「夢のモノ・シンセとはどのようなものか?」デイブスミス氏が自らに問いかけた問い、その答えがこの新しいシンセサイザー「Pro 2」となったようです。
かねてからシンセファンの間では1970年代中盤のシンセサイザー「Pro One」(デイブスミス氏による設計) のリバイバルの期待が多かったのですが、同じものは作りたくないというデイブ氏の希望によって、今回の「Pro 2」の開発に繋がったようです。やはりこれが職人魂というものなのでしょう。
Pro 2 は4つのデジタルオシレーター+2つのアナログフィルターが付いたハイブリットタイプのシンセ。このフィルターがやはり大きな肝となっていて分厚く強烈なサウンドを作るようです。見た目はProphet 12 とおなじようですが、全くキャラクターの違うフィルターが採用されています。
モノフォニックのシンセサイザーとは書かれていますが、最近のシンセサイザー(Woldorf Pulse2など)でも多く取り入れられているパラフォニックモードを装備。つまり4つのオシレーターを別々に発音させコード演奏も可能になるわけです。すごいのは、各ボイスそれぞれにフィルターとエンベロープを掛けることができるところです。
ステップシーケンサーを内蔵しているのも特筆するべきところでしょう。同じくDSI のMophoやTetra とは違って鍵盤からのリアルタイム入力ができるのはうらやましいです。Pro 2 のシーケンサーはピッチの入力はもちろんのことですが、モジュレーションマトリックスのどのパラメーターの入力も可能になっているようです。
また、リアパネルには4つのCVインプットと4つのCVアウトプットが装備。モジュラーシンセサイザーと柔軟に組み合わせることも可能となっています。
その他にも多くの機能が搭載。詳しくは公式サイトよりどうぞ。
とにかく今の時代のエレクトロニックミュージシャンが望んでいる機能が満載。これがドリームシンセと言われる所以でしょう。
気になる価格は$1,999。うーむ、やはりドリームシンセはドリームなのです。
7月後半出荷開始予定。