Arturiaがリリースした「iSEM」は、1974年のオーバーハイム・シンセサイザーモジュール「SEM」をリクリエイトしたiPadシンセ。SEMの大きな特徴であった12dB/Oct のマルチモードフィルターも忠実に再現されており、MoogやArpとはひと味違うまろやかなシンセサウンドを楽しむことが出来る。
本家SEMの基本設計の再現に加え、Arturia ならではの新しい機能も追加。エフェクターはオーバードライブ・ディレイ・コーラスの3種類。Mod Matrixでは8種類のモジュレーションソースを26種類の設定先にアサインすることができ、動きのあるサウンドを作ることができる。Voice Programmerはオーバーハイムの1977年のポリフォニックシンセ「8 -Voice」のアイデアが踏襲されたもので、各ボイスが異なるサウンドを奏でることの出来るマルチティンバー機能。
SEMは、数年前に設計者トムオーバーハイム氏によって復刻版(ハードウェアシンセ)がリリースされたので、それに伴う資料はかなり多く用意されています。トムオーバーハイム氏が直々に語る解説ビデオ(日本語字幕付き)はファン必見。http://www.youtube.com/playlist?list=PLEBFCD7EAED343B04
Arturiaによるソフトウェアシンセ「Oberheim SEM V」も数年前にリリースされているので、このiSEMは初のSEMエミュレートシンセというわけではありません。しかし復刻版SEMがおよそ10万円、SEM Vがおよそ1万円することを考えると、850円のiPadアプリiSEMを試さない理由はないでしょう。「SEM V」と「iSEM」を比べてみると多少の機能の違いはありますが、サウンドクオリティの方はほぼ同じように聞こえるんですよね。
- iPad app recreating the classic Obeheim SEM synthesizer.
- Hundreds of sounds created by some of the best sound designers around.
- Audiobus support (to interact with other apps).
- Core MIDI (to control your synth from a Hardware MIDI keyboard).
- Apple’s Inter-app audio (to work in conjunction with GarageBand and other audio apps).
- Preset transfer and sharing via email & iTunes file transfer.
- Preset compatibility with the Arturia SEM V Mac/PC software.
- WIST clock sync support (to synchronize two iPads).
- Real analog sound based on our TAE® analog modeling.
- Voice Programmer allows for recreating the rare and classic Oberheim Eight Voice.
- requires at least an iPad 2 and OS 6.0