任天堂ゲームボーイの名作音楽ソフト「Nanoloop」for iOS のアップデートバージョン 3.20 がリリースされました。
Oliver Wittchow氏によって製作されたNanoloopはシーケンサー・シンセサイザー・サンプラーが揃った音楽製作ソフトウェア。Nanoloopが任天堂ゲームボーイのためのソフトウェアとして初めて発売されたのが1999年ドイツでのこと、その後世界に名を広め、今でもチップチューン音楽界ではもっとも影響力のある音楽ソフトウェアの一つです。現在はアンドロイドバージョンもリリース中。
久しぶりのバージョンアップということで、私も久しぶりにこのNanoloopで遊んでいるところなんですが、特に電車の中で白熱してしまうことが多々。今となってはごく当たり前のループベースのシーケンサーではあるのですが、ゲームで遊んでいるような感覚で簡単に音楽を構築して行くことができるのが楽しさの理由の一つです。
サウンドの方はゲームボーイ程のワイルドな8ビッドノイズではありませんが、妙にドライなエレクトロニックなサウンドは健在です。ほんの限られたパラメーターを使ってなんとか理想のサウンドを作ろうと頑張ることができるのも久しぶりのこと。何百とプリセットサウンドが用意されている最近のアプリではなかなか楽しめない部分です。
シンプルでミニマリスティックなデザインは、10年以上経った今でも飽きることがありません。むしろ全くノスタルジーを感じさせないのが凄いところです。目にうるさすぎるデザインのシンセサイザーとは違い、音楽を作ることだけに集中することができるんですね。
rvxiによるNanoloop Android&iOSを使ったトラック⬇
Nanoloop for iOS バージョン3.20の新機能
- すべてのパラメーターを、ステップごとに調整できます
- パターンの長さを変えられます
- チャンネルが8つになりました
- サンプルの長さが6秒になりました(モノラル)
- サンプルを詳細にチューニングできます
- レゾナンス・フィルター
- ゲインのレンジが広くなりました
- 滑らかなクリッピング
- シーケンサで再生中、再生を中断できるようになりました(プレイ&ポーズ)
- iPadとiPhoneで使用できます
- カラーはブラックにも変えられます
- フォント/アイコンの大きさを調整できます
- 新しいレイアウト
- バグの修正 (共有がiOS6でも機能するようになりました)
いつからの事なのか分からないのですが、NanoloopはMIDI同期も可能なんですね。Wifiネットワークを使えばコンピュータのDAWソフトウェアとテンポ同期を撮ることができます。
App storeでのカスタマーレビューでもあるようにアップデートバージョンの不具合が発生している様子ですが、Twitter oliver @nanoloop によると修正バージョンが間もなくリリースされるとのことです。
App storeにて¥400