およそ2年ぶりのメジャーアップデート、当初予定されていた10月よりも1ヶ月遅れてのリリースとなったiTunes 11。新しいiTunesでは、シンプルながらもアートワークが強調された美しいユーザーインターフェース、iCloudとの連携、新機能である「次はこちら」機能などが追加されている。
ライブラリー表示が一新
これまでのiTunesはエクセルのような味気のないインターフェイスだったわけですが、このアップデートではデザインから一新。
ユーザーが所有するAlbumを表示すると、アルバムのアートワークの色に合わせて背景色が自動的に変わるなど、昔レコードやCDを手にしたときの気持ちにやや近づいたような気がします。「デジタル配信の音楽」でもビジュアル的なイメージを感じることができるのは大きな前進でしょう。
クリックひとつでストア内にある同じアーティストの曲やお勧めの曲も表示され、お気に入りの音楽をさらに探していくことができる。
新しい機能
- 「次はこちら」機能によって次にプレーする曲をあらかじめ選択しておくことができる。
- プレビュー履歴機能によってストア内で試聴した曲の履歴を残すことができる。またiCloudにも履歴が残され、ユーザーの所有するどのディバイスからでも再びアクセスが可能になる。
- ミニプレーヤー 「次はこちら」ボタンなど機能追加
- プレーリストの制作や編集が以前よりも簡単に。
ここ数ヶ月のあいだに大手レコード会社がiTunesからの配信を開始したことでiTunesStoreが音楽ショップとして充実度を増したことはもちろんのことですが、今回のアップデートによってソフトウェア自体の見た目や機能が向上し、音楽とリスナーの仲介役としてのiTunesの役割はいい意味で前進したような気がします。
次に望むことは、配信データ形式をせめて320kbpsにしてもらいたいこと。もっと望むのであればWavやAIFFでの配信も検討してもらいたいところです。