TraktorやSerato を使ってDJをする人は数年前に比べると確実に増えているようですが、iPad(iPhoneでもいいのですが)を使ってDJをする人はまだそんなに多くないようです。よく言われていることは、iPadでDJ をしてもDJをしているようには見えない、、メールでも読んでるんじゃないかって風にも見えてしまうのだとか。とはいっても10年前くらいににはコンピューターでDJ をしていても仕事でもしてるんじゃないのか、、なんて言われたこともあったわけで、要するに、クラブやバーのような音楽を聞いて楽しくワイワイしたい場所で、見慣れないスタイルでDJをすることは人々に違和感を与えてしまうものなのかもしれません。じゃあ、MIDIコントローラを使えばいいんじゃない?それもひとつの解決策に違いないはず。
iOS アプリ「DJ Player」はiPhoneでもiPadでも使えるDJアプリで、Native InstrumentsのTraktor DJ やallgoriddim djay2 などに比べるとちょっと地味な存在ではあります。とはいっても、非常に使い易さを追求しているアプリで、純粋に音楽をプレイしたいという人には特におすすめできるアプリです。
DJ Playerは着々とバージョンアップを重ね、リリースになったばかりのバージョン7.5 ではMIDI機能を大刷新、USB MIDIクラスコンプライアント対応のものであればどのMIDIコントローラからでもMIDIマッピングをすることができ、DJコントローラとして使うことができるようになっています。マッピングはちっと苦手という人は、次に挙げてあるコントローラならば接続するだけでもすぐにプレイすることが可能です。
DJ Player プラグ&プレイ対応コントローラ
- Numark: MixTrack Pro, MixTrack Pro II, iDJ Pro, N4, iDJ Live, Mixtrack Edge
- Pioneer DDJ-SB
- Vestax: VCI-400, Spin2
- Allen & Heath XONE:K2
- Stanton DJC-4
- Reloop Terminal Mix 2
- Hercules: Air, Air+, Instinct, RMX2
- iCON idj
- ION iDJ2GO
MIDIクロックを使った同期演奏
このDJ Player がTraktorやdjay2 よりも機能的に先に進んでいるのがMIDIクロック機能。DJ PlayerからはMIDIクロックを送信することができるので、iOSデバイス内のアプリとテンポ同期することができたり、コンピューターとWifi接続をしてDAWソフトウェアとテンポ同期するなんてことも可能です。もっと安定した同期を取りたい場合にはUSBケーブルを使ってコンピューターとiOSデバイスを接続することも可能。そうなった場合、あくまでもDJ Player はマスターとなるので、Ableton LiveにしてもNI Maschine にしてもMIDIクロックを受信するスレーブとなるわけです。
ここまでやったらiPad でDJをしていてももう誰も文句は言えないでしょう。
App Store にて¥フリーですが、内課金制による機能アンロックあり。