ついにリリースとなったローランドAIRA System-1 。そして特に注目されているのがこのSystem-1 の新しいコンセプト「PLUG-OUT」という機能。
「PLUG-OUT」という名前がちょっとややこしいのですが、簡単に言ってしまえば、「PULG-OUT」対応のソフトウェアシンセサイザーをSystem-1 に書き写し、ハードウェアシンセサイザーさながらに持ち歩くことができるようになる機能なのです。そしてこの「プラグアウトソフトウェアシンセサイザー」の第1弾としてリリースされたのがローランドの往年のビンテージシンセサイザー「SH-101」。つまり「System-1」 を「SH-101 」に変えてしまうことができるわけです。
ではどうやって「プラグアウト」を行なうのか? ローランドUS による解説ビデオによると、コンピューターとSystem-1 をUSBで接続し、ソフトウェアからスイッチ一つで、およそ1分間で書き換えが行なわれてしまうそうです。
SH-101プラグアウトシンセサイザーは1982年の名機 SH-101をACBテクノロジーにより徹底的にモデリング。
SH-101プラグアウトシンセサイザーはMac/PC上で通常のプラグインシンセ(Mac/Windows. VST/AU)として利用することができ、その際、System-1 は完全対応のハードウェアコントローラとして機能します。ノブやフェーダーを動かしながらオートメーションを書くことや、アルペジエーターで鳴らした音もMIDIノートとして書き込みを行なうことができます。また、ソフトウェア上でセーブした音色データをSystem-1 から呼び出すこともできるようです。
System-1 のオーナーは無償でダウンロードすることができます。
この先、ローランドの歴代ヴィンテージ・シンセサイザーを再現した「プラグアウト・シンセサイザー」のリリースが予定されているとのこと。あれもこれも、復刻してもらたいシンセは山ほどあるわけですが、System-1 というハードウェアに適したシンセサイザーといったら果たしてどのシンセなのでしょう?