本日リリースになったAbleton LiveコントローラtouchAbleバージョン3。前回の記事でも紹介しているように、今回のバージョンアップの大きな目玉となっているのは、USBケーブルを使った接続が可能になったことと、サーバーが新しくなったことです。ここ何日か使ってみて特に感心することは、セッティングの煩わしさが全くなくなったこと、そして安定性が抜群に上がったことです。
これまでもtouchAbleは複数のiPadを使ってLiveのプロジェクトを同時に操作することは可能だったのですが、今回のバージョン3からはiPad/iPhoneを何台でも同時に接続することができるようになっています。つまり、ipadを複数台持っている人であればtouchAbleを同時に立ち上げ操作することが可能だったり、私のように iPad1台とiPhone1台持っている人であれば、この2台のデバイスを同時に使うことが可能です。ひとつのデバイスではミキサーを操作、もうひとつのデバイスではエフェクターを操作するなど、考え方次第で様々な操作方法ができるようになるわけです。
iPhoneでtouchAbleを使用するにはtouchAble Mini という別のアプリを購入しなければならないのですが、今回のバージョンからtouchAble Miniはユニバーサル使用になっているのでこれからtouchAbleを購入しようと考えている人は参考にしてみてください。また、touchAbleとtouchAble Mini をバンドルしたセットアプリも間もなくリリースされるとのことです。
複数のiOSデバイスを同時に立ち上げLiveを操作するとなるとさぞ設定がややこしいのかと思いつつ、ipadとiPhoneを使って試してみたのですが、これがびっくりするくらい簡単でした。通常通り、それぞれのデバイスでtouchAbleを起動した後でネットワークを選択します。以上!これでデバイスからLiveを操作できるようになります。

touchAble Consoleには下の画像のようにwifi経由で2つのデバイスが動作しているとの表示がされます。

ここではwifiを経由して接続を行いましたが、両方のデバイスをUSBケーブルで接続したり、片方のデバイスをUSBケーブル、もう片方をWifiで接続するような方法も可能です。
また、設定画面よりLink Mode という機能をオンにすると、それぞれのデバイスにどのようなサイズで表示を行うのか設定をすることもできます。

iPadとiPhoneを使って、数年前では考えもできなかったコントロールセットを作ることが可能なんですね。(数年前まではiPhoneやiPadを複数台所有するなんてこともかんがえませんでしたが) iPadを3台、4台使ったならハリウッド映画並みの未来型コントロールセットになるのではないでしょうか。ま、見た目はさておき実用的なところで考えるなら、例えば二人でライブを行うような場合にLiveのプロジェクトを2つのデバイスから同時に操作することができるようになるのは便利ですね。ライブでなくてもリビングルームで友達同士軽くセッションをするなんてことも楽しいに違いありません。
今のところ、touchAbleはアレンジウィンドのコントロールをすることができません。でも近い将来アレンジウィンドへのアクセスも可能になったならば(おそらくtouchAbleのディベロッパーならばやってくれるに違いありませんが)スタジオ内で、友達と一緒にひとつのプロジェクトのアレンジを行うことができるわけですよね。それはそれできっと楽しい音楽制作になるに違いありません。
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