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iOSアプリ「DuetDisplay」はiPadやiPhoneを追加ディスプレイとして使用することが可能になるアプリだ。接続には普段使っているUSBケーブルを使うことができる。これまでにもiPadを追加ディスプレイにすることのできるアプリはあったのだが、Wifi を使う接続方法だったこともあり遅延が大きく発生してしまい実用的とは言い難いものがあった。

「DuetDisplay」のiTunesの解説によると、

 Apple出身のエンジニアチームにより開発されたduetは遅延のない、これまでにない高いパフォーマンスソリューションです。duetでもっと仕事の効率を高めましょう。ディスプレイを追加することで、エンジニア、ミュージシャン、デザイナーおよびアーティストの生産性を最大48%も向上させることができます。

機能:
-遅延なし
-プラグ・アンド・プレイセットアップ
-60フレーム/秒
-Retinaディスプレイ (オプション)
-セキュアなケーブル接続
-Touch使用可能
-即日サポート

という説明が書かれている。「生産性48%の向上・・」とういう意味はよくわからないにしても、「遅延がない・・」という説明には魅力を感じる。しかも接続したiPadではタッチ操作も可能になるという。ではDAWソフトウェアを使った時にはどのようなことになるのだろうか?というのが今日のトピック。

 

 

設定

「DuetDisplay」を使うにはiPad (iPhone) にアプリをダウンロードする。価格は現在800円となっている。そしてMac側にも「Duet」というソフトウェアをダウンロードするのだが、こちらは「DuetDisplay」の公式ホームページより無償でダウンロードすることができる。

「DuetDisplay」を起動し、iPadとMacをUSBケーブルで接続をおこなうと、iPadのスクリーンにはMacのデスクトップ画面が表示される。(接続完了)

Macのファインダーメニューからはディスプレイクオリティの設定を行うことができ、Mac システム環境設定「スクリーン」でスクリーンの配置設定を行うことができる。iPadをmacの左側に置きたい、、iPadをMacの下側に置きたいといったような設定をするのだが、この設定をきちんとしなければカーソルを見失ってしまうので肝心だ。

 

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設定が完了すると、iPadはすでにセカンドモニターになっている。カーソルを動かしてみるとMacからiPadにスムーズに移動する。

 

 

Ableton Live をデュアルディスプレイ表示してみる

試しにAbleton Live を開いてみるこにした。Liveはバージョン9.1 からデュアルディスプレイに対応している。Liveのメニューバー「表示」で「セカンドウィンドウ」にチェックを入れてみる。

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するとLiveのセッションビューとアレンジュビューの2画面が表示されるので、一方をMacのスクリーンに、もう一方をiPadのスクリーンに配置することができる 😀

iPadの上でカーソルを動かしてみる。

これはまずまずの動きだ。特にLive のアレンジュビューをメインに作業を行うときには、ミキサー画面をiPadのスクリーンに表示させておくことができるのは便利だ。また、プラグインソフトウェアを表示させておく時にも便利だ。

たとえば、NI Maschineを表示してみる。

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全く悪くない。特に13インチや15インチのMac Bookを使って作業する際には、スクリーンのサイズに余裕ができ、気持ちにも余裕ができる。

 

 

iPadでタッチ操作をしてみる

それでは、iPadでタッチ操作をした時にはどうなるのか。

まず、Ableton Live のクリップをローンチしてみた。これはなかなか使える。スイッチ類やノブを回すようなことも可能だ。

では、ミキサーフェーダーを動かしてみる。あれれ、これは正直言って難しい。フェーダーがスムーズに反応してくれないのだ。フェーダーを動かす場合にはカーソルを使ったほうが良さそうだ。

ではFilterやEQのグラフィックを動かしてみる。うむ、、これは全く動かない。エフェクターを操作する時もカーソルを使ったほうが良い。

NI Maschine をスクリーンタッチした場合はどうなのだろう?

シーケンスを書くときには便利だ。スクリーンをタップするだけでノートを書くことができ、これは新しい経験と言えそうだ。しかしキットを選択するとき、通常はカーソルでダブルクリックするだけで良いのだが、タッチスクリーンをダブルタップしてもキットは開かない。

Logic Pro X を使ってみることにする。これはなかなか良い反応だ。Ableton Liveとは違いスムーズにミキサーを操作することができる。

どうやら、ソフトウェアの設計次第でうまく反応する場合とそうでない場合があるようだ。

 

 

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今度は、Macbook+iPad+モニターディスプレイの3台を使ってみることにした。Mac システム環境設定「スクリーン」設定を開くと3つのスクリーンの配置を設定することができる。

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音楽制作のために3つのディスプレイが必要かどうか?という疑問はさておき、様々な情報を一度に把握しておきたい時には便利と言えるかもしれない。

問題は、CPUをかなり圧迫するようで、私の古いMacBookではファンが急旋回しはじめてしまった。  😥

 

 

まとめ

使っているMacのスクリーンがやや狭いと感じている人にとっては、iPadを追加ディスプレイとして使うことができる便利なアプリだ。しかし「遅延なし」という説明書きにはちょっと無理があり、わずかではあるがワンテンポ遅い反応となる。とはいえ、このアプリは今年の1月に発売されたばかりのものだ。今後のアップデートによってこの遅延やCPUの負担も解消されていくに違いない。

iPadの上でタッチ操作を行うことも可能になるのだが、DAWソフトウェアを操作する際にはタッチ操作はおすすめできない。これはWindows Surface 3 を試した時にも感じたことだが、DAWソフトウェアメーカーによるタッチスクリーンへの対応は様々だからだ。先にも述べたがAbleton Live のフェーダーとLogic Pro X のフェーダーの動き方は全く違う。スイッチを押すような単純な作業であれば問題はない。

「DuetDisplay」はどのiPad.iPhoneモデルにも対応する(iOS7 以降)。古いiPad.iPhone が余っている人は是非試してみてはどうだろうか?

 

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