Native Instruments の iOS アプリ Traktor DJ がアップデートバージョン1.5.1 をリリースしました。このアップデートではTraktor DJ を使ったパフォーマンスがこれまでよりももっと楽しくなるリアルタイムエフェクターSuper Slicer 機能を搭載。
バージョン1.5.1 の新機能は以下の通り。
- Super Slicer
- プレイしたトラックを記憶するHistory Playlist
- Beat Grid の改善: 波形を「ピンチしてズーム」することができるようになったり、「マグネティックスナッピング」機能によってグリッドの設定がより楽になりました
- ブラウザのバグ修正
- 最新世代デバイスでのパフォーマンス向上
Super Slicer
Super Slicerはスクラッチ・ブレイク・リバース・スライス・ピッチシフトなどのエフェクトをiPadのスクリーンをタッチすることで操作することができるものです。(上のビデオの0:21あたりから見るとそのアクションが見れます)
このSuper Slicer は内課金制で機能をアンロックすることができ、値段の方はiPadバージョンが¥200、iPhoneバージョンが¥100となっています。
Super Slicerをアンロックする方法はいくつかありますが、ここではNotification Center からアンロックする方法を解説しておきます。
(iPhone バージョンのTraktor DJ はインターフェイスのデザインがやや異なりますが、機能的にはほとんど同じものです)
Super Slicer をアクティベートする
実際にこのSuper Slicer を使うまえに、まずこの機能をアクティベートする必要があります。「設定画面」より「Features」を選択すると、SuperSlicerにチェックを入れることができます。これでアクティベート完了!
SuperSlicer機能に入る
SuperSlicer機能に入るには、まずトラックをプレイしている間に「ループスイッチ」を押しループ範囲を設定します。ループスイッチを押すとループ範囲が緑色になり、2本指で波形をピンチすることでループ範囲を広げたり狭めたりすることができます。そしてこの後に「フリーズスイッチ」を押すとSuperSlicerモードが開始されます。
SuperSlicerモードに入ると、波形は自動的にスライスされています。波形の上を1本指タッチしてみましょう。2本指でタッチした場合にはその選択範囲が演奏されることになります。
Super Slicer の3種類のエフェクトモード
Super Slicer モードに入ると波形の左側には3つのアイコンが表示されます。これら3つのFXモードは「Loop Stutter FX・Turntablism FX・Pitch FX」の3種類です。そして各FXには3種類のエフェクトタイプが用意されており、波形の上の部分、真ん中の部分、下の部分をそれぞれタッチすることで切り替えることができるようになっています。
- Loop Stutter FX :指でスクリーンをタッチしている範囲をループ再生。「1/3」の列のスライスをタッチすると一番早いループロールを再生をします。
- Turntablism FX :ターンテーブルを使うようなエフェクトを作るモードで、「ブレイク・スクラッチ・リバース」 の3種類の効果が用意されています。
- Pitch FX :各スライスにピッチシフトを掛けることができるエフェクターモード。「Pitch Up」の列のスライスをタッチすると、ピッチの高いエフェクトが掛けられる。
使い方
たとえば、デッキAには通常どおり一定のテンポのトラックを再生しておき、デッキBでこのSuper Slicerをアクティベートしてプレイしてみます。デッキAのトラックとテンポ同期しながらSuper Slicerをプレイできるので、演奏するのが気持ちいいです。
デッキAとB両方にSuper Slicerを起動し、両手、合計4本指を使ってプレイするのも楽しいです。未だかつてないクリエイティブなリミックプレイを楽しめます!
Traktor DJユーザーは早くアップデートして試してみてください。まだTraktor DJ を試したことがない人はこの未来的DJプレイを早く試してみることをおすすめします。
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