Maschineを使ってサイドチェーン??
サイドチェーンとは、、とくにここ数年のダンスミュージックで多く使われているミキシングテクニック。(サイドチェーンについての説明はここでは省きます。)残念ながらMaschineにはまだこの機能が搭載されおらず、スタンドアローンモードで立ち上げたMaschineでは不可能なテクニックです。しかしAbleton Liveをホストアプリケーションとして、Maschineをプラグインモードで立ち上げている場合は、ちょっとしたルーティングの設定でこのテクニックを使うことができるようになります。
では、Maschineのキックの音をサイドチェーン用の信号に使い、Ableton Liveのパッドの音にコンプレッサーをかけてみることにしましょう。
Maschine のアウトプットパラメーター( Sound > OUT )を見てみましょう。ここでキックSoundをどこに送信するのかを設定することができます。画像ではOUT 1~16の表示が見えています。ここではOUT2を選択します。
AbletonLiveではキックSound専用にオーディオトラックを作ります。このトラックにMaschineのキックSound ( OUT 2 )をルーティングしましょう。まずオーディオの入力タイプをMaschineに設定し、入力チャンネルをMaschine OUT 2を選択します。
すると、MaschineのキックSoundがAbleton Liveのオーディオトラックに個別にルーティングされ、キックSoundのみをこのトラックで扱うことができるようになります。
ではこのキックSoundをサイドチェーン用の信号に使い、Abletonに立ち上がっているパッドサウンド(トラック3)にサイドチェーンコンプレッサーをかけてみます。効果が分かりやすいように、パッドには長めのノートを入力してみてください。
まず、パッドサウンドにAbletonのコンプレッサーエフェクターをインサートします。エフェクタータイトルバーの右にある三角マークをクリックすると設定画面が表示されます。ここでサイドチェーンの入力信号として、先ほど作ったキック専用のトラックを選択します。すると、、、サイドチェーンコンプがかけられます。Thresholdを多めにすると効果は大。
サイドチェーンに限らず、MaschineのSoundやGroupをホストアプリケーションにルーティングすることで、より綿密なミキシングを行うことができるようになりますよね。まだ試したことのない人は是非どうぞ!
いっかい 「Native Instruments Maschineをもっと使ってみる その2 サウンドライブラリについて」
いっかい 「 Native Instruments Maschineをもっと使ってみる その1」
いっかい 「Native Instruments Maschine mk2 を試してみた その1」