フットコントローラSoftStepや、弓をアイデアにしたK-Bowなど、ユニークなコントローラをリリースしているKeith McMillenからの新しいタッチコントローラQuNeo。今までのコントローラにはなかった色合いや、レイアウトが特に目を引きます。Kickstarterでは予定ゴール価格$15,000を大きく上回る$165,914あつめた期待のプロジェクト。
QuNeoは251個のLEDライトが内蔵。パッド、スライダー、ロータリーセンサーはベロシティやアフタータッチに対応し、さらに2つの丸い形をしたロータリセンサーは押さえる指の角度を感知することができ、これだけの技術が取り入れられているにもかかわらず薄さはわずか8mm。しかも耐久性にすぐれ、防水加工もしてあるので、ライブパフォーマンス中に誤ってビールをこぼしてしまっても心配がいらないという気の効きよう。
DJ Tech Toolsによって行われたQuNeo耐久テスト、まずは下のビデオからどうぞ。
パッドは2種類のコントロール方法があり、Drumモードでは通常通りMIDIノートをアサインすることに加え、3種類のMIDI CC情報(X−Yコントロール、アフタータッチ)をアサインすることができます。また、Gridモードではひとつのパッドを4分割し、MIDIノートとアフタータッチのためのMIDI CC情報を設定することができ、ひとつのパッドにつき合計8つのMIDI情報をアサインすることもでき、たとえば、ひとつのパッドを押さえ、そのまま指をグリグリと動かすことでフィルターをかけることができたり、ひとつのパッドで4つの音をトリガーすることができるなど、いままでのハードウェアコントローラではできなかった複雑で新しい表現が可能になるわけです。
丸い形をした二つのロータリーセンサーもこの手のコントローラではあまり見かけることのない形をしていますが、押さえる指の角度や圧力を感知し、スクラブやストレッチ、ジョグホイールのような連続的なイベントの操作を得意とし、指を円のなかでクルクルと回すことで新しい表現方法が可能になるでものです。特にDJソフトウェアのコントロールには重宝しそうです。
これらの設定は付属するQuNeo エディター・ソフトウェアで行うことになりますが、付属する様々なソフトウェアのテンプレートを使い、すぐに演奏を始めることも可能です。付属テンプレートはAbleton Live、Logic、Mixx、Reason、Serato、NI Battery、NI Traktor、iPadアプリ(BeatMaker、Korg iMS-20)
特にスゴいと思うことはこのサイズ、そして設定次第では様々な表現ができるというところでしょう。パッドの大きさはほぼNI Maschineと同じですが、パッドをたたく類いのドラムコントローラというよりも、パッドを指でスライドしながら演奏するシンセサイザーのコントローラとして使うのが面白いのかもしれません。個人的には、iPadアプリのコントローラとして使ってみたいと思っています。サイズはiPadと一緒、iPadと重ねて持ち歩くのも便利、iPadシンセをもっと奥までコントロールできそうな気がしませんか?
High Rsolution QuNeo ¥25,000
iPadとの接続にはApple Camera Connection KitとQuNeo iPad Remote Connection Kit($29.92)が必要
マルチタッチUSBMIDIパッドコントローラー ‣ 全コントロール ベロシティ&圧力対応
- 251 x 16段階マルチカラーLED
- 16 x ドラムパッド
- 4 x ストレートフェーダーパッド
- 5 x スライドフェーダーパッド
- 2 x ロータリーセンサーパッド
- 17 x スイッチパッド
- ドライバーいらずのUSB接続
- MIDIまたはOSC対応
- iPadに接続して対応アプリをコントロール可能(要カメラコネクター)
- MIDI Expander(別売)を使用して、外部MIDI音源を単体でコントロール可能
- iPadサイズ
- サイズ:W241xD186x7.6mm、387g