先月末から公開になった映画「バットマン・ダークナイト・ライジング」、前作「ダークナイト」と同様に Hans Zimmerが音楽を担当。壮大なオーケストラサウンドにシンセサイザーサウンドがミックスされた音楽は、架空の都市ゴッサムシティを怪しげに描いている。ヒーロー不在のストーリーと同様に、際立ったメロディーは控えられ、ダークでありながらとてもエモーショナルな印象を受ける音楽でもある。エンジニアのAlan Meyerson のインタビューによると、「実際映画では大小合わせた4000以上のトラックがミックスされ、ひとつの組曲のような仕上がりになっている」という超ハリウッド級のスケール。
このサウンドトラックのシンセサイザーパートに多く利用されたのがドイツベルリンのソフトウェアメーカーu-heによるZebra 2。ワイヤレスモジュールとよばれるシンセサイザーで、音作りの柔軟さと美しい音色はすでに多くの人に絶賛されている。
そして先日リリースされたThe Dark Zebraは、Hans ZimmerとサウンドデザイナーHaward Scarrによって作られたZebera 2 のサウンドパッチ集。「ダークナイト」「ダークナイト・ライジング」で使用された物を含めたおよそ400のパッチが収められており、ハリウッドレベルのサウンドデザインを目の前にできる絶好のチャンス。下のビデオはそのデモンストレーションビデオ。
- Hans ZimmerとHoward Scarrによる400のサウンド
- Hans ZimmerによるZebra2カスタムアップデート
- Windows or Mac VST 2.4, Mac AU
- Zebra 2のライセンス要
- $99
- u-heのトップモデルアナログシンセDivaのフィルター搭載
- 4つのポリフォニックコンプレッサー
- カスタム GUI
サウンドデザイナーHaward Scarr。Hans Zimmerのサウンドデザイナーとしてだけではなく、Roland 、Access(Virus)、Native Instruments、 Waldorf、 Steinberg、そしてu-heのサウンドデザインを手がけるシンセサイザー界の重鎮。webサイトのプロフィールを見ていただければ、”現在”のシンセサイザーにどれだけ多くのことを貢献している人かがよく分かります。そのあたりを押さえた上でこの映画を劇場で観てみると、進化したエンターテイメントをより楽しめるはず。
参考