伝説のマルチタッチコントローラーLemurがiPad/ iPhoneアプリとしてよみがえったのは昨年末の話。エディターを使い、DAWソフトウェアやMIDI機器のコントローラーを独自に設計できたり、発表されているテンプレートを使うことによって、iPadが様々な形のコントローラーになるという優れもの。現在ユーザーライブラリーには500以上のテンプレートが存在している。
さらにプレミアムコンテンツに発表されているテンプレートは現在5種類。どれも斬新なアイデアを持つテンプレートで、DAWソフトウェアとiPadコントローラーの可能性をさらに広げてくれるものが揃えられている。
今日紹介するのはそのプレミアムコンテンツに先日追加されたばかりのLFO Studio。DAWソフトウェアとテンポ同期をとり、iPadから8つのMIDI LFOシグナルを送信することができる。それぞれのLFOは1/4から8小節のサイクルを選択することができ、LFOの波形は用意されている8つのプリセットから選択できるだけでなく、PAD上に独自に波形を描くこともできる。さらにアクセロメーターが作動することにより、iPad/iPhoneを動かしながら波形を作り出し、その動きをレコーディングすることができる。’Teach’ボタンを押すことでMIDI CCのアサインも非常に簡単だ。
例えばソフトウェアシンセのパラメーターに、これらのLFOをアサインする。たとえ平坦なフレーズでも8種類のモジュレーションソースにLFOがかけられれば、打ち込みだけでは作ることのできない、動きのある新鮮なフレーズに早変わりしたり、思いもよらないフレーズが聞こえたりもする。リズム音源のピッチやレングスなどにかけることでも、退屈に聞こえていたパターンがモダンなサウンドに早変わりする。コントローラーというよりは新しいエフェクターを手にするような感覚で、とても気に入っている。
App Storeにて¥4,300
いっかい Lemur 伝説のMIDIコントローラーがiOSに