、エンベロープスロットには3つのオプションが用意されてあり、それぞれが有名ビンテージアナログシンセをエミュレートしたもので、それぞれが大きな特徴を持っています。(詳しい内容はこちらのチャートを参考にしてください)

しかしこのシンセはCPUを大食いし、和音など弾いたものならば、たちまちノイズがのってしまうという難点を抱えていました。もちろんそんな問題解消の為にAccuracyが用意され、CPUの状況に合わせオーディオクオリティを4つのレベルから選択することができるのですが、先日リリースされた バージョン1.1ではこの問題がさらに解消されることになりユーザーにとってはややほっとできるアップデートとなっています。サポート内容は以下の通り。

  • マルチコアサポート
  • プリセットを使用した際のCPU負担が40%減
  • サウンドクオリティの向上
  • マニュアルの訂正

とはいってもやはり恐竜かのようにCPUを大きくヒットしてしまうのではあるのですが、歌姫なら仕方がないといったところでしょうか。クオリティの高いヴァーチャルアナログを探しているのであれば、ぜひ試してみてください。デモ版あり。

 

System Requirements

  • Current PC or IntelMac
  • CPU with SSE2
  • MacOS X 10.5 or newer
  • Windows XP/Vista/7
  • 1GB RAM, more recommended
  • 20MB free disc space
  • display 1200x800px and up
  • On Mac: VST, AU compatible host software
  • On PC: VST compatible host software
  • (support for Pro Tools planned for Q3 2012)

 

U-he DIVA $179

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